注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの娘が小学1年生の頃から工作が大好きでした。
だからこそ「好きなことを伸ばしてあげたい」と思い、習い事にも通わせていました。
けれど、先生から言われたのは、「自分のやり方にこだわってしまって、説明を聞けないんです」という言葉。
家でもそういうことはあったので、習い事でもそんな態度をしているんだ、周りの状況を見て動いてほしいとはずかしくなりました。
娘は、うまくできないと泣いて怒っていました。
できるようにと教えようとすると、「ちがう!やらないで!」と怒って手を払う。そして泣く…
正直、私は「どうしたいの?」と分からなくなっていました。
何かをやりたいと思ったとき、自分で考えてやり遂げることも大事です。ですが、ときには人の意見や教えを受け取れるようになったほうがいいと考え、
人の話や意見を聞ける子になってほしいと関わりを変えていきました。
癇癪を止めようとするほど
親子バトルが長引く子へ
まず指示をひとつ減らして、
子どもの脳が安心して
動ける状態をつくる
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2.なぜADHDタイプの子は教えようとしても聞こうとしないの?
できないと泣くからこちらは教えようとしているだけなのにADHDタイプの子は怒るのか理由がありました。
例えば、娘の場合、はさみを使ったり、組み立てたりする力(微細運動)がまだ未熟。
頭の中で順番を考えながら作ることが苦手といった実行機能という脳の機能の未熟さがありました。
やり方を聞いても理解できない、手を上手に動かせない状態だったんです。
さらに、最初に「こうする」と思ったやり方に強くこだわり、途中で変えることがとても難しい。
だから、
・教えようとすると否定されたように感じる
・自分のやり方を守ろうとして怒る
という反応が起きます。
周りから見ると「わがまま」「頑固」に見えるかもしれません。ですが実際は、頭の中で混乱状態でどうしたらいいのか困っている状態だったのです。
このような状態で否定されると、さらに固まってしまいます。だからこそ大事なのは、まず一度、受け止めることでした。
3.教えると怒るADHDタイプの子が素直に話を聞いてできるようになったママの関わり
私が最初に変えたのは、「教え方」ではなく「関わり方」でした。
泣いて怒っているとき、すぐに直そうとするのをやめて「今できていることを褒めました。」ことです。
「工作しようとしてたんだね」「ここまで自分でできたんだね」
すると、少しずつ落ち着いていきました。
そして次に、
「ママが作ったりしないから大丈夫だよ」「〇〇ちゃんのやり方、教えてくれる?」と声をかけました。
ここがポイントです。「教える」から「教えてもらう」に変えたことなんです。
ADHDタイプの子は、自分でやりたいという気持ちがとても強い。だからこそ主導権を渡すことで、安心して関われるようになります。
とはいえ、娘は不器用なので、組み立てることが難しいためどう作ればいいのかわからない状態。
そんなときは、「ここはこうしたいのかな?」とやりたいことを確認しながら、一緒に作っていきました。
そして最後は、必ず「自分で作れた形」で終わらせました。
この経験を重ねることで、
・できた!という実感が増える
・自信がつく
・人の意見も少しずつ聞けるようになる
という変化が起きました。
今では、「これどうやるの?」と聞いたり、説明書を見ながら工夫したり、最後までやりきることができています。
もし今、
・うまくできなくて泣く
・教えると怒る
・話を聞いてくれない
そんなお子さんに悩んでいたら、
「この子なりに考えているけど、困っているのかも」という視点で見てみてください。
関わり方を少し変えるだけで、怒るのではなく、人の意見も聞きながら、工作を楽しめる子になります。ぜひ試してくださいね。
子どもの行動に困り果てているママ!対応策をご紹介しています!
執筆者:清水映井子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)