「ママは全然、話を聴いてくれない!」発達障害の子や繊細な子にそう言われたことはありませんか?話の聴き方のテクニックを使って、親子のコミュニケーションを変えていきましょう♪
発達科学コミュニケーションリサーチャーの渡辺カナです。
「ママは話を聴いてくれている!」と発達障害の子や繊細な子が感じる会話とは?~あいづち編~
レッスンスクリプト
今回は、相手の話に興味をもっていることを最もシンプルに示せる「あいづち」のテクニックをご紹介します。
お子さんはおうちに帰ってきたときに、学校での様子を話してくれますか?
例えば、こんな場面をイメージしてみてください。
お子さんが学校から帰ってきたあと、「今日Aちゃん、遊びに誘いたかったのに誘えなかったんだよね~」と話していました。
あなたなら何と返しますか?
こんなときに言ってしまいがちなのが、「じゃあ、何で誘わなかったの?」や「誘えばよかったのに」などの言葉です。
実はこの会話、ずばり「ママが話を聴いてくれていない!」とお子さんに感じさせてしまうコミュニケーション!
これがどうして良くないのか?それは、子どもの思いを無視してしまっているからです。
おそらく、「遊ぼう」と言えるのであれば、お子さんもAちゃんのことを躊躇なく誘っているはずです。でも、誘えないということは、もしかしたら心の中に「Aちゃんを誘いたいけど誘えない」葛藤の気持ちがあるのかもしれません。
発達障害があってもなくても、お子さんが「ママは話を聴いてくれない」と感じてしまう一番の原因は、お子さんの気持ちをママが受け止める前に、アドバイスをしたり、解決策を示したりしてしまっているからなんです。
こんなときは「そうなんだ~」と一言「あいづち」をうって、お子さんの様子をよく観察してみてください。
もしかしたら、「…実は昨日、Aちゃんとケンカしちゃって」と、詳しい内容を自分から話してくれるかもしれません。
お子さんが話を続けたい様子であれば「うん、うん」とうなづきながら、話を遮らずに聴いてあげてくださいね。ここでも「あいづち」は大活躍です!
ママが気持ちを受け止めてくれたとお子さんが感じたときに、心のエネルギーはどんどん充電されます!そして、ここでやっと、お子さんは困りごとに立ち向かう心の準備ができるはずです。
もちろん、その後でお子さんが「ママはどうしたらいいと思う?」と言ってきたら、一緒に解決策を考えてあげてくださいね。
今回は「あいづち」のテクニックについてご紹介しました。ぜひ「あいづち」を活用して、親子のコミュニケーションをスムーズにしていってくださいね♪
講師:渡辺カナ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)