「大好き!」のエネルギーがとても強い発達障害の子ども!「こんなに好きなら天才レベルにもなれちゃうかも⁈」と、期待してしまうのが親心です。そんな子どもを本当に天才レベルにまで伸ばす先生とは?大切なポイントを5つお伝えします。
【目次】
1.ユニークな感性の発達障害の子どもの才能を伸ばしたい!
2.好きではじめた習いごとが楽しめなくなる原因
3.先生にはこだわってきたわが家の大失敗
4.こんな先生が子どもを天才にする!
1.ユニークな感性の発達障害の子どもの才能を伸ばしたい!
「大好き!」のエネルギーがとても強い発達障害の子どもたち! 何か夢中になれることが見つかったら、もっと伸ばしてあげたくなりますよね!
「好きこそものの上手なれ」と言いますから、「こんなに好きなら天才レベルになれちゃうかも⁈」と、期待してしまうのが親心です。
さっそく習えるところを探そう!と検索している最中の方もいるかもしれません。
せっかく芽生えた「好き!」「やりたい!」「上手になりたい!」という気持ちを、潰してしまわずに成果につなげてあげたいですよね。
ところが、いざ習い始めてみると、思ってたのと違った…ということがあります。
そして、「行きたくない」「休みたい」「やめたい」と言い出します。
「あんなに好きだったのにどうして?」 驚きと落胆の気持ちから、子どもを責める言葉もでてしまいます。
「自分でやるって言ったんだから絶対に行きなさい!」 「そんなんじゃ、将来仕事だって続けられないよ!」 「ちゃんとやるって約束したでしょ?」 と言う具合に、やるやらないの泥試合へ。
親としては、「1回休んでしまうと、そのままズルズルとやめてしまう?」 「休みグセがついてしまう?」と不安になりますから、意地になって説得しようとします。
すると、子どもはどんどん頑なになっていきますし、そんな状態で無理に続けたところで成果は出せません。
ついには「もうやめる!!」となってしまい、これまでのお金も時間もなんだったんだろう…と虚しさばかりが残ります。
どうして、そんなことになってしまうのでしょうか。
2.好きではじめた習いごとが楽しめなくなる原因
「あんなに大好きだったのに…」 楽しめなくなる原因は色々と考えられます。
・基本ばかりでつまらない
・記録が伸びない
・成果が出ない
・大会に出してもらえない
・試合で勝てない
・特性から、他の子が簡単にこなすことが難しい
・不器用で言われたとおりに体が動かない
・みんなと同じことができなくて叱られる
他にも、色々とネガティブな体験をすることは、どんな習いごとにもつきものです。
それで、「やめたい」と言い出した時、「飽きやすい」「根性がない」でひとくくりにまとめてしまっていいのでしょうか。
それは、本当に本人だけの問題なのでしょうか。
刺激への感度が鋭い発達凸凹キッズは、特に周囲から影響を受けやすいことが分かっています。
つまり、そこで教える先生(指導者)の影響も、実はとても大きいのです。
このことに多くの親御さんは気づいていないかもしれません。
日本のしつけの教育では「できないのは本人の努力が足りないから」と考えがちだからです。
3.先生にはこだわってきたわが家の大失敗
先生選びを間違えると、せっかく自分で「やりたい」と言い出してはじめたことなのに、楽しめなくなります。
世の中には、「名監督」「名コーチ」「カリスマ講師」「〇〇界の神」などと呼ばれる先生が存在します。
学校が変わっても、環境が変わっても、その先生の率いるチームは必ず成果を出します。
評価されているから、レベルの高い子どもたちが集まって成果に繋がっているということもありますが、それだけではないように思います。
私の娘は自閉スペクトラム症(ASD)と軽度の知的障害があります。娘はある競技で全国上位者として活躍しています。
娘の中学校探しをするときに、一番重要視したのは監督さんでした。
こだわりが強く、好き嫌いがはっきりしている娘と監督さんの相性は最重要事項と考えたからです。
そこで、その競技で成果をあげている子どもたちの追跡調査をしました。
小学校の頃に全国大会で入賞した子どもたちが、その後どこの中学校、高校、大学などに進んで、どんな成果をあげたか?
その時の監督さんは誰だったか?その監督さんの経歴と実績など、20年分のデータを集め、100人以上の競技者と監督さんを分析しました。
その結果から、やはり優れた監督さんはどこに行っても、どんな子どもでも伸ばして成果を上げてることがわかりました。
反対に、小さなころから頭角を現していた子でも、良い監督さんに出会えずに伸び悩んで競技をやめていくことも知りました。
そして、私はとりわけ子どもを伸ばす監督さんを数名絞り込み、娘と一緒に会いに行きました。
お会いして納得!やはり子どもを伸ばす「魔法の言葉」をたくさん持っている方々でした。
どんな特性のある子にも勇気と活力を与える「言葉の力」を感じました。
そして、そのたたずまい、風格にものすごいポジティブなエネルギーを感じました。
言わば、彼らは共通して「良質なコミュニケーション」ができる監督さんだったのです。
そして、その中でも特に娘の才能を高く評価してくださり、「ぜひともうちの学校へ!」と熱烈にアプローチしてくださった監督さんのもとで、お世話になることにしたのでした。
このように、先生選びにはこだわってきた私でしたが、失敗もありました。
注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの息子がバドミントンに熱中し、一日中ラケットを振り回していた時期がありました。
そんなに好きなら…と、ジュニアチームを探して入会し、喜んで始めたのです。
しかし、日に日に元気がなくなっていきました。
監督さんがとても厳しく、全く褒めることをしない方だったのです。
また、壁打ちや素振りなども多く、シャトルを打てば「フォームが悪い」と素振りばかりさせられる状態でした。
好きこそものの上手なれと言いますので、「辛いことも『好きの力』で乗り越えられるだろう」と、私はすっかり油断してしまいました。
息子は1年も続けられずに、あんなに夢中になっていたバドミントンが大嫌いになってやめてしまいました。
もし、娘の時と同じように監督さん選びをおろそかにしなければ…と悔やまれます。苦い過去です。
どんな先生が発達障害の子どもを天才レベルに伸ばすのか?
次にあげる5つのポイントが重要です。
1:明るく優しく、楽しい雰囲気の先生
2:厳しく叱ったり怒鳴ったりしない先生
3:できていないところよりも、できているところに注目する先生
4:最後までできなくても、途中でたくさん褒めてくれる先生
5:子どもに必要なサポートを一瞬で見抜く千里眼を持った先生
1~4は「発達科学コミュニケーション」そのものです。
まずはこれができなければ、どんなにすぐれた競技実績や技術があっても、子どもを継続して頑張らせることはできません。
脳を伸ばすために必要な「行動の量」を生み出せるのが、発達科学コミュニケーションです。
そして、天才レベルにまで引き上げるために必要なのが5の千里眼です。
無駄な練習をさせず、本当に必要な課題だけを見抜く。
何をどれだけやったらどうなれるのか?それを瞬時に判断できるからこそ、正しい指導ができます。「目利き」ができるとも言えます。
上達するために本当に必要な課題を見つけてもらえて、ポジティブな雰囲気の中で「魔法の言葉」をかけてもらえて、課題をひたすらやり続け、「行動の量」を最大限に維持し続けられる。
それができたらどんな子だって伸びますよね!
反対に、「集中力がありませんね」「みんなと同じようにできませんね」と、ダメ出しばかりする先生だと、楽しいはずの習い事も「行きたくない所」になってしまいます。
習いごとを始めるなら、必ず見学に行って、先生とお話をして、5つのポイントを確認してくださいね!
発達凸凹キッズの天才性を伸ばす方法はこちらから
執筆者:本郷稟乃
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)