他の子と比べてなんだか落ち着きがない。集団行動ではいつも一人どこかへ行ってしまう。もしかしてこれって発達障害、ADHD?子どもの特性を知り、特性にあった対応をすることでガミガミ怒らずに落ち着かせることができますよ。
【目次】
1.うちの子発達障害・ADHDなの?
2.感覚統合とは?
3.なぜ、発達障害・ADHDの子どもは落ち着きがない?
①感覚統合の未発達
②感覚鈍麻
4.ADHDの子どもをガミガミ怒らずに落ち着かせる方法
1.うちの子発達障害・ADHDなの?
他の子と比べてなんだか落ち着きがない。集団行動ではいつも一人どこかへ行ってしまう。
もしかして、うちの子は発達障害?注意欠陥多動性障害(ADHD)なのかもしれない。
私の生徒さんの年少の息子さんは、食事中じっとしていられず一口食べては立ち歩き、戻ってはまた一口食べて歩き出す。
とにかく、食事中も落ち着きがないから外出先での食事も億劫になっていたそうです。
椅子の上に立ったり椅子から降りてどこかへ行こうとしたり、外出先だと人目もあるため、怒りながらイライラしてゆっくりと食事ができませんでした。
たまには外食を楽しみたい…そんな小さな願望がありました。
そんな時、発達科学コミュニケーションに出会いました。
「ADHDの子どもはガミガミ怒らずに落ち着かせることができる!」
という方法を教わったのです。
この方法を遊びの中に取り入れていくことで、息子さんは外出先でも座って待てるようになり外出の機会も増えていきました!
何よりママの「外出が億劫」という気持ちに変化が出てきました。
2.感覚統合とは?
子どもに落ち着きがないのはしつけや性格のせいではありません。
原因の1つに脳の特性があります。いわゆる、感覚統合が未発達な状態です。
感覚統合とは、脳が視覚、聴覚、触覚、バランス感覚などのさまざまな感覚刺激を、目的に応じて整理整頓・調整することです。
つまり、環境に対して順応することができる、日々の生活をスムーズに進める上で欠かせないものなのです。
例えば、散歩中に滑りそうになったとき、感覚統合のプロセスが働きバランスを取りながら立ち直ることができるのです。
しかし、感覚刺激の調整が上手くいっていないときは、
・周囲の音が大きく聞こえる
・触る感触がイヤ
・強い感覚刺激でも感じ取りにくい
これらが、落ち着きのない子どもを引き起こしている可能性があるということを頭の片隅に入れておいて欲しいと思います。
コミュニケーションだけでは解決できない、ただ遊ぶだけでもない、根本から解決できる正しい順番と対応方法を知ってほしいと思っています。
3.なぜ、発達障害・ADHDの子ども落ち着きがない?
◆①感覚統合の未発達
発達障害・ADHDの子どもは、どうしても、集団生活では目立ってしまいます。
行動力はあるけれど、自分の思いのまま動き出して先生やママの注意を受けやすくなってしまうからです。
ママは、なんでみんなと一緒に行動できないの!なんで、そんなに落ち着きがないの!!と怒鳴り続けてしまいます。
子どもはやりたくてやっているわけではないので、どうして自分だけ怒られちゃうんだろう?
ココロも脳も知らず知らずのうちに傷ついています。
この負のループ、断ち切りたいですよね。
◆②感覚鈍麻
ADHDの特性の強い子は
・1日中落ち着きなく動く
・じっとしていられない
・いつもアクセル全開
満足するとエネルギーがパタッと切れたように疲れる。
しばらくすると、また動き出す…の繰り返し。
疲れることを知らない。いや、感じ取ることが難しい。
すなわち、刺激を受け取る部分が、まだ、未発達なのです。
このようなお子さんのことを、感覚統合の視点からは感覚鈍麻と言います。
その中でも、感覚探求タイプ。
どういうことかというと、動いても動いても刺激に満足できないタイプです。
だから、いつもアクセル全開なのです。
お子さんのタイプを知って、関わり方を変えていくと子育てがうんと楽になります。
4.ADHDの子どもをガミガミ怒らずに落ち着かせる方法
◆①感覚を育てるあそびをする
体を動かし楽しく遊ぶ!体を動かすことで、脳の中の情報伝達がスムーズにできるようになります。
① スキンシップ:過敏や鈍感さをもつ子には、ママとのスキンシップが一番効果的。
② ストップ&ゴー:走って、止まるを繰り返すような遊びは切り換える力にとてもいいです。
③ 動物まねっこ歩き:ペンギンやくま、ゴリラなど体全体を使う遊び。ママも一緒に楽しくやってみましょう。
ママとのおうち時間でお子さんの好奇心を引き出す関わりをするだけで、感覚特性やこだわりは和らぎますよ!
◆②今できていることに注目する声かけ
・ じっとしていなさい!
・ しずかにして!
というような躾ではなく
・朝起きれたね
・ご飯食べてるね
・歯磨きできたね
このような肯定的な声かけです。
当たり前にできていることでも、褒められたり認められたりすると、またやりたくなりますし、小さな褒めの積み重ねは自信にもつながります。
脳が感覚情報をスムーズに受け取れる準備を、ママと過ごす時間の中で育んでいくことがポイントです!
感覚特性こだわりが強い子どもに困り果てているママ!対応策をご紹介しています!
執筆者:白澤 なつき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)