発達障害ADHDの子どもでも性格や、感じ方はその子次第。年齢や環境、理解力でもストレスの受け方がガラッと変わってきます。今回はADHDの子どもがなぜ不登校になるのか、その理由とおうちでできる療育方法をお伝えします。
【目次】
1.発達障害の子どもが不登校で毎日どうしたらいいか悩んでいませんか?
昨日は「学校に行く」と言ってたのに、朝になるとやっぱり「行きたくない…」
もう〇〇歳なんだから学校・幼稚園くらい行ってくれー!
とイライラしてお悩みのママも多いはず。
我が家も発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の2人の息子がいます。
次男は励ましたら登園するようになり、楽しそうにしている様子。ですが、長男の方は同じ対応をしても家からも出ることができず、癇癪で荒れていました。
私はそんな長男を無理やり園に連れて行く毎日を送っていました。
何度か仕事をお休みして対応していましたが、何度も繰り返すので休みづらいですし、周りに頼れる親族もおらず夫は激務。結局私しか対応できる人はいない状態でした。
なによりも、今からこんなに登園拒否してたら、休みグセがついて将来ダメになってしまう…という危機感がありました。
周りに配慮しながら、子どもが困らないようにと一心であの手この手で対応していたのですが、効果はゼロ!
ついに、たった5歳の長男は
「幼稚園に行くなら僕は死ぬ!消えていなくなりたい…」
「誰も僕の気持なんかわからない」
とまで口にしてしまうようになりました。
2.発達障害ADHDの子どもが学校に行きしぶる理由
発達障害ADHDの子どもは実はとても敏感で繊細な側面を持ち合わせています。わずかな変化に敏感に反応したり、不安になったりする傾向が強いため行きしぶりをするのです。
学校や幼稚園に行けないのは、それぐらい深く心が傷ついている、不安が強く出ているからなんです。
発達の特性として、これまでとは違う環境に慣れるのにはとても時間がかかります。
苦手なことも多い発達障害グレーゾーンの子はネガティブにとらえる傾向があり、ネガティブな記憶として脳にインプットされていくのです。
では、おうちではどのような対応をすればいいのでしょうか。
3.完全に不登校になってしまう前に!おうちでできる療育方法
完全に不登校になってしまうと、回復するまでにとてつもない時間を要します。
様子見はNG!行きしぶりが始まった段階で対処をとれるようにするのが最善です。
◆子どもの気持ちに寄り添う
学校や幼稚園に「行きたくない」と言ってきたら、どんな理由であっても否定しないようにしましょう。
子どもの気持ちをしっかりと受け止めてあげて、子どものSOSを聞き逃さないようにしましょう。
ママがおうちで子どもの心が休まるコミュニケーションをしてあげることが最善策です。
◆自分を責めるのは辞めましょう
「私のせいで子どもが幼稚園に行けなくなった」と必要以上にご自身のことを責めたり不安になったりするのは辞めましょう。
ネガティブな感情に敏感なお子さんにまで伝わってしまい、負のスパイラルが起きてしまします。
いつも通りの笑顔で励ますことよりも勇気づけるようにしていくと良いです。
◆YouTube・ゲームは禁止しないようにしましょう
子どもは幼稚園や学校に行けないくらい心のエネルギーが下がっています。
YouTubeやゲームが心のよりどころになっている子は取り上げてしまうと、全てのことにヤル気をなくして無気力状態に陥ることがあります。
◆こどもを追い詰めるのは辞めましょう
「明日も頑張っていこうね!」
「少しだけ行ってみようよ」
「昨日は行くって言ってたよ!?」
これらの声掛けは一見、良い対応に見えますが実は逆効果!
プレッシャーに繋がるので、できていることややっていることだけにフォーカスして褒めましょう!
幼稚園に行かせることだけに固執しないように。子どもの心を壊してまでやらせないといけないことはこの世に一つもありません。
本当に大切なものは何か、守るべきは何なのかもう一度見つめて子どもにもママにも最善の対策を練りましょう。
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執筆者:多良 みのり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)