発達障害・グレーゾーンの子どもがトイレに行かない!何度言ってもトイレに行く行動が遅くてギリギリ、もしくは間に合わない。トイレを我慢する子どもの心理を知って対応を変えると、前もって行けるようになりましたのでご紹介します。
【目次】
1.発達障害の子がトイレに行かないのは切り替えの力が弱いから
発達障害・グレーゾーンの子どもがなかなかトイレに行かないのは、感覚に対する脳の特性が関係しています。
トイレを我慢する子どもの心理を捉え、適切に対応することで前もって自分からトイレに行けるようになりますよ。
◆①発達障害・グレーゾーンの子は感覚情報の受け取り方が異なることがある
日頃から私達は、様々な感覚情報を「感覚器」というセンサーによって受け取って脳に伝達し、身体の内外の変化を感じ取っています。
感覚器の一つに、内臓感覚があります。
内臓感覚とは、お腹が空いた~といった「空腹感や喉の渇き」、「便意や尿意」にはじまり、吐き気や胃が痛いなどといった「内臓の痛み」などの内臓から得られる感覚を指します。
トイレにギリギリまで行かないのは、この内臓感覚が鈍く、尿が膀胱に溜まった感覚を感じにくいのではないかと考えられます。
そのため、トイレに行くのが遅れるのです。
◆②何かに没頭しすぎてトイレに行かない
発達障害・グレーゾーンの子は、好きな物事に没頭してしまうと、切り替えられない、止められないなど過度に集中してしまうことがよくみられます。
そのような状態にあると、周囲からの呼びかけや他の刺激に反応できなくなることがあります。
明らかにモジモジしていて「行っておいで」と声をかけてもなかなか動けないのはこのためです。
2.トイレを我慢する子どもの心理を知る
我が家の息子は、幼い頃からギリギリまでトイレを我慢する子どもでした。
没頭しすぎてトイレに行かないタイプです。
そういう時はだいたい、テレビや本を読んでいる時でした。
「そろそろ行った方がいいんじゃない?」と何度言っても、明らかにもじもじしていても動かない。
そして「行きなさい!」と声を荒げて 慌ててトイレへダッシュするも、間に合わない…ということがよくありました。
小学校に入学すると、授業は45分間続きます。
途中で先生に断ってトイレへ行くこともできますが、もし行けなかったなら、どうなるでしょうか。
失敗体験をさせたくないですよね。
そこで、息子が自分でトイレに行けるようになるために必要なことを考えました。
・体におしっこが溜まっている感覚を自覚できるようになること
・時間とタイミングをみて自分で行けるようになること
これらが身についていると、学校でも安心して過ごせます。
次章では、息子が前もってトイレに行けるようになった我が家の取り組みをご紹介します。
3.発達障害・グレーゾーンの子が自分からトイレに行きたくなる楽しい声かけ
トイレを我慢する子どもの心理は、好きなテレビ番組が始まったらトイレに行きたくない!ではないでしょうか。
私はまずその状況から変えて、いきたいと考えました。
テレビ番組が始まる前に、
「もうすぐモゾモゾくん来るんじゃない?」
「途中でモゾモゾくんが来ないように、トイレ行っとこう」
こんな声かけで、おしっこに対する意識づけをします。
また、テレビ番組の最中で明らかに我慢してモゾモゾしている時には、
「モゾモゾくん来てるよ!モゾモゾくんにバイバイしておいで!」
こんな声かけで、これがおしっこが溜まっている感覚なんだなと気づかせます。
それでも、なかなか動かないときは
我が家ではトイレの壁に好きな仮面ライダーの切り抜きを貼ることで対応しました。
「仮面ライダーに会いに行っとこうか」
「仮面ライダーが “○○君おいで〜” って言ってるよ」
こんな声かけをしました。
そして、成功したら、「やったね〜!仮面ライダー ジオウ!」と親子でライダーポーズをとって成功体験をしっかり記憶付けました。
いかがでしょうか。
これらの、タイミングを測った声かけと、成功体験を記憶付けることで、息子は前もってトイレへ行けるようになりました。
学校でも自分で気にかけて、休み時間にトイレへ行っているようです。
発達障害・グレーゾーンの子どもは、特にテレビ番組や好きな遊びが始まると集中してトイレに行かないことがあります。
子どもの喜ぶ声かけで習慣化できるようにしてあげたいですね。
トイレを我慢する子どもの心理を知って、その子に合った対応ができれば、子どもはのびのびと過ごすことができるようになりますよ!
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執筆者:長野愛
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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