シャンプー嫌いは気合では治せません。お水が怖くてシャンプーを嫌がる子を押さえつけてシャンプーすると余計シャンプー嫌いになってしまいます。シャンプーへの新しい記憶を付けることで自然に解決していきます。
【目次】
1.嫌がる子どもを押さえつけてシャンプーする毎日
2.気合いでシャンプー嫌いは変えられない
3.シャンプー嫌いを克服!記憶の上書き術
1.嫌がる子どもを押さえつけてシャンプーする毎日
この記事は「記憶は上書きできる」という脳の特性を利用して、シャンプー嫌いの息子がシャンプーハットを使って自分で頭が洗えるまでに成長した記録です。
毎日頭は洗うもの!嫌がる子どもを押さえつけてシャンプーしていませんか?
実はその行為、シャンプーへの恐怖心を脳に植え付けているだけで、シャンプー嫌いを強くしています。
この記事を読めば、子どももお母さんも辛い思いをせず、お互い穏やかにシャンプー嫌いを克服できますよ。
我が家の三男坊は、現在、年中さん。癇癪強め、こだわりあり、不安が強めな子です。
一番の問題は、顔にお水を付けられないこと!
元々、頭を洗う時は泣いている子でしたが、3歳になって言葉で主張ができるようになると、シャンプーを拒絶するようになりました。
虐待しているのではないか?と思うくらい大きな声で泣き叫んで嫌がって、三男をお風呂でシャンプーをするのが恐怖で苦痛の時間でした。
「大きくなればシャンプー嫌いはなくなっていく」そう思って、毎日押さえつけて無理矢理シャンプーすることを繰り返していました。
ですが、シャンプー嫌いはどんどんひどくなるばかりでした。
少しでもシャンプーをしやすいようにと、シャンプーハットを準備しましたが、シャンプーハットも怖がってなかなか解決する気配がありませんでした。
2.気合いでシャンプー嫌いは変えられない
嫌だと思うことは、嫌なエピソードも一緒に記憶されています。
ですので、無理強いすればするほど、嫌な記憶が大きくなっていくだけで逆効果。
そのうち慣れる!といった気合いだけではシャンプー嫌いを変えることはできません。
シャンプーに対する嫌な記憶がなくならない限り嫌なものは嫌なんです。
たとえば宿題をするときに、
・ママに怒られながらやる
・めんどくさかった
・難しかった
こんな経験が記憶となって脳に蓄積されると、宿題=嫌なことで認識されます。
だから、宿題って聞いただけで、嫌だ‼っていう感情が蘇って、宿題になかなか取り掛かれないんです。
顔に水がかかるのが嫌いな三男坊に私が毎日やっていたことは、シャンプー=ママが押さえつけて洗って顔に水がかる、というシャンプーへの嫌な記憶を植え付けているだけだったんです。
息子も私も毎日ヘトヘトになりながらやっていたことが、逆効果だったなんて!
次項ではお互いに穏やかにシャンプー嫌いを解決していく方法をお伝えしていきます。
3.シャンプー嫌いを克服!記憶の上書き術
ここまで分かれば後は簡単!
シャンプーの嫌な記憶を良い記憶に上書き保存すればシャンプー嫌いは克服できます。
三男坊のシャンプー嫌いの記憶を良い記憶に上書きするために私がやったことは次の2つです。
◆①自分から「頭洗う!」と言うまで待つ
私から「シャンプーするよ」と言ったり、シャンプーハットを被せたり、頭にお湯をかけることを辞めました。
子どもから「頭洗って」「頭洗う」と言うのを待ちました。
そのために、「頭は毎日洗うもの」という固定概念を取り払いました。
子どもが洗うと言い出さない日はそれでOK。
「頭洗わない」と言えたら、自分で言えたからなおさらOK。
そんな肯定の関わりを、シャンプー=ママや無理矢理シャンプーしないという新しい記憶に上書きすることを意識して続けました。
◆②シャンプーハットに慣れさせる
顔に水がかかるのが嫌いな三男坊に対して、水に慣れさせるようとするのを辞め、シャンプーハットに慣れさせることにました。
水に慣れさせるよりもシャンプーをしても顔に水はかからない!の記憶を上書きさせることを徹底したんです。
シャンプーハットは顔に水がかからないためにするものと子どもに説明をして、
・シャンプーハット持っただけ
・シャンプーハット付けただけ
・シャンプーハットして体にお湯をかけただけ
スモールステップで「〇〇しただけ」に注目をして肯定の声掛けをしてシャンプーハットに慣れさせていきました。
・シャンプーハット持ったね
・シャンプーハット付けたね!やった!!
・シャンプーハットしてシャワーしたね
子どもができたことを言葉にして伝え、成功体験の記憶を付けていき、シャンプーハットに一歩ずつ慣れさせていきました。
スモールステップなので時間はかかりますが、今はシャンプーハットをつけて自分で洗うことができるまでに成長しています!
シャンプー嫌いが記憶の上書きで克服できることを知らなければ、、未だに三男坊と格闘の毎日を送っていたかもしれません。
参考になれば嬉しいです!
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執筆者:山口あけみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)