漢字は何回も書かなくてOK!発達障害の勉強を楽にする方法とは?

何回書いても漢字がなかなか覚えられない…こんな子どもの様子に悩んでいませんか?実はある方法を使うと、漢字だけでなく色々な教科が楽に覚えられるようになるんです。今回は漢字の覚え方を例に、発達障害の子どもの勉強を楽にする方法をお伝えします。

【目次】

1.「漢字がなかなか覚えられない…」と悩んでいませんか?
2.発達障害の子どもの勉強を楽にする方法とは?
3.漢字を楽に覚えるためのサポート法

 

1.「漢字がなかなか覚えられない…」と悩んでいませんか?

 
 
発達障害の子どもがつまずきやすい漢字学習。
 
 
・練習するのを嫌がる
 
・何回書いても覚えられない
 
 
こんな悩みはありませんか?学年が上がるに連れて、習う量も増えるし難しくなるし…と頭を抱えているお母さんもいるかもしれませんね。
 
 
 
 
実は漢字を覚えるときには、様々な能力が必要とされます。ところが、発達障害の子どもは
 
 
・情報処理が苦手
 
・目と手の連携がうまくできない
 
・物の位置や形を正確に把握することが苦手
 
 
などの特性を持っているために、漢字を覚えるのがどうしても苦手な傾向があるのです。
 
 
でも、そんな発達障害の子どもでも、やり方を工夫してあげれば漢字を覚えるのがぐんと楽になるんです。
 
 
今回は「漢字の覚え方」を例に、発達障害の子どもの勉強を楽にする方法をお伝えしていきます。
 
 

2.発達障害の子どもの勉強を楽にする方法とは?

 
 
発達障害の勉強を楽にする方法を考えるために、ここではまず「記憶のメカニズム」についてお話しします。「記憶のメカニズム」とは簡単に言うと、どんな方法を使って記憶するのかと言うことです。
 
 
私たちは何かを記憶しようとするとき、
 
①何回も繰り返すことで覚える
②エピソードを絡ませることで覚える
 
のどちらかの方法を使います。実はこの2つの方法のうち、記憶が定着しやすいのは2つ目のエピソードを絡ませる方法なんです。
 
 
例えば高校生の頃、化学の授業で元素周期表というのを習いませんでしたか?
 
 
「H(水素)・He(ヘリウム)・Li(リチウム)・Be(ベリリウム)・B(ホウ素)・C(炭素)・N(窒素)・O(酸素)・F(フッ素)・Ne(ネオン)…」と元素記号がズラーっと並んだアレです。
 
 
実は私は高校生のころ化学が全くできず、先生に呼び出されるほどでした(苦笑)しかしそんな私でも、当時の先生が教えてくれた方法を使ったら元素周期表をすんなり覚えることができました。
 
 
それは、元素記号を「水兵リーベ僕の船…」と語呂合わせにしてストーリーで覚える方法です。有名なのでご存知の方も多いかもしれませんね。
 
 
つまり何が言いたいのかと言うと、私の体験から分かるように、エピソードを絡ませて覚えるというやり方はとても有効な記憶法であるということなんです。
 
 
 
 
またエピソードを絡ませて覚えるという方法は、脳の中でも使いこなすのが少し難しい部分を使います。
 
 
しかし、この部分が使えるようになると、思考がまとめられるようになったり、扱える情報量が増えたりと情報処理能力がぐんと上がるんです。
 
 
そのため、エピソードを絡ませて覚えるという方法を身につけておいてあげると、学年が上がって覚えることが増えても、スムーズに学習ができるようになるのです。
 
 

3.漢字を楽に覚えるためのサポート法

 
 
では、発達障害の子どもが漢字を楽に覚えるために、お母さんにしてほしいこととは何でしょうか?それは、漢字にストーリーを付けてあげることです。
 
 
と言っても難しいことはありません。漢字に関しては成り立ちの本がたくさん出版されているので、それを使って楽しくコミュニケーションを取ってあげればいいんです。
 
 
実はこの「楽しく」も記憶するときの大事なポイントです。人は何かを覚えるとき、感情をセットにしてあげると記憶に残りやすいと言われています。
 
 
つまり、ただ子どもに成り立ちの本を与えるのではなく、お母さんと楽しく会話しながら理解することが大事なのです。
 
 
 
 
また、発達障害の子どもは物の位置や形を正確に把握することが苦手です。そのため、漢字の細部を教えるときには
 
 
「『日』という字はお空に一つだけ輝いているおひさまを表しているんだね。だから真ん中の線は一本なんだね!」
 
「『雨』という字は雲から雨が降っている様子を表しているんだね。雨は下に落ちるから、真ん中の棒は上に突き出ないんだね。」
 
 
などと子どもとエピソードを考えながら、間違えやすいポイントを教えてあげると効果的です。
 
 
いかがでしたか?今回は漢字の覚え方についてお話しましたが、理科なら身の回りの自然現象について一緒に考える、社会なら実際にその場所にお出かけするなどエピソードを作る方法はたくさんあります。
 
 
お母さんのコミュニケーションで、発達障害の子どもに楽しく勉強する力を身につけてあげてくださいね!
 
 
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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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