幼児期の発達障害ADHDと定型発達の違い、診断が難しい理由、そして家庭での適切な対応法について解説しています。ADHDグレーゾーンの子どもの行動を理解し、対応することが重要。個性を尊重しながら育てることがママの心の余裕につながります。
【目次】
1.発達障害ADHDグレーゾーンと定型発達との違いは?
幼児期の子どもの行動について悩むママたちにとって、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)と一般的な発達の違いを理解することは重要です。
しかし、ADHDの診断は明確ではなく、グレーゾーンにある子どもたちも少なくありません。
子育て相談・病院に行っても、「様子を見ましょう」と言われることがとても多いです。
じゃあ、どうすれば良いのとお悩みのママも多いはず。
我が家の4・5歳のADHD多動・衝動タイプの兄弟たちもトラブルだらけだったので受診するも「まだ小さいし、男の子だし、そんなもんでしょ。様子を見ましょう」としか言われせんでした。
私はどうしたらいいかわからず、困惑していました。
しかし、捉え方、関わり方を変えるだけで子どもたちはスッと落ち着くようになりました。
発達障害の有無にかかわらず、実は、ママが子どもへの対応を変えると、子どもがスッと落ち着くことがあるのです。
別の対応に置き換えるだけで、ママ自身も対応に困らず、疲れずにすむので、気持ちが落ち着きますよ!
2.発達障害ADHD幼児期に診断がつかない理由とは?
子どもの行動に悩むママたちにとって、子どもの発達や行動について考えることは日常的なことですよね。
まず、一般的な発達との違いは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
例えば、ADHDの子どもは集中力が続かず、注意を引くことが難しいことがあります。
普段は静かな子でも、興味を引かれるとすぐに飛び跳ねたり、大騒ぎしたりすることがあります。
また、規則正しい活動やルーチンに従うことが難しく、突然の変化に対応するのが苦手なことも特徴です。
一方で、定型発達と呼ばれる一般的な発達では、集中力が続くことやルーチンに従うことが比較的得意な子どもが多いです。
興味を持ったことには集中して取り組むことができ、規則正しい生活に適応しやすい傾向があります。
幼児期の発達障害ADHDの診断は、なかなか難しいものです。
その理由はいくつかあります。
幼児期の子どもは発達の途中であり、多くの場合、ADHDのような特徴が一時的に現れることもあります。
例えば、集中力が続かない、興味を引かれるとすぐに飛び跳ねるなどの行動は、幼児期特有のものとして捉えられることもあります。
また、幼児期の子どもはまだ言葉の発達も進んでおらず、自分の感情や欲求をうまく言葉で表現することが難しいこともあります。
そのため、子どもの行動がADHDによるものなのか、幼児期特有のものなのかを見極めるのは難しいのです。
さらに、幼児期の子どもの発達は個人差が大きいため、ADHDの診断基準を満たしていても、まだ早い段階での診断が難しい場合があります。
診断よりも大切なのは、子どもの困りごとに対してどう対応するかです。
診断がつかなければ、何もしなくてもいいのか、と言えば答えはNO!です。
「大きくなれば良くなるだろう」という考えは、発達障害グレーゾーンには通用しません。
発達支援において、定型発達でも、発達障害グレーゾーンでも癇癪などの困りごとについて、様子見する猶予などないのです。
専門家よりも、ママの方が子どもをよく理解して知っています。ママが「これは様子見で見過ごすのはまずい」と感じるなら、真っ先に手を打った方がいいのです。
まずは様子見せずにママの接し方を変えることが発達支援のスタートです。
正しい接し方に変えれば、必ず子どもに変化が起こりはじめます。ママが、子どもの脳を発達させるために、おうちでできることはたくさんあります。
いろいろな方法がありますが、こちらでは、脳の成長メカニズムに裏打ちされたコミュニケーションでの原因の根本解消で推奨しています。
子どもは必ず変わります。今すぐ、様子見から卒業しましょう!
3.おうちでするADHDの子どもとするコミュニケーション
◆子どもの脳に届く会話をする
子どもの脳に届く会話をするためには、子どもの「今」を肯定して楽しく会話をスタートすることがポイントです。
最初に入ってきた情報によって、その後の働きが左右される脳の性質を利用しましょう。
子どものに素直に話を聞いて欲しいなら、会話のスタートをまずは肯定的に楽しく声かけをスタートすることが大切です。
◆子どものやっていることを実況中継する
やっていることをそのまま口で言うだけなので、褒めるのが苦手なママでも取り入れやすいテクニックを紹介します。
子どもが好ましい行動をした時に、やっていることを言葉にして伝えてあげてください。
「パジャマ脱いでるんだねー!」
いつもピョンピョン飛び跳ねている落ち着かないお子さんには一瞬の座ったタイミングで
「あ、座ってるんだね」
と、声かけてあげることで、この行動が好ましい行動であることを子ども自身が認識することができます。
子ども自身がよい行動だと認識するからこそ、自分から行動するようになるんです!
最後に、子どもの行動には個性があります。
他の子どもと比較することなく、子どもの個性を尊重することも大切です。
子どもはそれぞれが異なるペースで成長し、異なるステップで学びます。
周りのお子さんと成長ペースが違っても決して焦らず、お子さん自身の小さな変化、小さな成長を見逃さず、応援してあげることが、ママの幸せな子育ての秘訣ですよ!
また、エジソンの卵であるADHDキッズの脳を楽しく伸ばしてあげてママも楽しくなれる方法をこちらの無料電子書籍でもお伝えしています。
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執筆者:多良 みのり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)