買い物嫌い!発達障害×感覚過敏の子どもと買い物が疲れる…自閉症ママが試した2つの対策

 

感覚過敏・自閉症の子どもが買い物を嫌がって困ることはありませんか?感覚過敏や自閉症の特性があると、スーパーは大人が思っている以上に刺激が多く疲れる場所です。発達障害の子と楽しく買い物ができる2つの工夫をお伝えします。
 

【目次】

1.感覚過敏・自閉症の子が買い物を嫌がる理由とは?
◆感覚過敏による刺激の多さ
◆見通しがつかず、不安になり疲れる
◆ネガティブな記憶が残って買い物嫌いになる
2.買い物が嫌い!スーパーに行ってくれない息子に困る日々
3.感覚過敏の子がスーパーでの買い物を楽しめる2つの工夫
4.息子がノリノリでお買い物をリードしてくれる現在

 
 

1.感覚過敏・自閉症の子が買い物を嫌がる理由とは?

 
 
お子さんに「スーパーにお買い物に行こう」と誘っても「イヤだ」と言われ困ることはありませんか?
 
 
発達障害・ASD(自閉症スペクトラム)の傾向があると、感覚過敏が原因でスーパーでの買い物はとても労力がかかる家事になってしまいますよね。
 
 
でも大丈夫です。
 
 
感覚過敏という特性を理解し、ちょっとした工夫を取り入れることで、買い物の時間は「疲れるもの」から「親子で楽しめるもの」に変わっていきます!
 
 
そもそも、どうして自閉症や感覚過敏の特性があると、買い物が嫌いになってしまうのでしょうか?
 
 

◆感覚過敏による刺激の多さ

 
 
感覚過敏とは、五感の刺激に敏感なために、ちょっとしたことでも強く感じ取ってしまう特性のことです。
 
 
ASDの子どもは、同じ音や光を受け取っていても、刺激をより強く、不快に感じやすいことがあります。
 
 
ママにとっては気にならない環境でも、感覚過敏のある子どもにとっては大きな負担となります。
 
 
スーパーは特に刺激が多い場所だと言えます。
 
 
①視覚の刺激
・たくさんの種類・色・形・大きさの品物がぎっしりと並んでいる
・明るい蛍光灯の光がまぶしく感じてしまう
 
 
②聴覚の刺激
・スーパーのテーマ曲がエンドレスで流れる
・突然入る店内アナウンスやレジの「ピッ」という音が耳に響く
・冷蔵庫や機械のモーター音がずっと気になってしまう
 
 
③嗅覚・味覚の刺激
・鮮魚コーナーや惣菜の匂いが強すぎてつらい
・トマトやナスなど嫌いな食べ物を見ただけで味を思い出し、不快になる
 
 
このように、スーパーは「視覚・聴覚・嗅覚」が一度に刺激される場所だったんです!
 
 
大人なら苦手な刺激を避けたり、気を紛らわす方法を知っていますが、子どもはまだうまくコントロールできません。
 
 
そのため、買い物に行くだけで疲れ切ってしまい、「もう行きたくない」と感じてしまうのです。
 
 
 
 

◆見通しがつかず、不安になり疲れる

 
 
ASD傾向の子どもは見通しをもつことが苦手です。
 
 
そのため、さまざまな場面で見通しが立たないことで疲れたり不安になったりします。
 
 
・お店の中を順番に進むかと思ったら色々な場所でしょっちゅう立ち止まって疲れる
・1つのものを選ぶのに時間がかかって疲れる
・何を買ったら買い物が終わるのか分からなくて不安になる
・会計でただ待っている時間が長くて疲れる
 
 

◆ネガティブな記憶が残って買い物嫌いになる

 
 
もともと人間の脳はネガティブな記憶を長期間残しやすいという性質があります。
 
 
すると…
・感覚過敏で刺激を受け取り過ぎて疲れてしまった
・見通しをもつことが苦手で不安になった
買い物=疲れる・不安になる
 
 
このように買い物に対するネガティブな記憶が頭に残ってしまい、それが原因で買い物嫌いになってしまうのです。
 
 
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2.買い物が嫌い!スーパーに行ってくれない発達障害の息子に困る日々

 
 
わが家には発達障害・ASD傾向がある小学校2年生の息子がいます。
 
 
息子は幼稚園の頃からスーパーでの買い物が大嫌い!息子を買い物に誘う度に憂鬱な気持ちになっていました。
 
 
「スーパーにお買い物に行くよ~♪」と明るく誘っても「買い物嫌い!イヤだ」と動かないからです。
 
 
 
 
息子には偏食があり食べられるものが決まっています。
 
 
ですから、その食材が切れているとどうしても買い物に行かなければなりません。
 
 
小さい子どもを家に1人でおいて行くわけにもいかないので、買い物に一緒に行ってくれないとなると、本当に困ってしまうのです。
 
 
行きたくない理由を聞くと、「時間がかかるからイヤだ」「遊びたいからイヤだ」と言います。
 
 
「10分で終わらせるよ」「30分遊んでから行くのはどう?」など説得を試みますが、なかなか首を縦に振りません。
 
 
一緒に行かなくていいように、なるべく息子が幼稚園や学校に行っている間に買い物を済ませるようにしていましたが、できない時もあります。
 
 
そのため、いつも「行こうよ」「イヤだ」の押し問答が続き、わたしにとって買い物は大きな悩みの種になっていました。
 
 
そんな買い物嫌いになっていた息子ですが、ある2つの工夫をしたらスーパーでの買い物を楽しめるようになったんです!
 
 
次の章でお伝えしますね。
 
 

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3.感覚過敏の子がスーパーでの買い物を楽しめる2つの工夫

 
 
感覚過敏のあるASDタイプの子どもと買い物を楽しむためには、困りごとが和らぐちょっとした準備をしておくことがコツです。
 
 
ここでは、すぐにできる2つの工夫について詳しく説明しますね
 
 

◆①買い物リストを作って子どもと共有する

 
 
これは「買い物の見える化」をして、何をどの順番でどこまで買ったら終わるかという見通しがもてるようにし、不安を減らす工夫です。
 
 
まずは買い物リストを作ります。
 
 
そして、いつも行くスーパーの陳列順にリストを並べ替えます。
 
 
その買い物リストを子どもに見せて一緒に確認します。
 
 
こうして、リストを共有することで息子は、「何をどの棚で買って、全部買ったら買い物が終わるんだ」ということが想像できるので、すんなり買い物に行くことに納得してくれました。
 
 
また、陳列順にすることでスーパーの中を行ったり来たりする必要もなくなるので余計な労力がかかりません。
 
 
さらに、買い忘れが少なくなって結果的に時短になりましたし、リストがあまりに長いと息子が難色を示すので、余計な買い物もしなくなりました。
 
 
 
 

◆②子どもに役目を与える

 
 
これは子どもが買い物の際に与えられた役目に集中することで、五感の刺激を受け取り過ぎないようにできる工夫です。
 
 
わが家では、息子が乗り物好きなので「カートの運転」を役目にしました。
 
 
やることは次の3つです。
 
 
・カートにカゴをセットして最初から最後まで押してもらう
 
・「7番通路のふりかけコーナーまでお願い」などの声かけで目的地まで行ってもらう
 
・一番空いているレジを探してもらう
 
 
この工夫で特によかったことは2つです。
 
 
・「7番通路のふりかけコーナー」など目指すものに気持ちが向かうので、余計な刺激を受け取り過ぎて不快になる様子がなくなった
 
 
・空いているレジを自分で探すことで、待ち時間があっても納得できた
 
 
「カートの運転」以外にも役目は作ることができます。
 
 
野菜が好きな子なら「一番赤いトマトを選んでね」、数字が好きな子なら「250gのひき肉を選んでね」という役目が与えられます。
 
 
プチ冒険が好きな子なら、買い忘れたフリをして「鮭ふりかけを持ってきて欲しいな」というミッションもいいですね!
 
 
お子さんの個性に合った役目をお願いすることで「お母さんの役に立っている!」という自信も育まれます。
 
 

4.息子がノリノリで買い物をリードしてくれる現在

 
 
2つの工夫をするようになってから、息子が買い物を嫌がることはほとんどなくなり、わたしは買い物に誘うのが苦痛ではなくなりました。
 
 
陳列順の買い物リストを共有するようになると、息子は持ち前の記憶力を生かしてスーパーの陳列順を覚えてしまいました。
 
 
そして「次は食パンだから12番通路だったね」などと買い物をリードしてくれるようになり、とても楽をさせてもらっています。
 
 
 
 
さらに嬉しい変化もありました!
 
 
息子がリストに無いものを買うことを受け入れてくれたことです。
 
 
最初は、私が買い物中にリストに書き忘れたものを思い出すと息子は気分を損ねていました。
 
 
しかし、ある日「お母さん、人は誰でも忘れてしまうことがあるから、書き忘れてしまったものを5つまで増やしていいよ」と言ってくれたのです。
 
 
リストを見ながら買い物をすることを通して、見通しが持てないことに対する不安が和らいできているのだと感じて嬉しかったです。
 
 
感覚過敏や自閉症の特性は工夫次第で伸ばしてあげることができます。
 
 
買い物嫌いに困っている方のヒントになれば嬉しいです。  
 
 
 
 
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執筆者:はた まゆ子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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