職場の困った人への対応「ADHD編」(大人の発達障害)

疑問 ?
職場などの身近なところに、忘れ物の多い人やあまり考えずに行動してしまう人はいませんか?大人のADHDの特徴と、一緒に活動するときの対応について紹介します。本人も気づいていないことが多い大人の発達障害。あなたの対応で、トラブルも軽減できます。
 

【目次】

 

1.大人の発達障害への対応~あなたの職場に忘れっぽい人や、考えなしに行動しちゃう人はいませんか?ADHD の大人の特徴~

 
 
 「肉食系」と言われるほど、自分から何にでも首を突っ込んで行く、行動のコントロールが苦手なタイプです。正式には、「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」と言います。
 
 
 自閉症スペクトラムも、ADHDも、大人の発達障害は「大人になってからかかる病気」ではありません。自閉症スペクトラムなら早くて3歳未満、ADHDなら12歳未満(多くの場合は7歳未満)から症状が出ています。
 
 
しかし、発達障害は学校生活や社会生活などに「支障が出ているかどうか」が診断のポイントになるので、子どもの頃に、おとなしくて症状が見逃されていた人や、割と勉強ができたので親も先生もまさか発達障害とは思っていなかった、ということも多いです。
 
 
疑問 ?
 
 
発達障害の完全治癒は難しく、症状の大小はあるものの、ずっと特徴を持っているものです。学生時代には見逃されていたものが、社会人になって問題化した人たちは大人になってから病院に行き、自分が発達障害なのだと知る人も多いのが現状です。
 
 
 周りが気づいていて本人だけが気づいていない場合もありますし、発達障害に適切に対応しなかったことで二次障害として、うつ病や精神症状に至る場合もあります。
 
 
 あなたの周りの困った人は、自分でも原因がわからず、毎日毎日叱責されて悩んでいる人かもしれません。間違った対応をすると、メンタルヘルスに影響してくる場合もあります。
 
 
ですから、「どうしてこちらが対応しないといけないのか?」と思う気持ちがあったとしても、上手に接した方が、問題を最小限にすることができます。
 
 
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2.肉食系のトラブルメーカー~不注意(注意欠陥)と多動・衝動性~

 
 
「自閉症スペクトラム」という草食系の困った人に比べて、何かと騒々しくて「いつもこの人の周りにトラブルあり!」という状態なのが、肉食系の困った人
 
 
「肉食系」の発達障害は、行動のコントロールが苦手なタイプ。正式には、「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」と言います。
 
 
自分から何にでも首を突っ込んで行くタイプで、簡単に言えば、自分の行動(言動)に抑制がきかないのが最大の特徴です。コミュニケーションが苦手なタイプとは異なる独特さがあり、
 
●場にそぐわない変わった行動をウキウキでする
 
●やたらとテンション高めに絡んで来る
 
目線や動きが落ち着かない
 
●黙っていられない
 
などなど、色々な特徴があります。
 
 
やや「騒々しいキャラ」ということは伝わったと思うのですが、実のところ、騒々しいときと、スイッチが切れたみたいに静かなときもあり、その落差が激しいのが特徴です。
 
 
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医学的な意味での「不注意」とは、注意散漫で、集中力に欠ける状態を指します。
 
 
例えば、
 
●大事な物をなくす
 
●忘れ物が多い
 
●時間を守れない
 
●約束をすっぽかす
 
●話を聞いていないように見える
 
●片付けが苦手
 
●指示をしても、いくつか忘れている
 
●聞き返し、聞き忘れが多い
 
●「はい、はい」と言っているのに、分かっていない
 
●話があっちこっちに飛んでしまう
 
●一度集中すると、没頭しすぎる
 
というようなことがあります。
 
 
不注意とは、いわゆる低覚醒状態で、結果的に、うっかりミスを連発することになります。本人はそのときは「またやっちゃった、次はきちんとチェックしよう」と思うのです。
 
 
しかし、チェックをするための覚醒が不足しているので(つまり冴えていない状態)、本人も気づかないうちに、毎度同じミスを繰り返してしまうのです。
 
 
しかも、全員とは言いませんが、 高い確率で「聴覚的な短期記憶が苦手なタイプ」が多くいます。つまり、耳から聞いたことを一時的に覚えておく容量がすごく小さいのです。
 
 
ですから、
 
●3つ指示を出したら1つ忘れている
 
●長〜い話をすると「で、最初は何でしたっけ?」と聞き返す
 
●文法が複雑だと、十分に理解していない
 
こういうことは、日常茶飯事です。
 
 
ADHDの人が話し手に回ると、
 
●話がよく飛ぶ
 
●人の話を聞き終わらないうちに話しだす
 
●話がまとまらない
 
など、短期記憶が弱いので最後まで話を聞くのが難しかったり、注意散漫なので話がまとまらずに、途中で話題が変わってしまったりします。
 
 
そして、会話もなかなかスムーズに進まない、ということが多くなります。
 
 
全ての情報に注意を向けることが難しいため、自分の印象に強い情報にだけ飛びつくので、周りからは「自分の好きなことだけしている」と白い目で見られることも多いです。しかし、実際のところは、本人も混乱していることが多いのです。
 
 
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3.とにかく目を使わせる!~ADHDの大人とも上手に付き合おう~

 
 
ADHDの不注意のレベルというのは、一般の人の「うっかり」とはレベルが違います。
 
 
本人には、制御不能なうっかりレベルと考えてください。どんなに気をつけていても、脳の問題で起こってしまう不注意なのです。
 
 
ですから、
 
「また同じミスをして!」
 
「確認しろって言っただろ!」
 
 
など、叱責を繰り返しても、一向に改善しません。改善しないどころか、うつうつとして二次的な影響が出てしまったり、叱られることに注意力を使ってしまって、さらに不注意が増してしまうなど、あまりいい結果は得られません。
 
 
ADHDの人に、口頭だけで情報を与えるのは、とても危険です。
 
 
右から左へと情報が抜けていってしまう可能性が高いからです。ですから、必ず「同時に視覚でも確認させること」が不可欠で、かつ有効です。
 
 
例えば、
 
●指示を出したことを、その場でメモさせる
 
●その場でメモを確認する
 
●メモを見ながら、説明させる
 
 
耳で聞くだけでなく目で見て確認させることがポイントです。
 
 
メモを取れないような内容なら、スマホで写真を撮るように指示してください。そして、朝礼や1日の終わりなどで、そのメモや写真を見直すように声をかけて、ルーチン化することが大切です。
 
 
ADHDの人は、行動が一貫しないので、メモをとったり写真を撮ったりすることに満足してしまいがちだからです。
 
 
毎日見て確認することを、習慣化させることができたら、うっかりミスが激減します。
 
 
ADHDの人は、面倒臭がりが多いので、メモをとったり、写真を撮ったりすることなど普通のことが身についていない人が多いです。
 
 
叱らず、親のような目線で、「メモとったか?写真とったか?」と声をかけてあげてくださいね。
 
 
OMG 失敗
 
 
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
 
 
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