すぐ怒る発達障害の夫の感情が落ち着く!子どもを巻き込んだ声かけとは

 

夫の不機嫌さに疲れていませんか?すぐ怒るのには発達障害の特性が関係しているかもしれません。発達障害の夫と子どもとの関係にミゾができ始めている場合に試してほしい声かけの方法をお伝えします。
 

【目次】

1.すぐに不機嫌になる夫に家族みんなヘトヘト
2.不機嫌になる夫の原因はもしかして発達障害⁉
3.このままでは、発達障害の夫と子どもとのミゾは深まるばかり
4.子どもを巻き込んだ声かけで、発達障害の夫をご機嫌にする声かけとは?

 
 

1.すぐに不機嫌になる夫に家族みんなヘトヘト

 
 
夫の不機嫌さや怒りっぽさに日々悩まされていることはありませんか?
 
 
お子さんに発達障害があってもなくっても、1人の子どもを育てることは、誰にとっても初めてのことが多く難しいものです。
 
 
そんな時に、夫とは協力して子育てしたい!
 
 
そう思うのに、夫も発達に特性がある、またはあるのではないかと疑っている場合はさらに複雑になります。
 
 
子どもたちが自然に大きな声を出したり、活発に遊んだりするのも当たり前のことです。
 
 
しかし、その言動の中に、特性のある夫には苦手なものがあり、それが怒りとなって表出されることで、家族全体の雰囲気が悪くなることもあります。
 
 
 
 
怒らせないようにと気を遣った生活は、ゆっくり安心できず、子どもも楽しめないし、ママもヘトヘトになりますよね。
 
 
そこで今回は、怒りっぽい発達障害の夫に効果ありの、子どもを巻き込んだ声かけをご紹介します。
 
 

2. 不機嫌になる夫の原因はもしかして発達障害⁉

 
 
夫が不機嫌になりやすいのには、発達障害の特性が隠れているからかもしれません。
 
 
発達障害が多く知れ渡るようになり、困りごとがあればすぐに発達障害と結びつける風潮は良くないですが、特性を理解し、正しい対応方法を知って実践すれば、今の困りごとは解決する可能性があります。
 
 
発達障害の自閉スペクトラム症(ASD)の特性には
 
 
・刺激への過敏さ
 
・臨機応変な対応の苦手さ
 
・コミュニケーションの困難さ  
 
 
があります。
 
 
 
 
刺激に過敏に反応することや、子どもたちの予測不可能な行動に対処するのが難しいことが、夫の不機嫌さの一因となっているかもしれません。
 
 

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3.このままでは、発達障害の夫と子どもとのミゾは深まるばかり

 
 
わが家の夫は、大人になってASD・注意欠陥多動性障害(ADHD)を診断されました。
 
 
きっかけは、妻である私とのコミュニケーションに違和感を感じたことからですが、度々子どもとの関わりでも、「そんなに反応する⁉」と思う行動がありました。
 
 
例えば子どもが、
 
 
・泣いていると「どうしていつまでも泣いているんだ」
 
・大きな声を出すと「びっくりするからやめろ」
 
・きょうだい同時にしゃべると「うるさい」
 
・道で走り出したら「危ないだろ!」
 
 
などなど、そんなに強く言わなくてもいいという場面は多々ありました。
 
 
他にも、
 
 
肩車やおんぶは絶対やらない
 
・机や棚の角への、過剰な安全配慮と心配
 
・机や棚からモノがはみ出ていること(落ちる可能性)への警戒
 
 
などなど。
 
 
肩車やおんぶ、戦いごっこは「危険!」という考えが先走るので、やるのは私です。
 
 
安全の配慮は助かるのですが、気が抜けない日常にもなります。
 
 
子どもが理不尽に怒られるのはかわいそうだから、注意したり、先回りしたり、怒られたらなだめる役割。
 
 
体を動かす遊びも私の役割なので、身も心も使いまくっていました。
 
 
 
 
そして、だんだんと怒りっぽくて遊んでくれない夫のことを避ける子どもたち
 
 
このままでは、私が辛いし、何で私ばっかり⁉が加速することはわかっていました。
 
 
そこで、私は子どもを巻き込んだ夫への声かけを変えたのです!
 
 
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4.子どもを巻き込んだ声かけで、発達障害の夫をご機嫌にする声かけとは?

 
 
そんな魔法みたいな声かけなんてあるの?
 
 
声かけを変えるだけで大丈夫?と思うかもしれませんが、大丈夫です!
 
 
私もすぐに声かけを変えらえたわけではありません。
 
 
それまでの蓄積された恨みつらみがないわけではないので、簡単ではないのがわかります。
 
 
ですが、順番を正しく踏めば、大人の夫にも効果が出やすいのです。
 
 

◆①言葉が夫の脳に届くための準備期間にやること

 
 
夫婦がお互いに否定的な考えのままでは、言葉は脳に届きません
 
 
それどころか、ママが疲弊するだけです。
 
 
まずは、相手を変えようとするのではなく、「自分が変わる」と決める事
 
 
これが何より大事なことです。
 
 
そして、「夫の発達障害を正しく理解」しながら、「自分の気持ちがどうか」にも敏感になり、「夫を否定せずに過ごす」ことがママにとっても自然に受け入れやすく、夫にも「褒め」が伝わりやすくなる順番です。
 
 

◆②発達障害の夫の脳に届く声かけとは?

 
 
そこでオススメしたい、子どもを巻き込んだ声かけをご紹介します!
 
 
それは、間接褒め!
 
 
子どもにパパの良いところを伝えるということです。
 
 
例えば
 
「パパ、○○してかっこいいね」
 
「パパ、力があってさすがだね」
 
「パパ、○○してくれるなんて優しいね」
 
などです。
 
 
間接的に褒めることで、夫の自己肯定感や自尊心の向上、モチベーションも上がり、ストレスは軽減します。
 
 
さらに、子どもにとってもいい影響があり、パパの行動や存在価値を高めて、模倣する意欲を持たせます。
 
 
ママがパパのことを褒めるのを聞いて、嬉しいのはもちろん、他人を認めることの大切さや方法、習慣も身についていきます。
 
 
ポジティブな振る舞いやコミュニケーションが子どものモデルとなるのです。
 
 
ここに、その時のママの嬉しい!楽しい!助かる!などの感情も伝えるともっと効果が増します!
 
 
感情もセットにすると、ママが喜んでいることが子どもに伝わり、親子関係や家族全体の幸福度が向上して、より健全な家庭環境が築かれるのです。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
怒りっぽい発達障害の夫だけでなく、子どもにもいい影響がある間接褒め
 
 
直接言うには恥ずかしいけど、子どもにならと始めても良いですし、子どものためにもなるならという気持ちでも良いと思います。
 
 
わが家の夫も、最初こそ違和感があったようですが、褒められて嫌な人はいないので、すぐ怒るなどの困りごとは減っていきました。
 
 
今では「最近パパ怒らないよね」と子どもに言われるくらいになり、子どももパパと一緒に居ても大丈夫になりました。
 
 
家族全体にいい効果をもたらす間接褒め、ぜひ試してみてくださいね。
 
 
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執筆者:林 花寿美
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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