不登校・引きこもりがちな子を外の世界へ〜 発コミュトレーナー親子の夏の挑戦〜

 

いつもは家にばかり居る、人と接するのが苦手、不登校で自分の世界に引きこもりがちな子が、このいたずら万博を通して親子で強くなれた!成功体験ができた証明のお話をご紹介します。
 
 

【目次】

1.一学期のほとんどを不登校・引きこもりで過ごした人と接するのが苦手な長女
2.参加前日に不安が露出「参ったな」と思いました
3.長女の「楽しかった!次は○がしたい!」を引き出すために実践したこと

 
 

1.一学期のほとんどを不登校・引きこもりで過ごした人と接するのが苦手な長女

 
 
我が家の小学6年生の長女は不安が強くなると私から離れられず緘黙となり、一学期の間ほぼ不登校で家に引きこもりがちでした。
 
 
そんな娘を家から連れ出したい。一つでも成功体験を得られたらと、長女にいたずら万博参加の話をしてみると、「何それー?」と興味津々。
 
 

 
 
イベントに参加することで、私は「学校に居場所がなくても全く大丈夫!」 「世界って広いし、たっくさん楽しいことが待ってるよ!」と娘に伝えたかったのです。
 
 
私たち親子は「いたずらミステリーかき氷事件」という劇に参加することにしました。
 
 
しかし、協調性を持って何かをすることはとてもハードルが高い。見守る私にとってもそれは難しく感じることでした。
 
 
母の願いとしては、いたずら万博の環境を最大限に活用して、長女の「やってみたい!」の好奇心を入口に「楽しかった!」「次はこれやってみたい!」と行動を加速させたい!
 
 
発コミュ対応で自己効力感と自己学習力を娘に授けたいと、今回のチャレンジに没頭することにしました!
 
 
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2.参加前日に不安が露出「参ったな」と思いました

 
 
今回の参加にあたって、当日参加のみならず、パビリオンの企画や創造から参加する、「いたずらエリート」に参加してみないかと、マスタートレナーのむらかみりりかさんから声をかけていただきました。
 
 
最初こそZoomの画面の前でモジモジ、映ることを躊躇していた娘が、ミーティングをしていくうちに、アイデアを語るようになり、制作に立候補するようになり、いたずら万博の開催にワクワクし、自らZoomの画面の前に座るようになりました。
 
 
さらには、人をびっくりさせたり笑わせたりしたいと、どんどん生き生きしていく長女に私も心踊りました!
 
 
ところが前日の夜、不安が込み上げ「気分が悪くなったらどうしよう」「怖い」と夕飯を食べずにシクシク泣き始めてしまったのです。
 
 
過去、不安や過緊張からの食欲不振で、低血糖の症状で具合が悪くなったこともある娘。
 
 
 
 
一瞬心の中で「参ったな」と思いました。
 
 
ですが「『今』はどうなの?『今』が大事だよ!」「今がキツくないなら心配しなくて大丈夫!」「キツくなった時にはちゃんと対応できるからね^^」と娘が安心できる言葉がけをすると、気を取り直し涙を拭ったのでした。
 
 
この後お風呂に入りながら、「泣いたらスッキリしたんだよ」と娘は自分の気持ちを言葉にできました。
 
 
気持ちをアウトプットすることは大事です。内言は頭の中でループするので不安や心配な気持ちは、外に出すことで前に進むことができます。
 
 
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3.長女の「楽しかった!次は○がしたい!」を引き出すために実践したこと

 
 
参加を迎えるまでに親子で実践したことを紹介します。
 
 
◆前日まで
参加日が近づくにつれ、不安が少しずつ膨らんできたこともありました。
 
 
娘が1人で舞台に立つ挑戦をしようとしているからこそ、どんな形であれ「あなたはこれができているよ!」とサポートして行動を加速させるんだ!と考え方の軸をセットアップしました。
 
 
これは、劇のナレーターとして参加してくださったマスタートレナーの桜井ともこさんからの「劇に参加するゴールは?」という投げかけがきっかけでした。
 
 
この時自分に再確認したのは、「私たち親子の本来の目的は?」ということ。
 
 
自分の常識・世間の当たり前の枠に娘を収めようとしていた過去の自分と今の自分は違う。
 
 
「できない」娘も、自分のことも責めていた自分ではもうない。
 
 
そこに立ち戻ることができたから、子どものできないことにフォーカスするのではなく、できていることに注目するんだ。
 
 
そして娘の「やりたい!」気持ちを引き出すんだ、という思いを想起することができました。
 
 
◆当日
それまでミーティングで顔を合わせていた、いたずらエリートのみんな、トレーナー仲間、桜井ともこさん、そして特別出演して下さった吉野加容子さん、相葉光輝さんに囲まれ、安心できる支えの中で娘は思いっきり楽しんでいました!
 
 
 
 
みんなと笑顔でハイタッチをする姿や「ここはステージから降りるんだよ!」とリーダーシップを発揮する姿が見られました!
 
 
◆参加後
途中不機嫌になったり、「疲れた」と苛立った表情をしたりすることもありました。
 
 
けれど劇の参加を楽しみ、成功体験とする事ができた上に、最後の最後まで片付けに協力していた長女に、私からヒーローMVP賞をあげたい!と思いました。
 
 
そして自分のことを認め、娘のできていることに注目することで成功体験とする事ができた自分にもハナマルを。
 
 
翌日に参加した放課後デイサービスのイベントでは、いたずら万博での成功体験を生き生きと話す娘の姿を見ることができました!
 
 
次回参加への意欲も聞けたので、好奇心を入り口に次への挑戦をしたいと思います。
 
 
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執筆者:蒔田 よう
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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