小学生で自転車に乗れない?発達障害の特性をもつ子が3日で乗れた練習法

 

小学生なのに自転車に乗れないと心配になりますよね。運動が苦手な場合、発達性協調運動障害が隠れているのかもしれません。今回は発達障害の特性をもつ小学生が補助輪なしで自転車に乗れるようになった秘訣、お伝えします。

 

 

【目次】

 
 

1.小2になったのに自転車に乗れない!

 
 
うちの子、小学生なのに自転車に乗れない!とお困りのママさんはいませんか?
 
 
補助輪なしで自転車に乗れるようになるのは平均5歳前後と聞くと、「もしかして、運動オンチなのかな~」なんて不安になってしまうかもしれません。
 
 
けれども、ママのかかわり方次第で、運動が苦手でも自転車に乗れるようになるんです!
 
 
わが家の息子は発達障害・自閉スペクトラム症の特性を持っています。
 
 
そんな息子もお姉ちゃんのお下がりの自転車があったので、早くから補助輪付きの自転車には乗っていました。
 
 
上手く乗れていたので、年長さんの時に補助輪を外してみたのですが、外した途端、バランスが取れなくなり全く乗れません。
 
 
そして「怖い!」 「もうやらない!」と、怖がってそのまま自転車には乗らなくなってしまいました。
 
 
周りのお友達も小さい子も乗れるようになっているし…とすすめてみましたが、「転んだら痛いから絶対にヤダ!」となかなか練習したがりません。
 
 
なんとか乗り方を教えようとアドバイスを始めると「うるさい!」と怒りだし、そのうち「もういい!」と言って、あっという間にあきらめてしまいました。
 
 
 
 
月日が経ち小学2年生になったとき、新しい自転車を頂いたタイミングで「自転車に乗ってみたい」と再び言いだしたのですが、練習もしないままでしたので、もちろんうまく乗れません。
 
 
しかも、自転車は怖い!と思い込んでいるので補助輪は絶対につけたままにしたい!と頑なでした。
 
 
小学2年生にもなるのに、補助輪なんて…。
 
 
どうすれば、運動が苦手な怖がり小学生がスムーズに1人で自転車に乗れるようになるのでしょう。 
 
 
 
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2.小学生で自転車に乗れないのはなぜ?発達障害の子が苦手な3つの理由

 
 
実は、発達障害の特性のある小学生が自転車にうまく乗れないのには、次のような理由があります。
 
 

◆理由1 発達性協調性運動障害(DCD)の症状がある

 
 
自転車にうまく乗れない子の中には「発達性協調性運動障害(DCD)」の症状のある子がいます。
 
 
子どもの5~6%の子が持っている症状で、知的な問題がない子も多く、その特性に気づかれないことも多いようです。
 
 
困りごととしては、不器用だったり体の動かし方がぎこちなく、懸命に走っているのに早く走れないとか、転びやすいといった様子がみられます。
 
 
また、体のバランスをとることが苦手なため、階段を下りるのが下手だったり、スキップや縄跳びがうまくできないということもあります。
 
 
そんな体の不安定さから、バランスをうまく取れず、自転車も補助輪がないとうまく乗れないんですね。  
 
 

◆理由2 こだわりの強さから拒絶感への負のスパイラル

 
 
発達障害の特性を持っている子どもは、その子なりのやり方にこだわりがあり、ペースを乱されることが嫌いです。
 
 
良かれと思ってアドバイスしても、本人のタイミングややり方でなければ、納得がいかずに拒否反応を起こして聞く耳をもちません。
 
 
さらに、自分の気持ちを適切に表現するのが得意ではないので、「こういうやり方が好きじゃない」とか「ここが難しい」など具体的に自分の気持ちを言えません。
 
 
うまく気持ちを言葉にできないまま、感情的に「無理!」「もう嫌だ!」など偏った表現をしたり、癇癪を起して練習することも拒絶してしまうのです。  
 
 
 
 

◆理由3 不安が強く、ネガティブな記憶を残りやすい

 
 
特に不安の強いタイプの子は、初めて挑戦することに極度に心配し、やり始めにも時間がかかります。
 
 
そして、うまくいった出来事よりも、悪い出来事、失敗したことの方を記憶に残してしまう傾向があるのです。
 
 
ネガティブな記憶ばかりが頭の中で繰り返されると、しだいに自信がもてなくなったり、自己肯定感が低くなってしまいます。
 
 
本当はできるはずなのにやらない!となると、チャレンジする機会も減って成長するチャンスも逃してしまうため、もったいないですよね。
 
 
では、特性があっても、うまく自転車に乗れるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?  
 
 
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3.運動が苦手でも大丈夫!自転車に乗るための3ステップ

 
 
ここで、運動が苦手は発達障害の小学生が上手に自転車に乗れるようになった、3ステップ練習法をお伝えしますね。 
 
 

◆ステップ1 本人の気持ちを第一に

 
 
まず、極度の怖がりで不安が強い子の場合には、親のタイミングや、やらせたい気持ちだけで話を進めていくのは控えましょう。
 
 
1番大事なのは、子どもの気持ちが自発的に自転車の練習に向いて、やる気になることが大切です。
 
 
息子の場合、まわりの子やお姉ちゃんがうまく自転車に乗っている様子をうらやましそうに見て、「いいな」「あの子うまいね」という言葉がぽつりと出てきたときがチャンスでした。
 
 
試しにちょっと乗ってみよっかな…と言ったことをきっかけに、練習を再スタートすることができました。
 
 
そのときには、子どもの気持ちに寄り添って「そうだね!挑戦するのってかっこいいと思うよ」と励まし気持ちを盛り上げることを心がけました。  
 
 
 
 

ステップ2 最初にスモールステップで伝える

 
 
自転車の乗り方について、途中で助言すると「わかってるよ!」とご機嫌斜めになってしまうので、練習途中のアドバイスは一切封印しました。
 
 
大事なポイントは最初に。 そして大きな目標ではなく、段階を追って小さな目標からスモールステップで伝えることです。
 
 
・背筋を伸ばして前を見ようね
・後からペダルに乗せる足はすぐにこぐこと
・ブレーキに手をかけていつでも止まれるようにすること
 
 
実際にお手本を見せたり、動画も一緒に見て確認することで、よりイメージがついて理解につながります。
 
 
ブレーキの使い方を教えて、いざとなったらすぐに止まって転ばないことも不安を解消する一助になったようです。  
 
 

◆ステップ3 驚いて笑顔で細かく褒める!

 
 
続いて、子どもに伝えたのは、細かい肯定の言葉です。 
 
 
「ペダルが良い位置に持ってこられたね!」
「今ちゃんと前見ていたね!」
「足が乗せられたね!」
「ペダル、半周回ったよ!」
「今度は1周回ったね!」
 
など、できていることを全て細かく伝えていきました!
 
 
また、できている声かけと一緒に 「もうそんなことできたの!?すごいじゃん!?」 という驚く雰囲気が伝わるように心がけ、笑顔でいるようにしました。
 
 
すると、日にちを空けての3日間の練習期間でしたが、トータル2・3時間くらいで補助輪を外して乗れるようになったんです!
 
 
3日目の練習をする前には本人からも自信たっぷりに「足を置いてすぐにこぐと良いんだよね」 と、私に言葉にして伝えてくれました。
 
 
その後、ペダルを3回、4回続けてこぐことができ、そこから一気に乗れるようになったのです!
 
 
運動が苦手でも、極度の怖がりでも自信がつけば、自分から挑戦できるようになってきます。
 
 
まずは、本人が「やりたい!」と言うのを待つ。
そして、必要ないアドバイスをやめて、スモールステップでできていることの声かけを徹底する。
 
 
このことが、お互いにストレスなく、「自転車大成功!」を収めるきっかけになったのだと実感しています。
 
 
ぜひ、皆さんもチャレンジしてみてくださいね。  
 
 
 
 
子どもに身につけさせたい自転車の交通ルールはこちらの記事をご覧ください▼
 
 
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執筆者:林 花寿美
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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