HSCの繊細な子が不登校…最短で回復する家での過ごし方

 

HSCの我が子が不登校に…繊細な子が自ら動き出す家での過ごし方と親の対応をお伝えします。ダラダラと過ごす姿を見ると心配になりますよね。でも今は気力をためる時期!心が回復して自信がつけば行動力は必ずUPします!回復を早める方法をお話しますね。
 

【目次】

1.HSCの我が子が不登校…家で何もしない!
2.不登校の子どもの心の回復を最優先してほしい理由
3.不登校中の家での過ごし方!繊細な子の行動力をUPさせる親の対応
◆子どもを受容し、好きなことをさせる
◆体を動かす活動を提案する
◆子どもの「やりたい!」を応援する
4.再登校した元不登校の娘が今は夢を語っています!

 
 

1.HSCの我が子が不登校…家で何もしない!

 
 
不登校の小学生が家で何もしない!心を休めることが大事だって言うけど、常にダラダラ…こんな家での過ごし方をしていて、本当に大丈夫なの?と心配になりますよね。
 
 
大丈夫です!不登校中の子どもには心の回復を最優先することが、子どものやる気や行動力を育てる近道なんです。
 
 
ですから私たち親は、子どもの心の回復を助けるサポートをしていけばいいんです!
 
 
とはいえ、急にそんな風に言われても、不安になる気持ちは痛いほどわかります。
 
 
不登校児を持つ親御さんの不安が少しでも解消できるように、私の経験をお話しますね。
 
 
 
 
私には不登校を経験し、現在は再登校している小学4年生の娘がいます。
 
 
娘はいわゆるHSC(Highly Sensitive Child)人一倍敏感な子どもです。
 
 
不登校になった当初の娘は、母子分離不安に陥りママから離れられない、靴下や靴が気持ち悪くて履けないなどの感覚過敏にも悩まされていました。
 
 
そんな娘が不登校になったばかりの頃の家での過ごし方といえば…
 
 
・YouTubeを見る
 
・ゲームをする
 
・特に何もしないで、ダラダラと寝転がっている
 
 
このように、不登校になったばかりの娘は家でYouTubeを見たり、ゲームをしたりする以外のことは何もしない、やる気が起きない…といった状態でした。
 
 
それでも、子どもの対応や脳科学を学んでいた私は、娘のありのままを受け止め、やりたいことをして楽しく過ごせるようにサポートしていきました。
 
 
その結果、心を回復できた娘は、母子分離不安を解消して一人で出かけられるようになり、困っていた感覚過敏の症状もなくなりました。
 
 
また、家で自ら勉強を始めるという姿を見ることができました。
 
 
その変化は、わずか2ヵ月程のことでした。
 
 
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2.不登校の子どもの心の回復を最優先してほしい理由

 
 
不登校の小学生の心の回復を最優先してほしい理由は、やる気や行動力をアップさせるためなんです!
 
 
なぜなら、人間がやる気が出たり、行動力が上がったりするのは、脳が安心・安全だと感じている時だからです。
 
 
人間の脳の性質上、不安や恐怖があるときには行動が抑制されます。
 
 
逆に安心感がある環境なら、人は積極的に行動できるようになるんです。
 
 
特に、HSCは、音や光、他人の感情などあらゆる刺激を深く受け止めやすい特徴を持っています。
 
 
そのため学校の集団生活ではエネルギーを多く消耗し、登校を続けること自体が大きなストレスになる場合があります。
 
 
一見、何もしないように見える時間も、HSCの脳では安心を取り戻すための休息と再構築が進んでいるのです。
 
 
ですから、不登校の小学生に勉強してほしい、運動してほしいという親が考える理想的な家での過ごし方を求めるより、まずは心の回復を最優先してほしいんです。
 
 
 
 
 
もしも現在、子どもが家で何もしない!ダラダラして好きなことしかしない…
 
 
そのような家での過ごし方しかできなくなっているのだとしたら、子どもは親が思っているよりもずっと心が傷ついて、気力がなくなっています。
 
 
不登校になってしまった小学生の気持ちを考えてみてください。
 
 
・みんなは学校に行っているのに、自分だけ行けない
 
・友達と遊びたいけど、みんなに自分はどう思われているんだろう
 
・学校に行けないことで、親を心配させてしまってる
 
・このままだと将来はどうなるのかな…
 
 
こんな気持ちを周囲には言えず、子どもだって悩んでいるんです。
 
 
HSC不登校の子にとって、安心できる家庭環境は“治療的な場所”でもあります。
 
 
脳科学の観点から見ると、HSCの子どもは扁桃体(感情を司る部位)が敏感に働きやすく、不安を感じやすい傾向があります。
 
 
この不安が落ち着くと、前頭葉が再び働き始め、自発的な行動・挑戦への意欲が戻ってくるのです。
 
 
つまり「安心→回復→行動」の順番を踏むことが、繊細な子の再スタートの鍵になります。
 
 

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3.不登校中の家での過ごし方!繊細な子の行動力をUPさせる親の対応

 
 
不登校中の小学生の行動力をアップさせるには、心の回復ができる家での過ごし方をすること、そして安心感と自信を与える親の対応が重要になってきます。 
 
 
そのために意識してほしい3つのポイントをお伝えします。 
 
 

◆子どもを受容し、好きなことをさせる

 
 
今は家で何もしない状態だとしても、子どものありのままを受け止めて、好きなことをさせてあげましょう。
 
 
大人でも自分の好きなことができる時間があれば、ストレス解消できますよね。
 
 
ただ気を付けてほしいのは、子どもに好きなことをさせておくだけで、勝手に心が回復するわけではないことです。
 
 
子どもが親に受け入れてもらえていると安心できるように、子どもの好きなことやしていることに興味関心を示し、楽しい会話を増やしていきましょう。
 
 
また、「大好きだよ」「可愛いね」など、親の気持ちをストレートに伝えたり、スキンシップを取ったりすることも、子どもに安心感を与えるのに有効です。
 
 
しかし、ママたちの多くが「甘やかしているだけでは?」と不安を感じています。
 
 
でも、受容は甘やかしではありません。
 
 
HSCの子は、否定される経験が続くと自己否定感が強まりやすく、脳内でストレスホルモンが過剰に分泌されます。
 
 
逆に「あなたのままでいいよ」と受け入れられることで、オキシトシンという安心ホルモンが分泌され、自然と笑顔や会話が増えていきます。
 
 
それが行動力の芽になるのです。
 
 
良好な親子関係を築くことが、子どもの心の回復の最短ルートだと考えてくださいね。
 
 

◆体を動かす活動を提案する

 
 
子どもが嫌がらないのであれば、体を動かす遊びやスポーツに誘ってみてください。
 
 
体を動かすと、脳に良い刺激を与えたり、ストレスを発散させる効果もあります。
 
 
一般的に、不登校になると外出する機会が減り、外遊びが減る傾向にあります。
 
 
徒歩での通学すらしなくなるので、運動不足になる子どもがほとんどです。
 
 
運動は脳に良い刺激を与え、脳の働きを活発にし、睡眠の質もよくしてくれます。
 
 
睡眠の質が上がると、昼間の活動にも良い影響を与えてくれるので良いことばかりです。
 
 
運動にはストレスを発散する効果もあるので、子どもの回復にとても効果的だといえます。
 
 
例えば…鬼ごっこ、風船バレー、トランポリンなどの子どもが好きな遊びやスポーツなどの習い事もおすすめです。
 
 
子ども自身が楽しく体を動かせるのであれば、どんな活動でもかまいません。
 
 
我が家の娘は、家ではトランポリンや鉄棒、庭では鬼ごっこや木登り、外出してボルダリングをするなど、体を動かすことをたくさん楽しみましたよ。
 
 
 
 
 

◆子どもの「やりたい!」を応援する

 
 
もし、子どもにやりたいことができたら、親は応援してあげましょう!
 
 
子どもの「やりたい!」という気持ちは行動に繋がります。
 
 
行動が増えると、親も肯定する場面が増え、子どもにも自信がついていきます。
 
 
自信がつくと、さらに行動できるようになるので、行動力UPには自信が欠かせません。
 
 
また、子どもにやりたいことができたということは、心が回復してきた証でもありますね。
 
 
親がやってほしいことではなく、子どもがやりたい!という気持ちが大切です!
 
 
好きなことであれば、積極的に行動しやすいので、子どもの行動力UPのチャンスです。
 
 
私の娘は不登校になってから、「工作をしたい!」と言うことが増えました。
 
 
工作に必要な材料を探す、足りない物を買い物に行くなどの行動がどんどん増えていったのです。
 
 
作る工程でも、「それいいね!」「良いアイデアだね!」と肯定の声かけができます。
 
 
出来上がると達成感もありますし、それが子どもにとって大きな自信になります。
 
 
不登校になり、自信を失った子どもに自分にもたくさんできることがあると気付かせ、自信を取り戻すサポートをしていきましょう。
 
 

4.再登校した元不登校の娘が今は夢を語っています!

 
 
私は不登校になった娘の心の回復を最優先し、家での過ごし方には口を出さず、娘が自由に過ごせるように意識して生活しました。
 
 
その結果、娘は母子分離不安や感覚過敏を克服し、自分で再登校の道を選んだのです。
 
 
今では夢を語り、将来叶えたい自分の姿を想像して、少し辛いことがあっても理想の自分に近づこうと頑張っています!
 
 
我が家は遠回りに見えても、家で何もしない娘を受け入れ、親子関係を良好に保つことを一番に意識して過ごしました。
 
 
娘は責められることのない家で、安心感を持ってのびのびと過ごせたことで、どんどん活発になっていったのです。
 
 
そして、現在小学5年生の娘は、自分の生き方を前向きに考えるようになり、看護師になりたいという夢ができました。
 
 
親子で進路について話すことが増え、それがとても幸せな時間になっています。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
心が回復した娘の変化がおわかりいただけたでしょうか?
 
 
不登校になった我が子が、家で何もしないでダラダラ過ごしている姿を見ていると、将来が不安でたまらないなんて方も多いと思います。
 
 
家での過ごし方に正解はありませんが、共通して大切なのは「安心感・受容・回復の時間」です。
 
 
家庭は子どもが自分らしさを取り戻すためのリハビリ空間。
 
 
安心が生まれれば、自信が芽生え、自信があれば行動が生まれます。
 
 
焦らず、親子で心の回復を楽しみながら歩んでいきましょう。
 
 
 
 
 

HSCの子の不登校・家での過ごし方についてのよくある質問(FAQ)

 
 

Q1:HSCの不登校期に家で何もしないのは大丈夫?

 
 
A1:大丈夫です。HSCの子は刺激処理が繊細でエネルギー消耗が大きいため、安心を取り戻す休息期が必要です。
家庭が安全基地になると不安が落ち着き、前頭葉の働きが戻って自発的な行動が再開します。

具体例:HSCの繊細な子の行動力が高まる!心のブレーキを外す育て方【チェックリスト付き】

 
 

Q2:HSC 不登校の家での過ごし方で最優先すべきことは?

 
 
A2:心の回復を最優先してください。
受容的な関わり(否定しない・好きなことを認める)で安心感を育て、会話やスキンシップを増やします。
安心→回復→行動の順で、行動力と自信が戻ります。
安心を取り戻す回復の仕方についてはこちらを参照
 
 

Q3:家でできる具体的なサポートは?

 
 
A3:受容・運動・応援の3ステップが有効です。
具体的には、①好きなことを安心してできる環境づくり(受容)②無理のない身体活動の提案(散歩・トランポリン・風船バレーなど)③「やりたい!」を応援し肯定の声かけを増やす…など
 
 
執筆者:なかむらあゆみ

(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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