6歳中間反抗期のひどい暴言の対応に困っていませんか?反抗期の子どもには、親が指摘をすると逆効果なことが多いです。子どもの自立心を尊重しながら、反抗心を和らげていくのに役立つおうちカウンセリング方法をお伝えします。
【目次】
1.6歳中間反抗期の子どもの対応に困っていませんか?
2.6歳で中間反抗期が起こる理由とは
3.中間反抗期のひどい暴言が治まるおうちカウンセリング
①お母さんの思いを一旦おいてから話を聞く
②子どもの気持ちをありのまま受け止める
③子どもの発言、感情に理解を示す
④共感する
1.6歳中間反抗期の子どもの対応に困っていませんか?
「今やろうと思ってたのにやりたくなくなった」
「お母さんなんて嫌い、あっち行け」
「お母さんの言うことなんて聞かないから」
こんな、言われないと何もしないくせに、注意されたら反抗してくる態度に困っていませんか?
それ、「中間反抗期」かもしれません!
イヤイヤ期と思春期の反抗期の中間に起こる反抗期なので、中間反抗期と呼ばれています。
中間反抗期が始まる時期はちょうど6歳頃と言われており、年長さんから小学1年生の時期です。
そして、個人差はありますが10歳頃まで続くといわれています。
中間反抗期の主な特徴として、下記の様なことがあります。
・親の言うことを聞かない
・反抗的な態度をとる
・注意しても無視する
・屁理屈を言ったり口答えしたりする
・手助けや干渉されるのを嫌がる
・なんでも自分でやりたがる
・隠し事をしたりうそをついたりする
・親と話したがらない
・親よりも友達を重要視する
こんな状態だとイライラして、手に負えなくてお互いにまいってしまいます。
このまま、まともなコミュニケーションが取れないと親子関係が悪化して今後どうなってしまうんだろうと心配になりますよね。
中間反抗期を子どもの成長の一部と捉え、上手に対応していけば、反抗も落ち着いてきて、親子関係を深めることができますよ。
2.6歳で中間反抗期が起こる理由とは
反抗期って思春期になってからじゃないの?と私も思っていました。
この時期になると、子どもたちは成長に伴い言語能力や情緒の発達し、自分の考えが親や他の大人と違うことに気づき始めます。
そして、自分の考えや意見を持つようになります。
「自分で考えて行動したい」という気持ちが高まります。
そのため、親の注意や手助けを嫌がるような態度をとるのです。
これは、子どもが自分自身を受け入れていく大切な過程であり、自分が考えていることや伝えたいこと、感情を表せるようになっていくために大事な時期です。
また、今まで子どもにとっての人間関係の中心は親や家族でしたが、交友関係が広がりお友だちとの関わりも活発になってくる時期でもあります。
イヤイヤ期が落ち着いてから、反抗なんてしなかったのに、もしかしたら友だちから悪い影響を受けてきてるんじゃないかと心配になりますよね。
子どもは友だちと遊んだり話したりすることで、新しいことをたくさん学びます。
これは、友だちとの関わりが子どもたちの社会的や協調性を身につけ、自立心を育てる大切な過程だからです。
「自分で考えたい」「自分で決めたい」という気持ちが大きくなり、自己主張が強くなるので反抗的な態度をとっているように感じてしまうのです。
さらに、友だち同士では、全部が自分の思い通りになりません。
時には我慢したり、衝突したりすることでストレスを感じてお家で爆発してしまうっていうこともあります。
反抗されると、ちょっとイラっとしてしまいますが、成長の証なんだなと思って温かく見守りたいですね。
3.中間反抗期のひどい暴言が治まるおうちカウンセリング
6歳の反抗期は子どもの自尊心を育み、親子関係を深める重要な成長過程です。
自立を促すためにも、子どもの感情を尊重し寄り添う必要があります。
そこでやってほしいのが、おうちカウンセリング!
まず注意してほしいのが、カウンセリングは話を聞いてアドバイスをすることではありません。
自分自身の力で立ち直っていくきっかけをつくったり、気持ちや考え方を整理していくサポートを行ったりするのがカウンセリングです。
決して、お母さんの気持ちを押しつけないように気をつけてください。
それを分かった上で、4つの手順に沿ってやるとうまくいきます。
◆①お母さんの思いを一旦おいてから話を聞く
「なんかあったなら話してほしいな」っていう気持ちすら一旦おいておきましょう。
励ましてあげたいな、解決してあげたいなという気持ちを持ったまま話を聞いてしまうと、「何で話してくれないんだろう」という気持ちがわいてきます。
ですから、お母さんの気持ちは保留しましょう。
それから、「おいで」って言って背中をなでなでするなどして、話しやすい雰囲気をつくります。
「どうしたの?何かお母さんが助けられることある?」と聞きましょう。
子どもが話してくれたら、「それは言わないほうがよかったよね」とか「謝ればすむんじゃない?」とか思うかもしれません。
しかし、その気持ちはぐっと飲み込んで、ここでもお母さんの気持ちは一旦おいておきます。
子どもの話を否定しないで話を聞きましょう。
◆②子どもの気持ちをありのまま受け止める
子どもが泣いてても、怒ってても「泣き止みなさい」「落ち着いて話しなさい」なんてことは言わずに、泣いてることも怒っていることも受け止めます。
「悲しかったんだね」
「不安だったんだね」
「いやだったんだね」
こんな感じでオウム返しでもいいですし、気持ちを言葉にできない子にはお母さんが代弁してあげてもいいので、子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。
◆③子どもの発言、感情に理解を示す
話しているうちに「ムカつくんだよ」とか「いなくなればいいのに」とかちょっと物騒なことを言うかもしれません。
それでも、「そんなこと言っちゃいけないよ」なんて正論は言わずに「そっか」といって理解を示しましょう。
子どもは、共感できないようなことをその時の感情に任せて言ってきます。
次の共感のステップに行く前に、お母さんの心の準備として「そんな風に思うんだね」と子どもが考えていることを理解してあげることが大切です。
◆④共感する
最後に共感です。
子どもの気持ちを理解してあげると、自然と共感の言葉が出てきます。
「そうだよね、それはつらかったね」
「お母さんに話してくれてありがとう」
こんな風に共感してもらえると、だんだん心が満たされて安心してきます。
このカウンセリングをすれば、自分で考えて答えを出そうとする気力がわいてきます。
そうしたら、「どうしたらいいか一緒に考えよう」といって解決策を話し合ってください。
カウンセリングをしてるとどうしても子どもは言語化に時間がかかるから、お母さんは焦ってきて自分の気持ちを言ったり、アドバイスをしたくなると思います。
だんだんもやもやイライラして待てなくなってしまったら、子どもが自分の力で気持ちを整理する手助けをしているってことを忘れないで聞いてください。
6歳の反抗期は自分で決めたい気持ちが強くなる時期です。
ママが子どもの気持ちを尊重した「おうちカウンセリング」をうまく使って、子どもに自分で気持ちを整理することができたという成功体験を積み重ねてあげましょう。
そうすると、子どもは自信を持つことができ、ひどい暴言も少しずつおさまっていくでしょう。
子どもの成長・自立を後押しできるお母さんになりましょう。
小学1年生前後の中間反抗期の対応法他にもあります!
執筆者:いぐち ゆか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)