親子関係は良くなったものの、不登校の息子さんが家から出ない生活は変わらない。この状況を変えたい!同じような親子を助けたい!とクリエイターになった小玉さんの想いや行動量が必ず上がり外出できるようになるトレーニングの効果をお伝えします。
【目次】
1.私たち親子を救ってくれた発コミュが大好きになりました
2.不登校の息子が家から出ない生活を変えたいとクリエイターになった想い
3.ほぼ100%子どもたちの行動量が上がり外出できるようになります
1.私たち親子を救ってくれた発コミュが大好きになりました
前回のインタビューでは不登校キッズの運動不足の問題についてお話を伺いました。今回は、小玉さんの発達科学コミュニケーション(発コミュ)との出会いやクリエイターになった想いなどについてお話を伺っていきます。
前回の記事を読んでいない方はこちらをご覧ください。
第1回目のインタビューはこちら▼
ーーー発コミュに出会ったきっかけについて教えてください。
「元々、自閉傾向があると言われていたのですが、息子の特性が強くなってきたことと、不登校になったということが出会ったきっかけでした。
外出するって言っているのに『車の中で僕は来たくなかったんだ』『行き先の道順が...』と行く順番が違っただけで癇癪を起こすなど
こういった困り事が小学校3年生になってもまだあるのはちょっとおかしいよなって思いながら、いろいろネット検索していました。
そうこうしているうちに不登校になってしまって、これはもう私の育て方が悪かったんだなと思いました。息子は育てづらさや癇癪などの困りごとはありましたが、勉強はよくできる子だったんです。
計算も早いし、記憶力もいい。もしかすると発達障害じゃないのかもしれないのかな?とも思ったりしていました。
その中でギフテッドという言葉を見つけて、もしかしたらそれかもしれないと思って調べていって、ギフテッド子育ての専門家のトレーナーの神山彰子さんに出会ったんです。
神山さんに言われて、本当に涙が出たことがあって。
私は息子が生まれて授乳をしている時に目が合わなかったんです。
いろいろ育児書を見ると、目が合わないと発達障害の可能性がみたいなことが書かれていて。その時からもしかしたら?と考えてしまっていたんです。
それを神山さんに伝えたら 『ギフテッドかはわからないけども、その子はもうお母さんの顔を覚えてしまったから、見る必要がなかっただけなんだよ』 っていうふうにおっしゃっていただいて。
そのひと言にすごく救われたっていう思いがあります。
そこから私は発コミュが大好きで、この素晴らしいメソッドで私たち親子は本当に救われて親子の関係もすごく良くなりました。」
2.不登校の息子が家から出ない生活を変えたいとクリエイターになった想い
ーーー小玉さんがクリエイターとなり皆さんに伝えたい想いとはなんですか?
「発コミュのおかげで、癇癪も親子関係もすっかり良くなりましたが、息子が不登校で家から出ない、動かない生活っていうのは変わらなかったんです。
私たちのようにもう1歩という親子だったり、発コミュの声かけが子どもにうまく通らないっていうことに悩んでいる親子を救いたい。発コミュをもっともっと生かして欲しいと思っています。
要は体を動かしてないお子さんは脳も働いてない、睡眠状態のような感じなので、お母さんがいくら声かけをしても届かないんです。
そこで、私のアンチグラビティトレーニングで子どもの体を動かし脳を動かしてお母さんの声かけがよく通るようにしてあげられたらいいなと発コミュの皆さんに対しては思っています。」
ーーー発コミュに出会って、このトレーニングでの息子さんの変化はどうですか?
「息子は自分の思ったこととか考えたことをちゃんと伝えてくれるようになりました。本当にお互いにどんな時も落ち着いて話をしたり、話を聞いたりできるようになったのでとても嬉しく思っています。
外に出ることが増えて、 世界が広がることで喋る話題が増えたり、興味も幅も広がりました。何より表情が全く変わっているのが大きな変化ですね。
元々電車が好きなんですけど一層『ここに行ったら〇〇に乗る』とか。
そういうのもしも?が自分の頭の中にあったりして、旅行に行く時には自分でルートを考えて、電車だったりとか積極的に調べてくれるようになりました。
やっぱり外に出ることが大事なんだなって。家の中にいちゃダメだなと思います。」
3.ほぼ100%子どもたちの行動量が上がり外出できるようになります
ーーーこのトレーニングは遊びの要素を取り入れてということで、小さいお子さんが取り組まれるようなイメージがありますが、大きいお子さんも生徒さんではいらっしゃいますか?
「中学生のお子さんがいますね。中学生のお子さんは5人に1人ぐらいで20%ぐらいいます。」
ーーー思春期の頃はなかなかトレーニングに取り組むことが難しくはありませんか?
「そうなんです。やっぱり5、6年生ぐらいから対応が難しいお子さんは増えますね。そういう遊びに乗ってこないとかいうお子さんもおられます。
お母さんが、私が作ったトレーニングをヒントに子どもに合わせてアレンジしたり、『子どもがやらないなら私がやる』と言ってお母さんがやってるところを見せたり。
少しずつ一緒にやろうと進めていくなどお子さんに合わせて対応を変えていくことで皆さんうまく活用されています。
私の方でも活用の仕方をいろいろお伝えできるので、心配は要りませんよ。 今は口頭でしかアドバイスできてませんが、 思春期の子どもたちに合わせたメニューも作っていきたいと考えています。」
ーーーどんな年齢の子ども達にも活用できるのはすごく魅力的ですね。このトレーニングを受けた子ども達の変化を教えていただけますか?
「不登校になってしまって家から出なくなってしまった小学校4年生の男の子がいました。
不器用なのでなかなか動き出せないお子さんでしたが、アンチグラビティトレーニングのメニューの運動がレベルアップするごとにクリアしていくことで運動習慣がついてきました。
すると、ある日『1人で散歩に行ってくる』とお母さんに言って10分ほど外に自分で出かけていくと、草や石や小さいお花とかをお土産を持って帰ってきたそうなんです。
お母さんはすごく喜んでいらっしゃいました。
外に出られるようになると、以前は車で行っていたようなところにも電車を使って行ってみたりとか、外出をすごく楽しみにするようになったそうです。
トレーニングを行う3ヶ月の間にほぼ100%のお子さんに行動量の増加がみられます。」
ーーーこのトレーニングを行って家の外に出るということに関しては皆さん叶うってことなんですね?
「そうなんです。私自身は学校に行かせようというところがゴールではないので、学校は行っても行かなくてもどっちでもいいと思っています。
ただ、休日だけでも出かける習慣ができたとか本当にそういうところを大事にしています。
お母さんたちには『スモールステップでいいですよ』とお伝えして親子で頑張りすぎず、急がず進めていくことを心がけています。」
◆ポイント解説
元々は小学校低学年ぐらいのお子さんを対象に作られたアンチグラビティートレーニングですが、体を動かすことで脳の発達を促し、思考も前向きにできるという効果は誰もが欲しいものですよね。
小さいお子さんや運動嫌いのお子さんにも取り組みやすい工夫もされています。
アレンジしだいで幅広い人々へも対応できるとなるとお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで家族みんなで楽しく一緒に取り組めそうですね。
さて、次回はインタビュー最終回です!小玉さんの素顔、起業家としての心境の変化ライフスタイルなど伺っていきます。
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執筆者:嘉山葉子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)