予想外のことが苦手!な発達障害の子どもがパニックにならずに問題解決できるようになる対応法

 

発達障害の子が予想外なことがあると癇癪を起こしたり、パニックになったりすることはありませんか?ASD・ADHDの子は往々にして変化に弱いという特徴があります。そこで、今回予想外のことが起きても落ち着いて問題解決できるようになる対応法を紹介します。
 

【目次】

1.不安が強い発達障害の子どもは”自分の予想通り”が安心
2.モノをなくすといつまでも泣き続けるASD・ADHDの我が子
3.予想外のことが起きても、自分で問題解決できるようになる対応法

 
 

1.不安が強い発達障害の子どもは”自分の予想通り”が安心

 
 
・モノをなくすとパニックになる
・いつもと違うことがあると不安で動けなくなる
・急な予定変更が苦手
・モノの位置が変わると怒り出す
 
 
このように些細なことで融通が効かない我が子に悩んでいませんか?
 
 
発達障害を抱える子どもは、変更や変化が苦手なことが多く逆に言えば、自分の予想通りであれば安心できます。
 
 
特に不安が強い発達障害の子どもはいつもと同じ状況にいることで安心感を得るので、違うとなったら一気に不安が爆発してしまうことが多くあるんです。
 
 
 
 
パニックになる原因は、特性として脳が未発達であることが影響しています。
 
 
そのため
 
・見通しの立っていないことや予定の変更に不安を感じる
感覚過敏などの特性により脳に負荷やストレスがかかる
強いこだわりにより行動ができなくなると、思考が停止して動けなくなる
 
などという特徴が表れます。
 
 
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2.モノをなくすといつまでも泣き続けるASD・ADHDの我が子

 
 
私には、発達障害・自閉スペクトラム症(ASD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの息子がいます。
 
 
自分の予想通りであれば、いきいきとして活発な息子ですが
 
 
・家の中で遊んでいたボールがどこかに行ってしまった
 
・お出かけ先に忘れ物をしてしまった
 
・作っていたブロックの作品が崩れてしまった
 
・なくしものをしてしまった
 
 
など、イレギュラーなことが起こると、そのことで頭がいっぱいになり他のことに何も手がつかなくなっていました。
 
 
私からすると
 
・家の中で遊んでいたのだから、探せばすぐにボールは見つかるはずなのに探そうとしない
 
・忘れ物をしてしまったら、とりにいけばいい
 
・ブロックが崩れてしまったら、作り直せばいい
 
・なくしモノをしてしまったら、新しいモノを買えばいい
 
 
というふうに何でもないようなことでも、すぐに泣いたり怒ったりしていました。
 
 
 
 
ある日、保育園からの帰り道、園で作ってきた折り紙の紙飛行機が風で飛んでいってしまい、とりに行くこともできない状態でした。
 
 
大人であれば「また作ればいいか」と臨機応変に対応することができますが、切り替えが難しい発達障害の子どもはその事実を受け入れられません。
 
 
「車がたくさんきて危ないからとりにいけないよ」「どこにいっちゃったかわからなくなったから、また家で新しいのを作ろうね」と説明しても納得してくれず、パニック状態になっていました。
 
 
最初は優しく説明していても、いつまでも泣き止まずに切り替えられない息子にイライラしてしまうことも多くありました。
 
 
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3.予想外のことが起きても、自分で問題解決できるようになる対応法

 
 
これから生きていく上でこうしたトラブルは日常茶飯事です。
 
 
その度に怒ったり泣いたりしていても、現状は変わらないので自分で乗り換えて行動できる子どもになって欲しいですよね。
 
 
見通しが持てずに不安でいっぱいの子どもには自分がどう行動すれば問題解決できるのか、見通しが持てるようにより具体的な選択肢を提示してあげましょう。
 
 
 
 
たとえば、先ほどの紙飛行機をなくしてしまった場合は
 
・「明日また保育園で同じ色の折り紙をもらって、紙飛行機つくる?」
 
・「それとも今から家に帰っておやつを食べながら、もっとかっこいい紙飛行機つくる?」
 
 
というふうにどちらを選んでも行動に移れる選択肢を提示してみてください。
 
 
人間は人から指示されたことよりも自分で決めたことの方が納得して行動に移しやすいので切り替える時間もグッと短くなりますよ。
 
 
このように、日常でのトラブルでどのように対応すれば問題解決できるのかお母さんが選択肢として提示してあげることで子どもがどう行動すれば良いのかを学び、実践できる機会になります。
 
 
「こうすれば問題解決できた!」の小さな成功体験の積み重ねで、何かしらのイレギュラーなことが起こっても自分で解決策を考えられるようになっていきますよ。
 
 
 
 
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執筆者:中井春菜
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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