起立性調節障害になった不登校中学生の将来に絶望を感じていませんか?起立性調節障害への正しい対応を「今」知ることで、大人になっても困らない思考を手に入れることができるんですよ!
【目次】
1.起立性調節障害の不登校中学生の将来に絶望!
2.起立性調節障害になりやすいタイプと気をつけてほしいこと
3.脳を育てて起立性調節障害を将来の強みに変える!ママの新常識
①肯定の会話でストレスゼロ
②信頼関係をつくるおうちカウンセリング
1.起立性調節障害の不登校中学生の将来に絶望!
子どもが起立性調節障害になると、子どもの将来に不安を感じるママは少なくありません。
ですが、起立性調節障害だからといって絶望することはありません。
この時期に脳を育てれば「自分で自分を立て直す力」を手に入れ、大きく将来にはばたいていきます!
実は私もかつて絶望を感じた母親のひとり。
息子が受験をして入った中学校で頑張り続けた結果、起立性調節障害を発症してしまいました。
未来の可能性にあふれていると思っていた息子が、治るまで何年かかるか分からない病気になってしまったのです。
半年間、毎日「夢ならいいのに」と思っていました。
とにかく不安で頭が働かず、どうしていいかわからないまま日々は過ぎていきました。
そんな私が変わったきっかけは、発達科学コミュニケーション(発コミュ)です。
おうちで発達を加速させることを決断すると、息子もどんどん成長していきました。
思春期の大切な時期に家から出られない。
そんな絶望を、親子で成長のチャンスに変えることができたんです!
2.起立性調節障害になりやすいタイプと気をつけてほしいこと
起立性調節障害になりやすい子、なかなか一歩を踏み出さない子は、脳がネガティブな反応をするクセがあります。
このネガティブ思考は繰り返すほど、強化されてしまう特徴があります。
ですが脳のネガティブグセは、子どもの脳を育てる声かけメソッドでリセットすると一歩踏み出せるようになります。
思春期は自立へ向けたサポートの最後のチャンスにもなるので、早めの対応をおすすめします。
◆起立性調節障害になりやすいタイプ
起立性調節障害とは、自律神経のバランスが崩れて全身の血の流れが悪くなり、めまいやふらつき、朝起きられないなどの症状がでる病気です。
起立性調節障害を発症しやすい子どもの特徴は「繊細タイプ」や「こだわりタイプ」。
繊細タイプの子どもは、他人の顔色を気にしすぎたり極端に人に嫌われるのを恐れたり。
こだわりタイプの子どもは、マイルールに厳しかったり、自己主張の強い特徴があります。
繊細タイプもこだわりタイプも、生まれながらに不安を感じやすい脳の特性からきています。
そして起立性調節障害の子は不登校が長引くとネガティブ思考が強化されてしまいます。
他の子が「楽しかった!」と感じても、物事のネガティブな面に反応しやすい彼らは「やらなきゃよかった」と感じてしまう傾向があります。
◆起立性調節障害はからだと心、セットで対応する
起立性調節障害へは、からだへのアプローチだけでなく、ネガティブ思考へも一緒に対応することが回復を早めます。
私たちの脳は何度も繰り返したことをより強化する特徴があります。
つまり、ネガティブ思考を繰り返せば繰り返すほど、そのルートは脳の中で強化されていくということ。
ネガティブ思考は自律神経へ負荷をかけ続けます。
そのため、なかなか自律神経のバランスが整わず体調がよくならないどころか、さらに不安も強くなります。
いざ動きだすときにも、ネガティブ思考が邪魔をして「どうせうまくいかない」と、次の一歩が踏み出せない状態になってしまうのです。
それでは実際にネガティブ思考の中学生が新しいことに挑戦するようになった対応法をご紹介します。
3.脳を育てて起立性調節障害を将来の強みに変える!ママの新常識
起立性調節障害でネガティブ思考が止まらない思春期中学生への対応は、思考のクセをリセットする会話を毎日重ねるだけ!
具体的な方法をお伝えしますね。
◆①肯定の会話でストレスゼロ
起立性調節障害でネガティブ思考の中学生は、自分に完璧さを求めてしまいます。
そこで、できていることにだけ注目する肯定のコミュニケーションで、完璧主義を和らげてあげましょう。
完璧にできることに価値があるのではないと気づいてもらうため、できていないことにはスルーします。
思春期の中学生を褒めるのは難しいと感じるかもしれませんが、褒める=肯定・感謝することだと考えてくださいね。
例えば子どもの目の前にあるものをとってもらい「ありがとう、助かる!」と、感謝する場面を作り出してもいいんです。
布団から起きてきたことをそのまま肯定し、「起きてきたね、ご飯あるよ♪」と鼻歌交じりに伝えるだけでいいんです。
そして、最後までできてから褒めるのではなく、取りかかったらすぐに褒める。
できていることだけに注目する。
特別すごいことではなく当たり前のことでOK!最後まで完璧にできなくてもOK!
ネガティブ思考で脳にかけ続けていたストレスを、一旦取り除いてあげてくださいね。
◆②信頼関係をつくるおうちカウンセリング
起立性調節障害のネガティブ思考は繰り返すとより強化されていきます。
これを繰り返させずに、理性の脳を呼び起こすおうちカウンセリングを取り入れてみましょう。
子どものネガティブ発言が始まったら、まずは大人の意見を封印し、聞くことに徹します。
「そっか~、そう思うんだね。」
「そう感じるんだったら、つらいよね」
ネガティブ思考が強くなって、極端な捉え方をしていたとしても、グッとこらえて意見は言わないことを心がけてくださいね。
そして思春期中学生のイライラ・不愛想な態度には反応せず、子どもが感じていることをそのまま受け入れます。
ひとつだけ気をつけてほしいのは、子どもが自分の存在を否定する発言をしたとき。
これには即座に、きっぱりと「それは違うよ」と否定してください。
子どもがひと通り言いたいことを言い、満足感や安心感が得られると、ようやく理性の脳が働く準備ができます。
ここからは「じゃあどうする?」と、親子で作戦会議をすることができるようになります。
「〇〇君はどうしてそういったんだろう?どういう意味だったのかな?」
など、客観的に考える質問を投げかけると、子どもが案外冷静な考えができることに驚くかもしれませよ!
いかがでしたか?
起立性調節障害で不登校になってしまった中学生には、ネガティブ思考をリセットする会話が回復ルートになることをお伝えしました。
肯定と共感の会話を繰り返すことで、将来が心配だったわが家の不登校中学生は、
・明るい笑顔に
・粘り強く「苦手」に取り組むように
・学校に行きたがるように
変化しました!
元々ネガティブに考えてしまうクセは、放っておいてなくなるものではありません。
思春期の子どもたちは、親と一緒に過ごす最後のチャンス。
ネガティブな脳のルートを、大人になる前に断ち切って、どんなことにも「やってみよう!」と行動できる力をつけてあげたいですね!
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執筆者:大下真世
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)