子どもにもママにも優しいトイトレの始め方をご紹介します。2歳でトイトレを楽しく早く終わらせることができたら最高ですよね!それには体の準備と心の準備が必須です。子ども自身がトイレに行きたくなる方法を見つけると、簡単に完了することができますよ。
【目次】
1.2歳でトイトレを簡単に完了!
2.子どもがトイトレを嫌がる!なかなか進まない原因とは?
◆体の準備が整っていない
◆心の準備ができていない
3.楽しく早く終わらせるトイトレの始め方!トイレに行きたくなる方法
◆ママが必死にならないこと
◆叱らずに褒める!自信が何よりのご褒美
◆無理にパンツをはかせない
◆子ども自身に目的を作ってあげる
4.我が子は5日間でトイトレ完了!
1.2歳でトイトレを簡単に完了!
夏真っ盛りですね!
こんな時期、2歳児を育てているママたちの中では、
「2歳の夏はトイトレするのに良い時期だよね?みんなトイトレどうする?」
…なんて、話が出ていませんか?
早い子はもうパンツデビューしているなんて話も聞く頃ですし、幼稚園の入園前にはおむつを卒業させたいと思う方も多いのではないでしょうか。
ギリギリになってトイトレを始めて焦るよりも、夏にトイトレを始めれば、幼稚園の入園までには半年以上あるので、焦らないで済むというメリットもありますよね。
それに加え、夏におすすめな理由は…
・夏の暑さで汗をたくさんかくので、おしっこの間隔があく
・夏には短パンをはくことも多く、ズボンを脱いだりはいたりがしやすい
・トイトレで失敗して、洗濯物が増えたとしてもすぐに乾く
このように、子どもとママのストレスが少ないことが、夏のトイトレがおすすめされている理由です。
私の周りのママたちだけでも、子どもが2歳の夏でトイトレを完了した人が数名いるので、実際に2歳の夏でトイトレを完了することは可能です。
2.子どもがトイトレを嫌がる!なかなか進まない原因とは?
2歳でトイトレを完了させるのも可能とはいえ、子どもがトイトレを嫌がるなど、おむつの卒業までは、なかなか進まないという話も聞いたことがありますよね。
それは一体なぜだと思いますか?
トイトレがなかなか進まない原因は、体の準備と心の準備が整っていないことです。
この2つの準備が整っていないと、トイトレを始めても、なかなか進まないばかりか、下記のような負のループになりがちです。
①トイトレが長引き、ママがイライラする
②ママがイライラして、子どもを叱る
③ママに叱られて、子どもがトイトレを嫌がる
そして、①に戻り、負のループへ。
これでは、子どもにとってもママにとっても、ただストレスと手間が増えるだけです。
◆体の準備がまだ整っていない
子どもの発達が進み、膀胱におしっこが溜められる容量が増えてくると、おしっこの間隔もあいてきて、大脳が尿意を感じられるようになってきます。
そして、周囲とのコミュニケーションが取れるようになっていれば、「おしっこがしたい」と伝えることもできるのです。
しかし、それには個人差があり、膀胱におしっこを溜めておける容量がまだ少なかったり、尿意を感じられるまでには発達が進んでいない場合もあるのです。
そういった場合は、必然的に子どもをトイレに誘う回数も多くなり、失敗も増え、子どもにもママにも大きな負担になりますよね。
つまり、体の準備が整っていないなら、その子にはまだトイトレを始めるタイミングではないのです。
この時点で始めると、トイトレがなかなか進まず、長引くことになります。
◆心の準備ができていない
おしっこの間隔もしっかりあいているし、おしゃべりも上手、もう体の準備は万端!
さぁ、トイトレを始めよう!と、ママが意気込んでいたとしても、肝心の子どもの気持ちはどうでしょうか?
・トイレに興味がない
・トイレが怖い
・トイレには行けるけど、便座に座るのが怖い など…
興味がないだけなら問題ないかもしれませんが、子どもに不安な様子が見られる場合は、いきなりトイレで便座に座り、おしっこしてみようと誘うのは危険です。
大人は子どもの不安に対して、それは経験したことがないだけだから、一度経験させれば大丈夫だとわかるはず!なんて思いがちです。
しかし、子どもにとっては大丈夫じゃないから、怖がったり嫌がったりするのです。
大人の常識で考え、強引に進めてしまうと、それがネガティブな記憶になって、トイトレを嫌がるようになることもあります。
また、子どもの同意もないまま、はきなれたおむつではなく、慣れないトレーニングパンツや普通のパンツをいきなりはかせるのも、ネガティブな感情を生む原因となります。
まずは、子どもがトイレに良いイメージを持つことが重要です。
最も大事なことは、焦らずに体の準備と心の準備を整えることです。
それが結果的に、トイトレを簡単に楽しく早く終わらせることに繋がります。
3.楽しく早く終わらせるトイトレの始め方!トイレに行きたくなる方法
ここでは、楽しく早く終わらせるトイトレの始め方についてご紹介します。
ポイントは、4つ!子ども自身がトイレに行きたくなる方法です。
◆ママが必死にならないこと
知っていますか?ママの真顔は、子どもにはとっても怖いんです!
ママが必死になり、真顔でトイレに誘ったり、おしっこ出そう?と尋ねたりするだけで、子どもはプレッシャーを感じて、トイトレを嫌がるようになることだってあり得ます。
なぜなら、脳には話しかけている内容(言語情報)よりも、顔の表情や、声のトーン(非言語情報)の方が、高い比率で伝わるからです。
逆に言えば、笑顔のママがゆっくりと優しい声で、トイレに誘ってくれたら、子どもへの伝わり方が全く違います。
まずは、ママと一緒にトイレに行って、ママがお手本を見せてあげることで、トイレへの恐怖感をなくし、トイレは安心してすっきりできる場所だとイメージさせてあげましょう。
さらに、子どもがトイレに興味を持てるように、親子で楽しく読めるトイトレの絵本や、子どもにもイメージのしやすい動画を活用するのもいいですね。
◆叱らずに褒める!自信が何よりのご褒美
トイトレを楽しく早く終わらせるために重要なのは、叱らずに褒めることです!
しかし、子どもがトイトレを始めて、何度も失敗が続いた場合、ママはイライラして叱ってしまいそうになるかもしれません。
ただ、それがずっと続くわけではないので、ここではグッと我慢してほしいのです。
そして、その時に気を付けてほしいことは、せっかく叱るのを我慢できたとしても、表情が怒っていたら、子どもには伝わってしまうこと…
子どもは、自分が失敗してショックなうえに、ママが怒った顔をしていたら、自信をなくしてしまいます。
例え、失敗したとしても、子どもが挑戦したこと自体を褒めてあげてください。
「おしっこ出たのをママに教えてくれてありがとう」
「トイレまで一緒に来れたね」
「頑張っててカッコイイね」
このように、できているところに目を向けて、声掛けをしてみましょう。
◆無理にパンツをはかせない
叱ったらいけないとわかっていても、我慢できないことだってありますよね。
子どもに失敗されることが苦痛で、叱らずにいられる自信がないというママに、特におすすめしたいのは、無理にパンツをはかせないことです。
①トイレでおしっこやうんちをできるようにする
②パンツをはいて過ごす
この2ステップに分けて、トイトレを進めてみましょう。
子どもがほとんど失敗せずに、トイレでおしっこやうんちができるようになるまでは、今まで通りおむつのままでいいのです。
子どももおむつなら慣れているので、失敗もそこまで気にならないですし、ママもいちいち後片付けをしてイライラする機会も減らせるので、一石二鳥ですよ。
◆子ども自身に目的を作ってあげる
子どもに限らず、人間が行動しようと思うのは、達成したい目的ができた時です。
例えば、走るのが苦手な人でも、8時の電車に乗らないと集合時間に遅れてしまうと思ったら、何としてもその電車に乗りたくて、自然に走り出しますよね。
子どもたちだってそれと同じで、目的があれば、苦手なことでも頑張れます。
ママは、子どもが自分でトイレに行きたくなる目的を探してあげればいいのです。
可愛いパンツやカッコイイパンツがはきたいとか、キャラクターの付いたトイトレグッズを使ってみるとか、そういったことが目的になる子どもの場合は、トイレに行くこと自体はそう難しいことではないですね。
しかし、トイトレグッズなどには興味を示さない子もいます。
そういった場合は、大好きなママやパパ、きょうだいへの憧れなど、子どもの成長したいという想いを目的にしたり、行きたい場所に連れて行ってあげる等のご褒美を設定するのもいい方法だと思います。
我が子もまさに、キャラクターのトイトレグッズ等には興味のないタイプの子どもでした。
そんな時にどうやって、5日間でトイトレが完了できたのかをご紹介しますね。
4.我が子は5日間でトイトレ完了!
我が子をトイトレする気にさせたのは、プール施設に遊びに行った際に、小さな幼児用プールではなく、大きなプールに入りたい!という強い思いでした。
大きなプールを目にした息子は、5分おきに「ママ、トイレに行ってみる」と言って、こちらから提案する前に、自らトイトレを始めました。
5分おきにトイレに行くので、もちろん毎回おしっこが出るわけではありません。
それでも、「トイレに行くなんて、お兄さんみたいでカッコイイね」と、笑顔で付き添ったことで、始めてすぐにトイレでおしっこをすることができました。
おしっこが出たあとに、「トイレでおしっこできたね!これで安心だね」と、大きなプールに入れてあげたことが、息子の大きな成功体験となりました。
そして5日後、ほとんど失敗することがなくなり、息子に自信がついてから「パンツをはいてみる?」と声を掛けたので、楽しく簡単にトイトレを完了することができたのです。
そして、トイレにポジティブなイメージが付いたので「トイレ行ってから出かけようか?」の声掛けにも、素直に応じてくれています。
このように、子どもは大好きなママに褒めてもらえる、応援してもらえることで、自分にもできるかも!と前向きになれるのです。
ママが笑顔でいれば、お子さんはきっとすぐにその挑戦をやり遂げてくれますよ。
子育ては学ぶ時代です!子育てを”辛い”から“楽しい”に変えてみませんか?
執筆者:なかむらあゆみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)