夜寝られない思春期の睡眠障害に悩んでいませんか?子ども本人も気づかないところでストレスを抱えているのかもしれません。グレーゾーンで思春期の睡眠障害は親子のかかわりがカギです。こちらでは効果バツグンの対処方法についてご案内します。
【目次】
1.夜寝られない思春期の睡眠障害はストレス
2.思春期の子どもの睡眠障害に悩んでいました
3.子どもが睡眠障害になったらママの対応は4つ!
①安心させてあげる
②今までの常識にとらわれない
③思春期の子には認めてあげることが効果的
④子どもの言動を否定しない
1.夜寝られない思春期の睡眠障害はストレス
昼間は普通に生活しているのに、夜になると目が冴えてしまう。「夜寝られない」という思春期の睡眠障害にお困りではないですか?
子どもが夜中に「ママ寝られない」と言ってくると、一緒にいるママもまた寝不足になってしまいますよね。
睡眠不足がもたらす子どもへの影響は、
・勉強に集中できない
・些細なことでイライラするなど気持ちが不安定になる
・成長が遅くなる
など、睡眠時間が少ない子どもほど、午前中のパフォーマンスが悪くなると言われています。
睡眠障害は、様々な原因によって引き起こされる病気の総称です、その中で最も多いのが不眠症だそうです。
不眠症とは、夜なかなか眠れず、日中に心身の不調を自覚して生活の質が低下することです。
子どもの不眠の原因にストレスがあげられます。
・進級・進学や引っ越しなどの環境の変化
・友達付き合いへの不安
・他人との違いが気になる
これらの心理的な悩みを抱える子どもは少なくありません。
ましてや、グレーゾーンの子は苦手なことが多く、日常的にストレスをためやすいです。
加えて、生活環境に新たなストレスが加わったのなら、もう心は満杯状態なのです。
子どもが「理由がはっきりわからないけど夜寝られない」と言った時には、特にママの対応に注意が必要です!
なぜなら、「夜寝られない」というパターンの子どもはストレスが大きく影響していることが考えられ、対応を間違えると不登校につながりやすいからです。
ここでは、ストレスなどからくる心理的原因の睡眠障害の場合に焦点をあてて、効果バツグンの対処法をお伝えします。
2.思春期のわが子の睡眠障害に悩んでいました
私の娘はグレーゾーンで繊細気質な中学1年生です。小学6年生の夏に睡眠障害を引き起こしました。
今思えば、進級時、仲良しの友達とクラスが離れて、新しいクラスのグループに居場所を見つけることができませんでした。娘はだんだん元気がなくなっていきました。
そんなある日、「ママ、寝られない」と深夜に私を起こしに来ました。
2~3日続いたので、入眠・快眠方法を調べていろいろ試してみました。
・ぬるめの湯で入浴
・ゆったりした音楽を聴く
・寝る前の読み聞かせ
・アロマをたく
しかし、娘にはどれも効果はありませんでした。娘の睡眠障害は心の不安やストレスなどからくるものではないかと思ったので、睡眠クリニックに行くことを提案しましたが、娘は「行きたくない」と拒みました。
私は、どうしていいのか途方に暮れていたとき、発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会いました。
発コミュの基礎講座の「肯定の声かけ」を始めて間もなく、娘が自ら「睡眠クリニックに行きたい」と言い出しました。少し前向きな気もちになり、このままではいけないと自分でも思ったようです。
クリニックで処方された薬は2週間くらい服用したあと、徐々に薬なしでも寝られるようになっていきました。
その間、私は 発コミュで教わる「肯定の声かけ」を実践していきました。それは、今までの自分の常識とは違ったものでした。
次章では、私が行った発コミュの「肯定の声かけ」についてお話します。
3.子どもが心理的原因の睡眠障害になったらママの対応は4つ!
思春期の睡眠障害は本人も気づかないところでストレスを抱えていることがあります。
ママはよく観察し対応してあげるといいです。
◆①安心させてあげる
まず1つ目は安心させてあげることです。
子どもが寝られないと訴えてきたら、
「そうか 寝られないんだね。」
と共感してあげてください。
「寝られなくても大丈夫だよ」
「目を閉じているだけで体も脳も休まるんだよ」
と安心する言葉をかけてあげましょう。
◆②今までの常識にとらわれない
2つ目は、今までの常識を変えることです。
・規則正し生活をしなければならない。
・宿題は必ずすること。
・学校は行かなければならない。
など、いままで当たり前だと思っていたことをすべて手放し、ママの頭も心もフラットにします。
◆③思春期の子には認めてあげることが効果的
3つ目は、子どものできていることに注目して認めてあげることです。思春期の子どもは褒めると逆効果になることがあるので、認めてあげる言い方に効果があります。
・夜眠れない時はマンガをみている
→「マンガ読んでるんだね」
・昼前に起きてきてもいつも通り
→「おはよう、起きたんだね」
・朝食時
→「朝ごはん食べれたね」
と、見たままを口に出して伝えることも認める声かけになります。
これだけ?とお思いかもしてませんが、小さな共感や認められたという気持ちを積み重ねていくことで自信を取り戻していきます
◆④子どもの言動を否定しない
4つ目は、子どもに否定的な言葉を言わないことです。
特に、グレーゾーンの子は脳にかかってくるストレスに弱い特性があるため、お家ではストレスゼロ状態にしてあげます。
・「給食食べたら帰りたい」
→「わかった!そのころ迎えに行くね!」
・「プリント全部できなかった」
→「少しできたんだね!頑張ったね。先生に伝えとくね!」
こんな風に肯定的に声かけをしていきます。
子どもは、肯定されたことで「これでいいんだ」と自信を付けていきます。
私が発コミュを始めて1か月くらい経ったころ、娘の睡眠障害は治まっていきました。
そして、少しずつ自信を取り戻した娘は、「もう遅刻も早退もしないよ」と言えるくらいになったのです。
私が常識にとらわれ周囲の目を気にして、良かれと思ってしていたことは、知らず知らずのうちに子どもの心の負担になっていたのかもしれないと振り返ることができました。
いかがでしょうか。ママは「夜寝られない」という子どもの不眠に早く気づいてあげることが大事です。
そして、一刻も早く子どもの心にたまったストレスを解放してあげましょう。
子どもとママの快適な睡眠を手に入れ、心も身体も元気でいてくださいね。
子育ては学ぶ時代です。子どもの「こまった」に気付即行できるママになりませんか?
執筆者:瑞上 ようこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)