どうせ私には無理!どうせ僕なんて!などと自己否定が強いお子さんにお悩みのママはいませんか?発コミュには、親子の自己肯定感を育てる専門家のはらさんしおりさんがいます。今回は、はらさんのお仕事や子育てについてインタビューさせていただきました。
【目次】
1.子どものやる気がどんどん育つ!自己肯定感を育てる専門家・はらしおりさんへインタビュー
どうせ私には無理!
どうせ、僕なんて…
私なんかいない方がいいでしょ!
と自己否定が強い発言を繰り返すお子さんに「そんなことないよ」などとなだめても余計に子どもがイライラしてしまうこと、ありませんか?
そんなママを救っているのが、子どもの自己肯定感を親子で育てる専門家・発達科学コミュニケーショントレーナー・はらしおりさんです。
はらさん自身、お子さんの育てにくさを抱えながらも、往復3時間の通勤という時間に追われる毎日…なかなかお子さんに向きあう時間が取れないワーキングマザーでした。
発コミュに出会ったことをきっかけに、お子さんはNicotto!ライブに子ども先生として出演されるほど意欲的に行動できる子どもに育ちました。
ご自身もひとりの女性として自分の人生を切り拓いているはらさんにインタビューさせていただきました!
全3回でお届けするインタビュー記事の今回は1回目になります。
ーーー最初に自己紹介からお願いできますか?
「自己否定が強い子が自分の成長に感動できる子に育つ親子ヒーローズダイアリー主催・発達科学コミュニケーショントレーナーのはらしおりです。
私は3ヶ月で、自分を信じて行動する力を授ける発達グレーゾーンキッズとそのお母さんの自己肯定感の目を守り育てる専門家です。
子どもたちやそのママたちの行動力が落ちたり、感情をネガティブにしたりしているのは自己肯定感の揺らぎや不安定さがその原因。
本当は頑張りたい!なりたい自分がある!大好きなママやパパに認められたい!
そう思うお子さんたちは自分の成長を実感・体感できる成功体験の記憶を記録として脳に刻んでいくことで、自己肯定感はぐんと伸びていきます。
私自身、刺激に疲れて荒れやすかった娘の毎日を穏やかで前向きで楽しい日々に変えたい!と、このメソッドを開発してきました。
脳全体の発達を促すママの声かけ、発達科学コミュニケーションと成功体験の記録を書き留めるヒーローズダイアリーで
『大丈夫、やればできる!』
こんなふうに自分の頑張りを自分でポジティブに受け止める脳を育てて、自分の人生や生活を切り開いていけるお子さんに会いに行きたいと思っています。」
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2.子どもに育てたい自己肯定感の大切さ
ーーーではまず、自己肯定感をわかりやすく教えていただけますか?
「シンプルに一言で言うとしたら、自分に対する自信というものですね。誰もが必要な力だと思います。
その自己肯定感をしっかりバランスよく伸ばしていくには、必要な6つの力があると言われています。
それは自尊感情、自己受容感、自己効力感、自己信頼感、自己決定感、自己有用感。
この6つ力がバランスよく育った子どもたちは、どんなことがあってもたくましく生きていく力、自分の人生を自分で切り開いていく力がついていきます。」
ーーー自己肯定感を持った子どもたちはどのように成長していきますか?
「まず、自己肯定感を持って育った子たちは自分のことをとても大切にできます。
そして、自分の力を信じて『やってみよう!』という挑戦する力や物事に対する興味関心も広がり好きな物事に没頭したりできるようになります。
生きていく中で、うまくいかないことや思い通りにいかないことってたくさんあると思うんです。
そういうときに、『じゃあどうする?』と自分で考えて乗り越えていくことができる。対応のしなやかさが育っていくと考えています。」
◆ポイント解説
みんなと同じようにと協調性が尊重されていた日本の教育も変わりつつあり、社会全体も個々の力をいかに伸ばし・活かしていくかが注目されています。
特に現代社会は、情報化、グローバル化技術の発展など、目覚ましい変化を遂げており、子どもたちは、こうした変化の激しい環境の中で、様々な課題や困難に直面する可能性が高くなっています。
そんな社会で自分の力を信じて、自分らしく生きる道を選択する力が必要と考えられ、この時代を生き抜くためにも自己肯定感は大切であると考えられています。
3.自己否定が強いお子さんに多い特徴とは?
ーーーはらさんの生徒さんにはどんな方がいらっしゃいますか?
「一番小さいお子さんは4歳、大きいお子さんは中学生のお子さんがいます。皆さん、困り事は様々ですが、お子さんの自己否定が強いということを心配されて私のところへ来てくださいます。
お子さんが自分はだめだと思い込んでしまって、お母さんから離れるのが不安で、思い通りにならないと癇癪を起こしてしまったり、友達にされて嫌だったことをなかなか言えなくて溜め込んでしまっていたり。
『どうせ私なんて!』『もう死にたい』などと否定的な言葉を言うお子さんもいらっしゃいました。
小さいうちからこのような言葉が出てくるということは、かなり追い詰められているというか、とても生きづらさを感じてしまっている状態。早めに対応したいですね。」
ーーー自己否定が強いお子さんの特徴について教えていただけますか?
「ネガティブなことばかりを見てしまう・考えてしまうという感じで、ポジティブなとこに目が向かない状態です。
その状態のままだと自己肯定感が下がってしまい、先々どんどん苦しくなり生きづらさが増してしまうという悪循環になってしまいます。
できるだけ小さいうちに断ち切っていきながら、ネガティブな出来事をうまく乗り越えていける脳に育てていきたいなと思います。」
ーーーはらさんが活動していく中で、自己否定をする・生きづらさを感じているお子さんは実際、多いと思われますか?
「やはり、ひとつ指標になってくるのは、不登校のお子さんの数になってくるのではないかなと思います。 集団生活を送っていくうえでの生きづらさを表しているんじゃないかと思います。
学校に行けているお子さんの中にもちょっと無理して頑張ってしまっているような お子さんがいると考えると、やっぱり結構な人数のお子さんの気持ちが揺らいできているのではないかと考えます。」
◆ポイント解説
日本の小中学校における不登校児童生徒数は現在約30万人と言われ、年々増加傾向にあります。
理由は様々ですが、学校での集団生活の生きづらさが自己否定につながり、自己肯定感が下がることも原因のひとつです。
また、国際的な調査によると日本の子どもたちの自己肯定感は、他の先進国に比べて低い傾向があります。
PISA 2018年の調査では、自己肯定感について「どちらかといえば低い」と回答した日本の15歳生徒の割合は、OECD加盟国平均の15%に対して26%と、2倍以上にもなるのです。
次のインタビューでは、日本の教育環境の中ではなかなか育てにくい自己肯定感をいかに育てていくかをはらさんにお伺いしていきます。
2回目のインタビューはこちら▼▼
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執筆者:嘉山葉子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)