ちゃんと宿題をやっているのに提出しないお子さんいませんか?なぜ宿題や提出物を出さないのか?子どもの心理が知りたくないですか? 今回はわたしの息子の場合のお話をさせていただきますね。
【目次】
1.宿題や提出物を出さないと何が問題なの?
2.ちゃんと宿題してるのになぜ出さないのか?
3.宿題を出せるようになる声かけと対応
①間違いは恥ずかしいことじゃない
②提出することが成功体験につながる
③将来の自分のために提出しよう
1.宿題や提出物を出さないと何が問題なの?
宿題や提出物を出さない子どものことでお悩みのママ、毎日お疲れ様です。
学校からのお知らせや家庭からの連絡事項や宿題など、子どもに提出してもらわないと困るものがたくさんあります。期日のある回答書などの場合、提出してもらわないと学校から連絡が来てしまい、なんだか申し訳ない気持ちになります。
ですが、お母さんの声掛け次第で、宿題や提出物を出すことができるようになるんです!
宿題や提出物を出さないと、忘れものが多いだらしのない子だと思われてしまったり、面談日など学校に伝えなくてはならない事が伝わらなくなってしまったりします。
学校に必要な連絡が伝わらないと困りますよね?
わたしの息子は、家で宿題をやっているのに提出しないんです。
一体どういう心理なのか?
宿題を家に忘れていったから提出できなかった、という理由ならまだしも、学校に持って行ってるのに出さないんです。
宿題だけでなく、面談の希望日を書いた紙も提出しなかったりするので、締切日に学校から連絡が来ることもしばしば。
大事なお知らせを出してもらわないと、親も先生も困ってしまうのです。
2.ちゃんと宿題してるのになぜ出さないのか?
わたしの息子は家で宿題をやっているのに提出しません。
理由を聞いたら、「間違っていたら恥ずかしいから」だそうです。
わたしの息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)です。
不注意の特性が強いため、忘れものが多いという特性があります。
ですから、宿題を出し忘れるのはADHDの特性によるものだと思っていました。
あるときの面談で息子の宿題の話になり、家でちゃんとやっていることを担任の先生に伝えました。
先生には息子がADHDであることを伝えていたので、「おうちで宿題をやっているならよかったです」と言ってもらえたのですが、「せっかく宿題してるのに、なんで出してくれないんですかね?」と疑問が浮上。
面談を終え、家に帰ってから、「家でちゃんとやっているなら提出までしてほしいなぁ」と担任の先生が言っていたよ、と伝えたところ、「間違ってたら恥ずかしいから出さないの」という返事が!
間違ってたら恥ずかしいって、そんな理由で宿題を提出しない子どもがいるのか?と驚いた瞬間でした。
後日、このことを担任の先生に話したところ、「宿題はできていることの確認だから間違えてもいいのになぁ」と、ちょっぴり悲しそうでした。
わたしの息子は、「間違えてたら恥ずかしいから」という理由で宿題を出さないことがわかりましたが、提出しなければ「宿題やっていないに違いない」と疑われてしまいます。
宿題を出さないだけで、学校での学習に影響がなければ問題ないと思いますが、授業についていけないなど、学習面でのつまづきが出てくると、「あの子は宿題をしてこないから授業についてこれないのでは」と思われてしまうことも。
宿題を出さない理由が「めんどくさい」ということなら、担任の先生に事情を説明して、お子さんに声をかけてもらうようお願いするなど工夫が必要です。
せっかく宿題をしているのであれば、提出してきてほしいものですね。
3.宿題を出せるようになる声かけと対応
せっかくやった宿題を恥ずかしいからと出さない子が出せるようになるには、子どもの理由に沿った親の声かけが大事です。
わたしが実際に息子にかけた声かけや対応をご紹介しますね。
◆①間違いは恥ずかしいことじゃない
わたしの息子のように「間違えてたら恥ずかしい」と思って宿題をださない子どもには、「間違いは恥ずかしいことじゃない」ということを伝えましょう。
「失敗は成功のもと」っていいますよね?
宿題で間違っているところがあったら、その間違いを学習することで、苦手を克服できるんだよ。
できるようになるまで、間違えたっていいんだよ!と、間違えることは恥ずかしいことではないことを教えてあげましょう。
そして、間違えているところはその子の苦手なところなので、
・どんなところが難しいと感じたのか?
・どこが苦手だったのか?
を聞いてあげてください。
わからないところ・苦手なところが明確になることで、勉強への取り組み方や苦手意識が変わってきます。
何ができていないのか?がわからないから勉強が苦手、というお子さん多いんですよね。
わかること・できることが増えてくると、「宿題を先生に見てもらいたい!」という意欲が湧いてくるでしょう。
◆②提出することが成功体験につながる
宿題を出さないと、家で宿題をしていないと思われてしまいます。
子ども自身も、宿題をやっていない・提出しないことが続くと、
・今日も提出できなかった
・自分はだらしがない
・先生に怒られるかも…
というネガティブな気持ちになって、自己肯定感が下がってしまいます。
自己肯定感が下がってしまうと、新しいことにチャレンジする意欲がなくなってしまったり、消極的で自信を持って行動することが難しくなってしまいます。
宿題をやることはもちろんですが、宿題を提出することで、
「宿題をやってきた」
「宿題を提出できた」
という成功体験を得ることができます。
この成功体験を積み重ねることで、自己肯定感が高まり、物事に対する意欲が湧いたり、自信を持って行動することができるようになるのです。
◆③将来の自分のために提出しよう
宿題や提出物を出さなくて困るのは子ども自身です。
たとえば、宿題を出さなければ「宿題をしてこない子」として見られるし、提出物を出さなければ「忘れものが多い子」として見られます。
実際に、わたしの息子は「忘れものが多い子」としてクラスメイトに認識されています。
「息子君、いっつも忘れものばかりしているよ」と教えてくれるのです。
家では宿題もしているし、提出物もランドセルに入れてから学校に出発しているのに提出しないからです。
息子に「忘れものが多い子って言われてるけど、嫌じゃないの?」と聞いたところ、「うーん、ちょっと嫌かも」と言います。
「じゃあ、自分のために頑張らないかい?」と伝えました。
わたしの息子には「自分のために」という言葉が響いたようで、このお話をしてからは、ひとりで持ち物チェックを行うようになりました。
持ち物チェックをするようになってからは、忘れものが減ったように感じます。
今回は私の息子に効果があった声かけと対応をご紹介しました。
宿題や提出物を出さない理由は、お子さんによって変わると思います。
担任の先生が怖いとか、ただめんどくさいとか。
一度お子さんに提出物や宿題を出さない理由を聞いてみてくださいね。
そして、出さない理由がどんなことでも怒らずに聞いてあげてください。
わたしの息子のように、「恥ずかしいから」ということが理由ならば、ここでご紹介した声かけなどを実践してみてくださいね。
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執筆者:村上 惠子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)