不登校からの引きこもり!外に出られない小学生への親の対応

 

小学生の我が子が不登校から引きこもりになり、家の外に出られない…将来が心配でたまらない。そんな時はまず、自分の心を整えませんか?親の対応次第で、また外に出られるようになります。実際に外出できるようになったスモールステップ対応をお伝えします。
 

【目次】

1.小学生の子どもが不登校から引きこもり…
2.不登校から引きこもりになった小学生が外に出られない原因
◆外でのネガティブな記憶が残りやすい
◆親の声かけがストレスにつながる
3.外に出られるようになる!親の対応3ステップ
◆①親の不安を落ち着かせる
◆②安全基地になった家の中で行動力をあげる
◆③本人が外出したくなる目的を作る

 
 

1.小学生の子どもが不登校から引きこもり…

 
 
小学生の子どもが不登校から引きこもりになって、さらに家の外に出られない…
 
 
まさか我が子がそんな状況に陥るなんて…これからどうしたらいいの?と、心配していませんか?
 
 
不登校になったことだけでも受け入れがたいのに、外にまで出られないなんて、本当に不安でしかたないことだと思います。
 
 
親の気持ちとしては…
 
 
・学校には行けなくても、せめて外に出て元気に過ごしてほしい
 
不登校からの引きこもりがずっと続いたらどうしよう?
 
・この子は将来、仕事には行けるの?
 
 
親はこんな心配ばかりが浮かんでくるのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
私もそんな経験をした一人です。
 
 
「家の外に出られないなんて…このままでは将来、絶対に困るはず!」と頭を抱えていました。
 
そして、何としてでも外に出られるようにしてあげなくては!と考えていました。
 
 
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2.不登校から引きこもりになった小学生が外に出られない原因

 
 
 
小学生でも不登校から引きこもりになったという話はよく聞きます。
 
 
引きこもりというのは、社会的参加ができない状態が6ヵ月以上続いた状態のことであり、9割の人は外出自体はできるというのです。
 
 
では、なぜ外にまで出られなくなってしまう子どもがいるのでしょうか?
 
 

◆外でのネガティブな記憶が残りやすい

 
 
不登校で外にも出られない子どもは、ネガティブな記憶が残りやすいという特性を持っている子がとても多いのです。
 
 
これまでのネガティブな記憶が積み重なったことにより、非常に不安感が強くなっています。
 
 
安心できる家の中とは違い、学校や外では不安に感じる機会が多く、不登校になった時点でかなりのネガティブ記憶が蓄積していると考えられます。
 
 
外の世界に対して、ネガティブなイメージが大きくなり過ぎることで、なかなか外に出られなくなるのです。
 
 
 
 

◆親の声かけがストレスにつながる

 
 
そんな状態にも関わらず、親は自分の心配を払拭するために、外で遊ぼうと声をかけたり、興味のありそうな場所に誘ったりしがちに…
 
 
親の声かけによって、子どもが外出できて楽しむことができるなら、成功体験になるかもしません。
 
 
けれど、もし外に出られないことが続いた場合、子どもはさらに自信を失うことになります。
 
 
不登校から引きこもりになっている不安感の強い小学生には、外出に誘うことさえ負担になりかねないのです。
 
一生懸命誘った親も外に出られなかった子どもも「今日も外に出られなかった…」と落ち込み、また不安になってしまうという負のループに陥ってしまいます。
 
 
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3.外に出られるようになる!親の対応3ステップ

 
 
私が負のループを抜け出し、子どもにスモールステップで対応すると、息子がまた外にでられるようになりました。
 
 
小学生で不登校から引きこもりになった子どもでも、外出ができるようになる親の対応3ステップを順番にご紹介します。
 
 

◆①親の不安を落ち着かせる

 
 
まず、冷静になって考えてみてください。
 
 
“今の世の中、本当に外出しなければ生きていけないのでしょうか?”
 
 
もちろん、大きな怪我や病気の時には、病院に行かなければならないことはあると思います。
 
 
しかし、普段の生活で考えると、食料品の買い物はネットスーパーがありますし、日用品などのほとんどの商品が通販サイトで購入することができます。
 
 
また、多くの親が心配している仕事についても、近年はオンラインでの作業が可能な企業が増えています。
 
 
これからの時代、もっとオンラインでできることが増えていくことが容易に想像できます。
 
 
大袈裟な表現ではありますが、無理に外出しなくても、生きていくことは可能なのではないでしょうか。
 
 
そう考えると、私は気持ちが楽になり、子どもが外に出られないことを受け入れることができました。
 
 
そして、しつこく外出に誘うこともやめることができ、息子は家という安全基地で安心感を得ることができるようになりました。
 
 
 
 

◆②安全基地である家の中で行動力をあげる

 
 
不登校になると、学校での活動もなく、登下校で歩くことさえなくなります。
 
 
自ら意識して動こうとしない限り、活動量が減るのは明らかです。
 
 
そして、その運動不足がなかなか外に出られない原因になることもあるのです。
 
 
活動量が減ると、それに比例するように行動力もどんどん落ちていきます。
 
 
子どもが外に出られないのであれば、まずは安全基地である家の中で行動力を上げるしかありません。
 
 
我が家では一緒に料理をしようと提案したり、トランポリンを購入して家の中でも体を動かして遊べるようにしました。
 
 
家の中での提案なら受け入れてくれることも多く、行動力はどんどん上がっていきました。
 
 
我が家でやったオススメの遊びは”かくれんぼ”です。
 
 
家の中なのでだんだん隠れる場所がなくなり、すぐに見つけられてしまうようになりました。
 
 
そんな時に「家の中では狭くて、もう隠れるところがないね」と、私が声をかけました。
 
 
すると息子は「そうだ!庭でやろう!」と言って、すんなり庭に出ることができました!
 
 
このように、家の中での行動力を上げると、ちょっとしたきっかけで外に出ることができるようになっていきます。
 
 
 
 

◆③本人が外出したくなるような目的を作る

 
 
外出をするために一番大切なことは、自分で行くと決めることです。
 
 
自分で行くと決めるには、本人が外に出たいと思える目的が必要です。
 
 
目的があれば多少の不安感があっても、挑戦してみようという気持ちになります。
 
 
ここで大事なことは、本人が行くと決めても焦らずにスモールステップで挑戦していくことです。
 
 
私の息子は、アイスクリーム店に行きたいという目的ができました。
 
 
初日、息子は車には乗れましたが、店に着いても車から降りることができませんでした。
 
 
それでも「車に乗れたね。ドライブも楽しいよね。」とできたところをしっかり肯定をしました。
 
 
アイスクリームは娘に買ってきてもらい、一緒に車内で食べることで、この外出を成功体験にしたのです。
 
 
3度目の挑戦をしたとき、とうとう店内で一緒にアイスクリームを食べることができました。
 
 
その後もゲームを買いに行くなど、本人の目的ができた時に外出することを繰り返していきました。
 
 
このように、本人の気持ちを尊重し、小さな成功体験を繰り返すことで、外出へのハードルはどんどん低くなります。
 
 
親の対応で大事なことは、親の焦りは禁物!
 
 
何事も主体性が大事、子ども自身の気持ちを大切にすることを忘れないでくださいね。
 
 
小さな一歩の積み重ねで、必ずお子さんと楽しくお出かけできる日がやってきます。
 
 
不登校から引きこもりになった小学生でも外出ができるようになる!親の対応3ステップをぜひ試してみてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:なかむらあゆみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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