よく転ぶ発達障害アスペルガーキッズがスムーズに歩けるようになる運動あそび

 

歩き方がすり足なために、よく転ぶ発達障害アスペルガー傾向のお子さんはいませんか?これは明らかに活動量が低いことによる筋力の未発達などが関係しています。そんな子が楽しく体を動かして、さっそうと歩けるようになる運動あそびとママの声かけをお伝えします。

 

【目次】

 

1,発達障害・グレーゾーンの子どもが運動不足になりやすい理由

 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、運動不足になりやすい傾向があります。
 
 
なぜかというと、生まれつき脳の運動エリアの未熟なことが多いからなんです。
 
 
そのために、体をスムーズに動かしにくい、自分の思った通りに動かせない、といった問題を抱えていることがよくあります。
 
 
いわゆる不器用です。
 
 
これが著明な場合には、発達性協調運動障害(DCD)と言われます。
 
 
DCD傾向がある場合、例えば、何もない所で転んだり、ぶつかったり、またボール運動が苦手だったり、学校での板書が上手くできない、などの傾向がよくみられます。
 
 
つまり、周りの子が普通にできることにたいへんな努力を要しているんです。
 
 
そして、周りの子と同じようにできない自分に自信も失っています。
 
 
 
 
そのため、体を動かすことを避けるようになり、運動不足になっていくのです。
 
 
このDCD傾向は、発達障害・グレーゾーンの50〜80%に合併していると言われています。
 
 
適切な支援を受けなかった場合は成人に持ち越し、社会生活に適応するのに壁となっている場合があります。なんとかしておきたいですね。
 
 

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2.現代人は大人も子どもも運動不足に陥っている

 
 
脳の育ちは、幼少期から体を動かすことで、運動エリアのネットワークが伸びることによります。
 
 
ママと遊ぶことで、脳と体を育てることができます!
 
 
しかし、現代は便利になる生活の一方で、私たちの体を動かす機会は劇的に減っています。
 
 
階段はエレベータになり、近所へも車で行く。お掃除ロボット・全自動洗濯機等、家電も充実しています。
 
 
子ども達は外遊びよりも室内でネットやゲームで遊ぶ時間が増えています。
 
 
 
 
そのため、私たちの体へ入ってくる感覚は非常に減っています。
 
 
なぜならこれらの感覚は、見たり、触れたり、スピードを感じたり、体の回転を感じたり、体を動かして色んな体勢をとることによって、入ってくる感覚だからなんです。
 
 
人の体は環境から様々な感覚刺激を受け、それを脳で処理し、「どのように体を動かそうか」とプログラミングした結果、体が動きます。
 
 
この経験の積み重ねによって脳の運動のネットワークが伸びます。
 
 
しかしこの経験が浅いと、ネットワークが伸びません
 
 
発達障害・グレーゾーンで生まれながらに不器用がある場合、体を使う機会が減っている現代の生活では、脳の未発達な部分はさらに育ちにくくなっているんです。
 
 
でも大丈夫!ママと遊ぶことで、脳と体を育てることができるんです。
 
 
お家でママとできる遊びを、次項でご紹介しますね。
 
 
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3.発達障害・アスペルガーキッズがスムーズに歩けるようになる運動あそび

 
 
スムーズに歩けるようになるお家でママとできる運動遊びは
 
・ペンギンレース
・へびレース
・タオルギャザー
 
の3つです。
 
 

ペンギンレース

 
 
つま先を上げたまま歩く競争です。
 
 
つま先を上げるふくらはぎの前側の前脛骨筋を強化します。
 
 
すり足になるのは、この周辺の筋肉が育っていないからなんです。
 
 

へびレース

 
 
いわゆるほふく前進です。
 
 
体幹を強めて、猫背を改善します。
 
 
背筋が伸びると、視線が上がり、つま先も上がりやすくなります。
 
 
また、ほふく前進は、手足の協調した動きを要するので、歩いたり走ったりする時の体の使い方も上手になりますよ。
 
 

タオルギャザー

 
 
椅子に座って、両足の指の曲げ伸ばし運動で、タオルをギャザーのように引き寄せます。
 
 
足の指や裏は、体重を支える土台です。
 
 
この部分が育ち、滑らかに動かせるようになることで、歩きが安定します。
 
 
お子さんとお母さんとで向かい合わせに座り、1枚のタオルをどちらが引き寄せられるかを競争しましょう。
 
 
足の指で挟んで、引っ張り合う遊びもいいですね。
 
 
ポイントはママの声かけ
 
 
「お!つま先がピッと上がってるね〜!」
 
「背筋も伸びて、姿勢がいいよ!」
 

「前を向いてるのがいいよ〜!」

 
 
できている所を褒め、強化したい所を言葉にすることで、子どものやる気が上がり、どんどん上手になります。
 
 
 
 
もし上手くできなくても、「昨日よりもつま先が1ミリ上がってるよ」「背筋が伸びて、なんだか背が高くなったみたいだね〜」「進み方が力強くなったね〜」と、少しでも良いところを見つけて10倍にして褒めましょう。
 
 
そうすることで、子どもは自信がつき意欲も上がって、成長はグングン加速しますよ。
 
 
家の中でも、または散歩しながらでも行えます。
 
 
お子さんの体力がない、よく転ぶなど不器用でお悩みのママは、ぜひやってみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:長野愛
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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