宿題したがらない小学生にやる気を出させる親子の対話~大事にしたい主体性とは~

宿題をしたがらない小学生の子どもはどんな本音を抱えているのでしょうか?やる気が出ない理由を探ると、主体性をもって自分で課題を見つけ乗り越える力をつけることが大事とわかります。そんな視点で親子の対話を進めた我が家の宿題事情をお伝えします!

【目次】

1.小学生に宿題は必要?なぜこんなに悩むのか

 
 
小学生の子どもが宿題をなかなかしない、やる気が出ないようだと悩んでいるお母さんは多いと思います。
 
 
宿題バトルにまで発展していないとしても、毎日あれやこれやと宿題を嫌がる子どもを説得しようとご褒美を設定したり、声かけを工夫したりがんばっているのではないでしょうか?
 
 
お母さんの対応でスッと宿題を片付けられるようになったお子さんは素晴らしいです!
 
 
ですが、「こんなに母の私が頑張っているのに、気持ちが全然子どもに届いていない」とお母さんが嘆いている声もよく聞かれます。
 
 
なぜ、子どもが宿題をしないことにこんなに不安になったり、イライラしたりするのでしょうか?
 
 
・宿題をしないと成績が悪くなるのではないか?
 
・先生にあれこれ言われてしまうのではないか?
 
・苦手なことからすぐに逃げる癖がつくのではないか?
 
・宿題すら提出できないと社会人としてダメになってしまうのではないか?
 
 
と、子どもの将来について不安な要素がたくさん思い浮かんできてしまいますよね。
 
 
つまり、子ども自身が、ではなく、お母さんが不安になるのです。
 
 
我が家の小3の長女はHighly Sensitive Child(HSC)の特性があり、感覚過敏や人の気持ちや場面の状況を受け止めすぎてしまったりする特性があります。
 
 
そのため、3年生になってからコロナウイルスによる不安が強くなったり、反抗期に入ったこともあり、「宿題なんてつまんない、できない」と言い、時には私にえんぴつを投げつけることもありました。
 
 
そのうえ、「でも宿題を出さないと学校に行けない」と脅迫めいた感情を抱くようになりました。
 
 
 
 
学校で先生に言われたことを言われた通りにやることが、果たして子どもの健全な成長に繋がるのだろうか?という疑問から考えを改めました。
 
 
発達に凸凹のある小学生2人の子育てを通して、親としての宿題との付き合い方を変える決断をして実行に移したのです。そうしたらとても気持ちが楽になり子どもの成長に対して楽しみをもてるようになりました。
 
 
そして、親も子どもも宿題に対して嫌悪感を持つことなく付き合えるようになりました。今回は、そんな我が家の宿題との付き合い方をお伝えしていきます。
 
 
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2.子どもの主体性を大事にしてやる気アップ

 
 
宿題を出す先生にとって、宿題とは「学校で教えた学習を家庭で復習して定着させるため」のものであると思います。
 
 
学習とはなんでしょう。
 
 
横浜創英中学校・高等学校校長の工藤勇一先生がfacebookで、このようにおっしゃっている投稿を目にしました。
 
 
工藤先生は、以前校長を務めていた東京都千代田区立麹町中学校で宿題や定期テストを廃止し、前代未聞の学校改革を行ってきた先生です。
 
 
「学習とは、知らなかったこと、分からなかったこと、できなかったことが分かるようになる、できるようになることで学力があがること。
 
多くの生徒が宿題を提出することが目的となり、わからないこと、できないことを飛ばして提出するようになってしまう」
 
 
 
この文章を読んで、「うわ〜うちの娘のことだわ!」と危機感を覚えました。
 
 
それと同時に、工藤先生の言う「学習」自ら取り組んでいる子どもが我が家にいることに気がつきました。
 
 
2年前から不登校をしている小6のギフテッド傾向をもつ長男は、一切学校の勉強を拒んでいました。最初は親として「あきらめ」の気持ちで、好きなこと・得意なことをやればいいというスタンスに変更しました。
 
 
しかし、ひたすら好きなことをやり続け、その中で身に付けることができた学習がたくさんありました。自分の苦手なことにも自ら気づき解決したいという気持ちも芽生えてきました。
 
 
息子本人も、学校の形態から離れたことで学ぶことの楽しさを取り戻していました。
 
 
いい学校に入って、いい就職先に着いて、定年まで安心して暮らせる時代は終わりを迎えています。科学技術が発展し、社会が急速に変化しています。
 
 
今まで求められてきた「決められたことをきっちりこなす」ことはAIがやってくれます。これから必要とされる人材は、人との違いを認め、課題を見つけ、課題を解決するために自ら行動を起こすことのできる主体性のある人間です。
 
 
 
 
学校、特に小・中学校はまだまだ社会の変化とともに進化しているとはいえない状況だと思います。先生達も学級を運営するのに大忙しです。
 
 
その中で、私たち親が子どもたちの学びをよりよいものにするためにできることはなんなのか。宿題とどう付き合っていくべきかを検討しました。
 
 
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3.効果的な学習を習慣づけるための工夫

 
 
宿題に頭を悩ませているお母さんができること、まずは「自分の子どもだから自分の考えを実行させる」というマインドをチェンジさせることです。
 
 
自分の子どもとはいえ、違う性格、違う認知機能をもって子どもは生まれてきます。子どもが宿題を嫌がっていたら、困っている証拠です。
 
 
「なんで困っているのか?」「この子にとって必要な学びは何か?」それを一緒に考えて解決していく方法を模索しましょう。
 
 

◆親子の対話

 
 
まずは、宿題をやりたがらない子どもの気持ちを引き出します。
 
 
「お母さんも宿題面倒だったな〜」
「全然わかんないときは答え書かずに出してたよ」
「全部できれば頭にしっかり入るんだろうけどね」
 
 
などと、子どもが同調してくれそうなことや、宿題のメリットを子どもに押し付けることのないように話をします。すると、子どもも自分が宿題に気持ちが向かわない理由をだんだん詳しく話してくれるようになります。
 
 
「みんなで勉強するのはやる気になるんだけどね」
 
「宿題のプリントが白黒で気持ちがあがらない」
 
「学校で疲れてるのに家でまで宿題やりたくない」
 
「勉強はできるようになりたいと思っているよ」
 
 
対話を繰り返すことで、娘が素直に自分の本当の気持ちを教えてくれました。
 
 
娘は勉強が嫌いなわけではない、もっと勉強できるようになりたいけれど、疲れているから白黒プリントの気分が乗らないような宿題はやりたくないと思っているようでした。
 
 

◆子どもの得意な理解の仕方を確認

 
 
勉強をもっと得意にしたいと思っている娘にとって、学校から出された宿題が適切なのかどうかを考えます。
 
 
娘は耳で聞いて理解するのが得意なタイプです。学校のように先生がお話ししてくれてノートに書き込むというスタイルは合っているようでした。
 
 
一方、見て理解する能力は、文章を読んで理解することに少々苦手さがあります。そしてカラーや写真で表されたプリントの方が理解しやすいため、白黒の宿題はとても労力を使うということもわかりました。
 
 
宿題以外の、先生から言われた調べ学習や準備、学校ではやりきれなかったカラードリルなどは自分で出してやることができていました。
 
 
「学校の授業はしっかり聞いているよね」
「毎日授業の準備自分で考えてすごいよね」
「カラーのドリルのほうがわかりやすいんだね」
 
 
と、何度も娘と確認し合い、娘にも自分の認知特性に気づいてもらうようにしました。
 
 
 
 

◆取り組み方を先生に相談

 
 
親子で「宿題は取り組みにくいね、違う方法の方がいいよね」と話しても、学校の先生の意見を無視していくわけにはいきません。
 
 
担任の先生に勉強をできるようになりたいと思っていること、繊細であるために学校生活は行くだけでも相当疲れること、白黒のプリントでは意欲が出ず困っていることを相談させてもらいました。
 
 
すると、担任の先生は、宿題を毎日しっかりやるのではなく予習に力を入れることを提案してくれたのです。
 
 
宿題を出さないとなると周りの子の目も気になるだろうから、宿題は親が手伝ってもオーケー、やって丸つけされたものを1週間分まとめて提出してくれれば大丈夫と言ってくれました。
 
 

4.宿題で悩むのはもうやめよう!

 
 
宿題を必ず毎日やらなくてはいけないものというルールがなくなり、娘は毎日、漢字の小テストの勉強や調べ学習の準備、教科書を読むなどの予習、習い事の勉強に楽しくニコニコと取り組むようになりました。
 
 
成績表もしっかり頑張った勉強にはたくさんマルがついていました!
 
 
宿題は週末にまとめて「やっつける」ことにして、解答を見ながらでも自分で取り組むようになりました。
 
 
今でも白黒のプリントは気分が乗らないといって、「時間になったら声かけてね」と私にお願いしてきてくれます。どうしても疲れているときは、間違いがあったら私が直して確認だけしてもらう等、手伝うこともあります。
 
 
こうして、自分でやり遂げたいことを見つけ、それに向けて努力をする姿は私が小学生だった頃には持っていなかった能力だなと感心しています。
 
 
 
 
これから必要なのは、一人一人の子どもが「楽しい!」と感じながら学習できる学び方はどんなものか、親や先生が一緒に考えていける環境なのではないかなと感じます。
 
 
まだまだ日本の教育現場は先生だけでは手が足りないのが現状です。是非、お母さんが子どものサポーターになり、子どもオリジナルな学び方を先生に提案できるようにれればいいですね!
 
 
宿題頑張りたい子を応援したい!という場合はこちらを参考にしてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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