母子分離不安の原因は、環境の変化や集団生活への適応困難から生まれるストレスです。子どもの特性や気質が影響しているため、ただ寄り添うだけでは解消されません。まず正しい対応を学び、毎日繰り返す!笑顔でいってらっしゃいが叶う対処法をご紹介します。
【目次】
1.いってらっしゃいが言えなかった過去
2.母子分離不安の原因!特性や気質の影響は?
3.母子分離不安への対処法!本来の活発さを得意で引き出す対応
①子どもの得意を見つけて書き出す
②子どもの得意を肯定して自信をつける
1.いってらっしゃいが言えなかった過去
「いってらっしゃい」って、すごく当たり前な言葉だけど、この当たり前がほど遠いと感じるときってないですか?
母子分離不安キッズには、当たり前が通用しないことがたくさんありますよね。
そんな母子分離不安キッズだって、得意を伸ばして自信がつくと、本来の活発さや明るさを発揮し、笑顔で「いってらっしゃい」が叶う日が来るのです!
私も以前は、「いってらっしゃい」が言えない母子分離不安キッズの母でした。
母子分離不安とは、子どもが母親と離れることに対して強い不安や恐怖を感じることです。
私の息子は、小学1年生のときに母子分離不安になりました。
・ママと一緒がいい!
・不安が強くなって不登校
・行事や習い事に行けない
そんな状況で、周りのママから聞こえてくる「いってらっしゃい」の声がとても羨ましかった…
私だって「いってらっしゃい」って言いたい!
なんで私だけ、そんな当たり前の言葉が言えないの?
そんな風に悩んでいた時期がありました。
そしてその頃、インターネットではよくこんな対応方法を目にしました。
・子どもと十分にコミュニケーション取ること
・子どもの感情を理解し安心させる
・子どもに寄り添い、不安な感情を安定させる
・徐々に離れることに慣れさせる
もし、この対応で上手くいっているのであれば続けていいと思います。
しかし以前の私もそうでしたが、コミュニケーションをとっても、寄り添っても、慣れさせようとしても上手くいかないのであれば、それは正しい分離不安解消法になっていないのです。
脳には、良くも悪くも「繰り返したことが定着する」という法則があります。
つまり、子どもの「いま現在」は、これまでの対応の繰り返しの結果です。
今、安心できていないのであれば、今やっている対応を繰り返しても、未来は大きく変わらないという可能性が高いんです。
我が子が母子分離不安を解消できたのは、母子分離不安になる原因と正しい対処法を学び、毎日実践することによって、その効果が出てきたからです。
そのおかげで今は、毎日「いってらっしゃい」が言える日々が叶いました。
次の項では、まず母子分離不安の原因からご説明しますね。
2.母子分離不安の原因!特性や気質の影響は?
母子分離不安の原因は、環境の変化や集団生活への適応困難から生まれるストレスです。
幼児期に比較的よく見られる現象ですが、小学生になってから母子分離不安になることもよくあることです。
しかし、母子分離不安キッズは家では活発だったり、おしゃべりが上手で家族を笑わせたり、ひょうきんな子どもがとても多いです。
では、なぜ外では不安を抱えて動けなくなってしまうのでしょうか?
それは子どもの特性や気質が影響しています。
・繊細
・完璧主義
・空気を読み過ぎる
・記憶力がよく、ネガティブな記憶が残ってしまう
・コミュニケーションが苦手
・切り替えが苦手
・複数のことが同時にできない…など
いくつかの原因が重なり、母子分離不安になっていることがほとんどです。
その不安によって、本来の活発さや明るさが外で発揮できないのってすごくもったいないことですよね。
次に、子どもの母子分離不安を解消して、本領発揮させてあげるための対処法をご紹介しますね。
3.母子分離不安への対処法!本来の活発さを得意で引き出す対応
母子分離不安を解消するには、ママが正しい対応を身につけて毎日実践し、自信をつけてあげることが大切です!
正しい対応を学んで、毎日繰り返すから効果が出ます。
このシンプルな法則をぜひ実践して欲しいと思います。
◆①子どもの得意を見つけて書き出す
自信をつけるための下準備として、子どもの得意なことを書き出すことで、我が子の強みや個性が再認識できます。
なぜなら、母子分離不安キッズは苦手なことが目につきがち…
ですが実は、すごい強みを持ってます!
ただただ、持ってる強みが不安に隠れて発揮できていないだけなんです。
まず、子どもを思い浮かべて、得意なことを見つけてみてください。
“たったひとつ”でも得意なことがあったら、そこをドンドン伸ばしていきましょう!
母子分離不安キッズの脳は、苦手を伸ばすよりも得意を伸ばすことで自信がつくからです。
我が子の得意を整理できたら、次は自信をつける対応をしましょう!
◆②子どもの得意を肯定して自信をつける
子ども自身に、自分の得意を認識させるような肯定の声かけで、自信をつけていきましょう!
子どもはただ褒めればいいってものではありません。
褒め言葉は、本人が納得できたときに初めて自信につながるのです!
ですから、つねに子どもに自分の得意を認識させるような声かけをしていきましょう。
もちろん「すごーい!上手だね」と言われるのも、子どもは喜びますが…
「〇〇するのが、本当に得意だね!」
「〇〇するなんて、なかなかできることではないよ!」
このように、子どもが「自分はこれが得意なんだ!」と認識しやすい言葉を選びましょう。
本人が得意だと認識していると、素直に肯定の声かけを受け入れられるようになりますよ。
いかがでしたか?
母子分離不安キッズだって自信さえあれば、本来の活発さや明るさは取り戻せます!
子どもの得意から自信をつけて、何万回もの「いってらっしゃい」を叶えましょうね。
母子分離不安キッズママの「いってらっしゃい」が叶う子育ての情報をお届けしています!
執筆者:北華ゆか
(発達科学コミュニケーションマスタトレーナー)