冬休みの宿題やらない・終わらないを解決!発達グレーゾーン小学生の対応のコツ

 

冬休みの宿題をやらない発達グレーゾーンの小学生に困っていませんか?冬休み前からの少しの工夫と対応で、宿題がスイスイはかどります!宿題をやらない子どもの気持ちや理由と対応のコツをお伝えします。今年の冬休みは家族で楽しい思い出を作りましょう。
 
 

【目次】

1.冬休みの宿題が終わらない発達グレーゾーンの小学生
2.宿題をやらない・やりたくない子どもの気持ちと理由
①学習に対するネガティブ感情
②行動の切替え力が低い
3.小学生の冬休みの宿題を早く終わらせる対応のコツ
①カレンダーで見通しを持たせる
②できていることだけを褒める声かけ

 
 

1.冬休みの宿題が終わらない発達グレーゾーンの小学生

 
 
もうすぐ、子ども達が楽しみにしている冬休みがやってきますね。
 
 
しかし、必ず学校から出されるのが学習ドリルや日記、書初め等の大量の宿題…
 
 
冬休みの宿題をやらない、終わらない…と親は心配したり、イライラすることはないですか?
 
 
特に、発達障害グレーゾーンの子どもがスムーズに宿題を進めるには、その特性を考慮した「冬休み前からの対応」が必要なんです。
 
 
我が家には、小学校5年生の自閉症(ASD)傾向で学習が苦手、こだわりが強い娘がいます。
 
 
毎年、冬休みに入ったばかりの頃は、学校からの解放感でとても機嫌がよく、宿題にも前向きです。
 
 
「今日は、ドリル5ページも終わらせたよ!」
 
 
私も順調にスタートできた様子に安心します。
 
 
しかし、それもつかの間。
 
 
数日たつと、ドリルの内容も難しくなるため、娘一人では取りかかることが困難。私も仕事で不在となる為、宿題は放置状態…
 
 
ゲームとYouTube三昧の毎日になります。
 
 
 
 
冬休みは短い上に、年末年始の家族の用事も多く、あっと言う間に過ぎてしまいます。
 
 
そして、冬休みが終わる頃には、残っている宿題に親子で四苦八苦して取りかかるという状態でした。
 
 
冬休み中楽しい出来事もあったけど、そんな記憶も苦痛の宿題のことで上書きされてしまっていました。
 
 
ところが、今年の夏休みにある対応をしたことで、宿題をスムーズに取り組ませることができたんです。
 
 
冬休みも同様の対応で、苦痛の宿題の記憶でなく、冬休みの楽しかった思い出の記憶ばかりを残してあげたいと思っています。
 
 
この記事では、発達障害グレーゾーンの子どもの宿題をやらない気持ちや理由、宿題をスムーズに取り組ませる為の冬休み前からの対応法についてお伝えしますね。
 
 
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2.宿題をやらない・やりたくない子どもの気持ちと理由

 
 
 発達障害グレーゾーンの小学生が冬休みの宿題をやらない理由は、学習に対してのネガティブな感情の蓄積と行動の切替え力の低さ等があげられます。
 
 
このことについて、詳しく説明させていただきます。
 
 

◆①学習に対するネガティブ感情

 
 
発達障害グレーゾーンの子どもは、「宿題=嫌いなもの」という記憶を持っていることが多いです。
 
 
なぜかと言うと、もともと発達障害グレーゾーンの子どもは嫌な記憶やネガティブな記憶が残りやすいという特性があります。
 
 
取りかかりが遅い、集中していない等と「宿題をするときは怒られる」という経験が蓄積されていくと、宿題は「嫌なもの」という記憶がどんどん強くなってしまうのです。
 
 
子ども達は、毎日小学校生活を頑張って疲れて帰宅します。
 
 
それなのに、ゆっくりする暇なく、お母さんから「いつ宿題するの?」「宿題やってから遊んでね」と指摘される。
 
 
子どもは、「ちょっとは休ませてよ」と思い、辛く嫌な気持ちになります。
 
 
嫌なことって、だれでもやりたくないですよね。
 
 
つまり、宿題に取り組ませるための1つ目のポイントは、宿題に対する嫌な記憶を和らげ「やってもいいかな」と思わせることなのです。 
 
 
 
 

◆②行動の切替え力が低い

 
 
発達障害グレーゾーンの子どもの特性として、行動の切替えの苦手さがあることも多いです。
 
 
また、発達障害があってもなくても、子どもにとって、楽しいゲームやYouTube視聴をやめて、嫌いな宿題に取りかかることは、大人よりずっとハードルが高いのです。
 
 
さらに、冬休みということもあり、時間は沢山あると思い気持ちが大きくなり、さらに宿題を後回しにしてしまうのですね。
 
 
大人でも、部屋の掃除をしないといけないのに、一週間溜まったドラマの録画を見続けてしまったり…等、ありませんか?
 
 
ましてや、まだ成長途中の子どもです。
 
 
やりたいこと、楽しいことを優先してしまうのは仕方のないことなのです。
 
 
そして、冬休みの終り頃には、沢山残っている宿題に親子で途方に暮れる…という事態になってしまうのです。
 
 
よって、2つ目のポイントは、見通しを持って冬休みを過ごし、行動の切替えがしやすくなるような対応をすることなのです。
 
 
今年こそは、宿題バトルなく、楽しい思い出いっぱいの冬休みだった!と言わせたいですね。 
 
 
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3.小学生の冬休みの宿題を早く終わらせる対応のコツ 

 
 
冬休みの宿題をやらない・終わらない問題を解決するには
 
・見通しを持って冬休みを過ごさせること
・宿題に対する嫌なイメージを和らげ、「やってもいいかな」と思わせる
 
この2つの対応をすることが重要です。
 
 
そこで、我が家で夏休みに活用したのが壁掛けカレンダーです。
 
 
壁掛けカレンダーで夏休みの見通しを持たせながら、子どもの「やる気」を引き出す声かけをすることで、計画的に夏休みの宿題に取りかかることができたのです!
 
 
冬休みも同じ手段を使って、宿題を早く終わらせたいと思っています。
 
 
その方法をご紹介させていただきます。
 
 

◆①カレンダーで見通しを持たせる

 
 
 始めは長い冬休みと思っていても、気づけばもう数日で終わり…とならない方法です。
 
 
まず冬休み前に、部屋の壁かけカレンダーを一緒に見ながら、親子で冬休みの予定について楽しく会話をしましょう。
 
 
冬休み期間の楽しいイメージを持たせ、宿題に対する嫌な気持ちを和らげながら、計画を立てることをおススメします。
 
 
・冬休みは、何日あるのか?
・クリスマス会
・祖父母に合う日
・大晦日
・初詣 など
 
 
会話をしながら穏やかな雰囲気で、これらの予定をカレンダーにマジックで書いていきます。
 
 
子どもは、楽しい行事が沢山あることで、ワクワク気持ちが高まります。
 
 
 
 
そして、楽しい会話の中で、自然に宿題の話題を出します。
 
 
「冬休みは、楽しいこと沢山だね!ワクワクするね」
 
「じゃあさ、宿題はドリルと書初めと、読書だったっけ?いつやろうか」
 
「大晦日までには全部終わらせたいから…」
 
「この日に、頑張ろうかな!」
 
 
と、子どもが自分で見通しを持って計画を立てることができます。
 
 
大人も子どもも、楽しいことが待っているとそれを糧に頑張れますよね。
 
 
さらに、自分で立てた目標なので、子どもも取り組みやすいのです。
 
 
このように、冬休み前に大体の予定を共有することで、宿題のペース配分ができて、スムーズに進めることができるのです。
 
 

◆②できていることだけを褒める声かけ

 
 
 しかし、発達障害グレーゾーンの子どもは、学習の苦手さや行動の切替え力の低さもある為、自分で立てた計画でも、計画通りに進まないこともあると思います。
 
 
そんな時は、ママは子どもの「できているところ」だけを褒め、勉強に対する嫌なイメージ、苦手意識を持たせないことが最優先です。
 
 
まず、ママは子どもに対してハードルを下げましょう。
 
 
子どもがやりたくない気持ちでいっぱいで、怒りながらでも学習に取りかかろうとする姿があったら、すかさず褒めてあげましょう。
 
 
「お、偉い!勉強を始めるんだね~」
 
 
そして、もしもすぐに投げ出してしまったとしても、できたところまでを褒める。
 
 
あとは答えを写してOK!
 
 
答えを写してでも終わらせることができ、提出できるのなら上出来としてあげましょう。
 
 
このように、全部できなくても、苦手な勉強に取りかかろうとしているその気持ちを褒めてあげることで、子どもは「ママはちゃんと自分の頑張りを認めてくれている」と自信を持つことができます。
 
 
今は焦らなくて大丈夫です。
 
 
分からない問題を必死に無理やり学習してバトルになり、勉強嫌いにさせることだけは防ぎましょう。
 
 
「ここまでできた!」の自信と「やる気」を育んでいけば、分からない問題も、いつか絶対にチャレンジする姿を見ることができます。
 
 
このように、カレンダーを活用し見通しを持たせること、子どものレベルを理解し肯定の対応をすることで、冬休みの宿題をスムーズに終わらせることができますよ。
 
 
私の対応が、皆さんの参考になると嬉しいです。
 
 
我が家も冬休みの楽しい思い出を沢山作れるように、頑張ります!
 
 
 
 
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執筆者:松あき子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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