発達障害・思春期のきょうだい喧嘩にうんざり!喧嘩をまるっと解決する肯定術

 

発達障害・思春期のきょうだい喧嘩に困っていませんか?ささいなことが原因で毎日のように起こる喧嘩にヘトヘト…そんなお母さんに朗報です!声かけを変えるだけで喧嘩が激減し、思いやりも育つ方法があります。
 

【目次】

1.発達障害の息子のきょうだい喧嘩にうんざり
2.発達障害・思春期の子どもがきょうだい喧嘩になるのはなぜ?
3.思春期きょうだい喧嘩をまるっと解決!肯定術
①感謝とねぎらい
②好きなことを認める

 
 

1.発達障害の息子のきょうだい喧嘩にうんざり

 
 
思春期のきょうだいが一緒になると、ちょっとしたことで喧嘩になって困っていませんか?
 
 
イライラが爆発して喧嘩をしている子どもを見ると、「いい加減にしてー!」と叫びたくなりますよね。
 
 
そんな思春期のきょうだい喧嘩を解決するにはイライラを落ち着ける声かけがポイントになります。
 
 
我が家には2歳差の兄弟がいます。長男が中学3年生、次男が不登校で自閉症スペクトラム症(ASD)の中学1年生です。
 
 
それぞれ性格は全然違うものの、小さい頃は一緒に遊び、仲良くしていました。
 
 
しかし、次男が小学校高学年から不登校になってからは、きょうだい喧嘩が頻繁に起こるようになっていました。
 
 
その頃は次男が家でイライラしていることが多く、そんな次男のイライラする声や、食事中に足が触れたことなど、ちょっとしたことが引き金になって喧嘩が毎日のように起きていたのです。
 
 
喧嘩が起きると、2人を引き離して、なんとかその場は解決しても、顔を合わせるとお互いがイライラしている状態でした。
 
 
いつ喧嘩が始まるか分からず、私はお風呂に1人でゆっくり入ることすらできませんでした。
 
 
 
 
しかし、私がイライラを落ち着ける声かけを実践すると、一緒になると喧嘩していた思春期の息子たちが、今ではリビングで楽しそうに会話したり、出かけた時にはお土産を買ってくるまでの仲になったのです。
 
 
この記事では、思春期・発達障害の「イライラ脳」の原因と、きょうだい喧嘩を解決できる声かけのポイントをお伝えしますね。
 
 
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2.発達障害・思春期の子どもがきょうだい喧嘩になるのはなぜ?

 
 
思春期の子どもがきょうだい喧嘩になりやすいのはホルモンの変化に原因があります。
 
 
思春期になると、性ホルモンが急激に増え、男女ともに心身が不安定になりやすくなります。
 
 
そのため、理由もなく気持ちがモヤモヤし、ちょっとしたことにも感情が刺激され、イラだってしまうことがあるのです。
 
 
しかも、中学校に通っていると、
 
 
・宿題や部活など、やることが多くてすごく忙しい
・好きなことをする時間が少ない
 
 
と感じてイライラしてしまうこともあります。
 
 
学校で気を遣い、精神的に疲れているので、家でのちょっとしたことできょうだい喧嘩も起きやすくなってしまうのです。
 
 
しかも、発達障害のきょうだい児はなにかと我慢することが多く、本当は不満を抱えていることもあり、イライラが貯まりやすくなっているのです。
 
 
また、発達障害・ASDの子どもの場合、思春期の激しい感情の起伏に加え、感情のコントロールが苦手という特性もあり、さらに手がつけられない状態になってしまうのです。
 
 
 
 
お母さんがこの発達障害・思春期の「イライラ脳」を理解して、声かけを変えるだけできょうだい喧嘩をまるっと落ち着けることができるのです。
 
 
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3.きょうだい喧嘩をまるっと解決!肯定術

 
 
では、発達障害・思春期の「イライラ脳」を落ち着かせ、きょうだい喧嘩を減らすにはどうしたらいいのでしょうか?
 
 
発達障害ある、なしに関わらず、思春期のきょうだい喧嘩を解決するには喧嘩していないときに心を満たす肯定の声かけをすることです。
 
 
普段の生活の中で、肯定の声かけをすることで、「認められた」と感じ、だんだんイライラすることが減ってきます。
 
 
我が家で効果的だった2つをご紹介しますね。
 
 

◆①感謝とねぎらい

 
 
思春期の子どもに特に効果的なのが、
 
 
「ありがとう」「〇〇してくれて助かったわ」感謝を伝えたり、「よく頑張ってるね」ねぎらったりすることです。
 
 
ついつい出来ていないことに目がいって、「〇〇しなさい!」など指示を出してしまいたくなりますが、そこをぐっと我慢して、子どもが普段からできていることに感謝してみてください。
 
 
例えば、「お弁当箱を早く持ってきて!」という代わりに、子どもが自分のお皿を下げたときに、「お皿を下げてくれて、ありがとう!」と伝えると、「あっ、お弁当箱持ってこなきゃ」と言って指示をしなくても自分から動くことができます。
 
 
 
 

◆②好きなことを認める

 
 
子どもたちが好きなことをしているときに、
 
 
「なんか面白そうなの観てるね」
「今聴いている音楽いいね~」
「へ~、知らなかった!」
 
 
など興味関心を示す声かけをすることです。
 
 
勉強もせずに、ゲームをしたり、YouTubeを観たりしていると、ついつい小言の1つや2つ言いたくなってしまいますよね。
 
 
そんな時はお母さんも自分の好きなことをして、子ども達が好きなことをする時間を見守り、タイミングを見て声をかけるようにしてみてください。
 
 
我が家ではこのように私が肯定の声かけを続け、息子達の心が満たされたことで、ぐっときょうだい喧嘩が減りました。
 
 
しかも、イライラすることが少なくなったので、今まではライバルのようになっていた息子たちがお互いの良いところを認めあい、思いやれるようにもなったのです。
 
 
たまに次男がイライラしていても、「ちょっと見てくるわ」と言って、長男が次男を落ち着けて、2人で楽しく会話していることもあるぐらいです。
 
 
お母さんの声かけでイライラしやすい思春期の子どもを穏やかにし、子どもの良いところを引き出してあげてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:倉本 紗衣
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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