九九を覚えられない発達障害小2!覚え方の工夫でお家で楽しくトレーニング

 

小2の学習障害の子どもが九九を覚えられない!と困っていませんか?ただただ暗唱をする学習スタイルが合わない子には、特性に合わせた覚え方を工夫する必要があります。我が家で取り組んだ九九の覚え方や奮闘記をお伝えしますね。
 

【目次】

1.小2算数の九九の壁にぶつかった娘
2.発達障害の子どもが九九を覚えられない理由
①九九独特の数字の言い回し
②覚えられないほど量が多い
3.発達障害の子どもの九九の覚え方
①生活の中で九九を見つける
②九九学習の楽しい動画を利用する
③サンタさんに九九を届けよう

 
 

1.小2算数の九九の壁にぶつかった娘

 
 
 
我が家には、現在小学校5年生の自閉症スペクトラム症(ASD)・学習障害の傾向がある娘がいます。
 
 
いまだに九九は他の子のように、パッ!とは出てこないものの一通り何とか覚えることができました。
 
 
しかし、九九の授業が始まった小2の秋頃はあの手この手をつくすも、なかなか覚えられずにとても苦労しました。
 
 
小学校2年生の秋に、誰しもが通る道「九九」の学習があります。
 
 
1年生の足し算、引き算の学習の後に習うもので、かけ算(九九)は、わり算へとつながる重要な学習です。
 
 
そして、四則計算をマスターしていることを前提に、その後の学習へと発展していきます。
 
 
その為、学校でも九九を徹底して覚えさせようと様々な取り組みが行われます。
 
 
我が子の通う学校では、九九を覚えるためのプリントが配布されました。
 
 
算数の授業の始めに、覚えた九九を1段ずつ先生の前で発表し、間違わずにスラスラ言えると先生から合格スタンプを押してもらえるというシステムです。
 
 
当然、子どもの中では進み具合に大きな差が出てきます。
 
 
習得が遅い子は、「えー、〇〇ちゃん、まだ3の段なの?!」等と言われ、自信を喪失してしまうこともあります。
 
 
また、発表の際にうまく言えず失敗してしまうことで、お友達の前で恥をかき苦手意識が増してしまうこともあるかと思います。
 
 
また、娘から聞いて驚いたのですが、毎朝登校すると教室の前に九九の表が貼ってあり、九九を大きな声で言ってからでないと教室に入れなかったそうです。
 
 
そんな九九三昧の毎日で、なかなか九九を習得できない娘は、学校に行き渋るようになっていました。
 
 
 
 
当時、私は九九なんてただの「暗記もの」で、何度も言って覚えるしかないと思っていました。
 
 
実際私も子どもの時は、何度も何度も唱えて覚えました。
 
 
しかし、我が子は、少しでも間違えると「もう、嫌だ!」と癇癪を起こしやめてしまい、一向に覚えることができませんでした。
 
 
その様子に、「なんでもっと頑張れないんだろう。」とイライラしてしまいましたが、発達障害や学習障害のある子どもは、楽しくないことには頑張れないことが多いですよね。
 
 
また、様々な特性から、九九を覚えることはハードルが高く、決して努力が足りないわけではないのです。
 
 
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2.発達障害の子どもが九九を覚えられない理由

 
 
 では、なぜ発達障害の子どもは九九をなかなか覚えられないのでしょうか。
 
 
発達障害の子どもが九九に苦手さを感じる理由について、九九の特徴と絡めて説明させていただきます。
 
 

◆①九九独特の数字の言い回し

 
 
 九九に出てくる数字は、言い回しが独特で子どもには耳馴染みのないものばかりです。
 
 
「ごはしじゅう」(5×8=40)
「はっぱろくじゅうし」(8×8=64)
同じ8でも「は」と読んだり、「ぱ」と読んだりします。
 
 
「さぶろくじゅうはち」(3×6=18)
「さざんがく」(3×3=9)
3を「さぶ」「さ」「ざん」と読みます。
 
 
どんな子どもも、普段話す言葉にはない言い回しに、始めは戸惑ってしまうのに、発達障害の子どもは「聴く力」に苦手さがあることが多いです。
 
 
その場合、独特の言いまわしの聞きなれない言葉を、なかなかインプットできず覚えることができないのです。
 
 
また、ルールに忠実な発達障害の子どもの場合は、数字の様々な読み方を受け入れることができません。
 
 
練習をする前に、断固として拒否してしまうこともあるのです。
 
 
 
 

◆②覚えられないほど量が多い

 
 
子どもにとって初めての本格的な暗記ものとなる九九は、1の段から9の段まで81個ものパターンを覚えなければなりません。
 
 
なんといっても覚える量が圧倒的に多いのです。
 
 
九九の表を見ただけで、「これを全部覚えなければならないのか」と最初から自信をなくしてしまう子どももいるでしょう。
 
 
また、実際に覚えるのが大変なので、九九に苦手意識を持ってしまいがちです。
 
 
そして、発達障害の子どもは「記憶力」に苦手さを持っていることがあります。
 
 
また楽しくないことにはなかなか取りかかれない特性を持っていることも多いですよね。
 
 
発達障害の子どもにとって、膨大な九九を覚えることは苦行の何物でもないのです。
 
 
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3.発達障害の子どもの九九の覚え方

 
 
発達障害の子どもは、定型発達の子どものように、とにかく反復練習!という根性論が通用しません。
 
 
いかに「楽しく」「負担なく」覚えさせることができるか、ママの腕の見せ所なのです。
 
 
私が実際に取り組んだ九九の練習方法をお伝えしますね。  
 
 

◆①生活の中で九九を見つける

 
 
日常生活の中で、子どもと九九を取り入れた会話を戦略的に行います。
 
 
決して、勉強の色を出してはいけません。
 
 
例えば、箱詰めのチョコレートがあった場合
 
 
「わー!チョコレート沢山だー!何個入ってるんだろうね?」
 
 
子どもは、1,2,3,…と指をさしながら数えるかもしれません。
 
 
「24個だよ!」と子どもが答えた後
 
 
「そうだね!8✖3で、24個だねー!」と、わざと九九で表してみます。
 
 
すると、子どもは大好きなチョコレートで、8×3=24を覚えることができます。
 
 
これを毎日続けていくと、結構多くの九九をランダムに覚えることができます。
 
 
また、生活の中のものを九九で表せることが分かり、少しずつ興味を持つことができると、九九の練習も意欲的に取り組めるようになりますよ。  
 
 

◆②九九学習の楽しい動画を利用する

 
 
 現在、「九九の歌」「かけ算 歌」等と検索すると、沢山の動画がヒットします。
 
 
その中から、子どもが好きそうなものを一緒に見て声に出して覚えることもおススメです!
 
 
ダンスをしながらの動画もあるので、楽しく耳で聞いて躍って歌って覚えることができます。
 
 
親子でやれば、コミュニケーションも良好になり、運動不足も解消され良いこと尽くしですよ。
 
 

◆③サンタさんに九九を届けよう

 
 
九九の練習をしていると、すぐやってくるのがクリスマスです。
 
 
 
 
我が家では、毎年サンタさんに欲しいプレゼントをお手紙で伝えるのですが、そのサンタさんからの返信にこんなメッセージを書きました。
 
 
「〇〇ちゃんは、今九九の練習を頑張っているのじゃな。 サンタさんはしっかり見ておるぞ」
 
「毎日、サンタのおる空を見上げて、大きな声で九九を唱えてごらん」
 
「そしたら、プレゼントを絶対届けるぞ
 
 
当時小2の娘は、目をまんまるにして喜び、取り組めない日もありましたが、九九練習を意欲的に楽しく行うことができました。
 
 
このように、得に発達障害の子どもの場合は、九九練習に「楽しさ」をいかに取り入れられるかが重要になります。
 
 
我が子は小学校高学年になりましたが、教科書を見ると九九を使わない学習はほとんどなく、九九が楽に言えるとその後の算数の学習の負担が激減することを実感しています。
 
 
お子さんの九九練習にお困りなら、ぜひ試してみてくださいね!  
 
 

 

 
 
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執筆者:松あき子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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