「早くしなさい」は卒業!発達障害ADHDキッズが自分でお着替えができるようになった裏ワザ

 

発達障害ADHD幼児には、言葉で伝えるコミュニケーションと同時に非言語コミュニケーションを重視しすることが大切です。ママのストレス管理や肯定的な声かけで好ましい行動を促し、困りごとも減らす方法を紹介します。

 

【目次】

 

1.発達障害ADHDタイプの幼児の朝の着替えの対応が地獄

 
 
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの幼児の朝の着替えの対応で悩んでませんか?
 
 
着替えなさい!
 
服着て!
 
早くして!
 
 
と、仕事があるからと急かしても、なかなか自分で着替えてくれない子どもにイライラして困っているママはいませんか?
 
 
 
 
我が家の4・5歳のADHDタイプの兄弟たちも
 
早くしてって言ってるでしょ!
お仕事だから、お願い!
 
と言っても、なかなか 言うことを聞いてくれず困っていました。
 
 
ですが、対応を変えてあげるだけで、 わが子達も嫌がりながらダラダラ準備していたのが、今では自分から進んでお着替えしてくれるようになりました!
 
 
実は、発達障害の有無にかかわらず、ママが対応を変えるだけで子どもがスッと行動できるんです。
 
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2.必死に伝えているのに子どもに伝わらない原因

 
 
発達障害とは関係なく、 人間同士のコミュニケーションにおいて、言語情報よりも非言語情報(視覚情報・聴覚情報)の方が伝わりやすいです。
 
 
「メラビアンの法則」という言葉を知っていますか?
 
 
対人コミュニケーションで伝わる感情や態度の割合を示したものですが、この法則によると
 
 
視覚情報(表情、身振り、態度など): 55%
 
聴覚情報(声のトーン、速さ、リズムなど): 38%
 
言語情報(言葉そのもの): 7%
 
 
このように、感情や態度を伝える際に、言葉以外の非言語的な要素(聴覚情報と視覚情報)が大きな役割を果たすことを示しています。
 
 
つまり、何を言うか(言語情報)よりも、どう言うか(聴覚情報と視覚情報)の方がコミュニケーションにおいて重要であるということです。
 
 
特にストレスや疲れが溜まっていたり 急いでいたりすると、つい笑顔を忘れたり、早口になったりしてしまうもの。
 
 
子どもの視点から見ると、ママが怒っているように感じてしまうんです。
 
 
この状態が続くと子どもの耳はシャットダウン!伝えたい言葉が脳にまで届かなくなってしまいます。
 
 
 
 

3.メラビアンの法則が与える影響とは?

 
 
ここで、メラビアンの法則をもっと詳しく見ていきましょう。ママの表情や声色と子どもの受け取り方、両方の視点で理解すると、「気を付けよう!」と意識することができます。
 
 

◆視覚情報(55%)

 
 
ママがストレスを感じていると、表情が硬くなったり、怒りや不安が表れたりします。また、手の動きや姿勢などの身振りが不安定であることもあります。
 
 
子どもはこれらの視覚的な手がかりに非常に敏感であり、ママの感情状態を読み取って不安になったり、指示を誤解したりすることがあります。
 
 

聴覚情報(38%)

 
 
ストレスがあると、声のトーンやリズムが変わり、苛立ちや焦りがにじむようになります。
 
 
ママの声が高くなったり、低くなったり、早口になったりすると、子どもはその感情に圧倒されてしまい、実際の指示の内容を理解するのが難しくなります。
 
 

言語情報(7%)

 

 

ストレスを感じていると、ママの言葉が曖昧になったり、指示が不明確になったりすることがあります。

 
 
例えば、「早くして」と言うだけでは具体的な指示にならず、子どもが何をすればよいのか分からない状態になります。
 
 

◆総合的な影響

 
 
メラビアンの法則に基づくと、子どもはママの言葉(7%)よりも 声のトーンやリズム(38%) および表情や身振り(55%)に強く影響されます。
 
 
ストレスが感情的な表現に現れると、子どもはその感情に反応し、指示の具体的な内容を理解しにくくなります。
 
 
このように、ママがストレスを感じていると、言葉以外の要素が強調されるため、子供は指示を受け取りにくくなるのです。
 
 
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4.朝のお着替えがスムーズに進む方法

 
 

◆視覚・聴覚に気を付けて声をかける

 
 
 子どものできていることをやってることだけに注目して笑顔でゆっくり、声をかけてください。
 
パジャマ脱いだんだね
 
もうお洋服準備したの!?
 
脱いだパジャマ、カゴに入れてくれてありがとう!
 
 
ジェスチャーや頭をなでるなどして褒めてあげてください。
 
 

◆カウントアップ

 
 
ADHDタイプのお子さんは「好きなこと」「楽しいもの」があると、行動を促すことができます。
 
 
今日は何秒で靴下が履けるかなー?とお着替えを笑顔でしみながら、行動を促してみるのも効果的です!
 
 
よーいドン! 急げ―!
1.2.3…今日は20秒で履けたね!
明日は何秒で履けるかなー?
 
 
と親子でお着替えを楽しみながら、行動を上手く促してみてください。
 
 
着替えて!早くして!と言わなくても、自分から進んでお着替えするようになってきます!
 
 
 
 
 
ADHDタイプの子育てには周りの大人の考え方や捉え方を変えてあげることも大切です。
 
 
困りごとも本当は強みが隠れているかもしれません。肯定的な関わりを増やしていくことで、親子ともに変化・成長していくことができますよ!
 
 
 
 
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執筆者:多良 みのり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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