蝶々結びができない小学生は発達障害!?手先が不器用すぎる子におすすめの遊び2選

 

蝶々結びができない小学生は、実は不器用すぎるという障害を抱えており、学校生活全般に困りごとがある可能性があります。協調運動障害で繰り返し教えてもできない子に効果的な遊びをお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.手先が不器用すぎる障害を抱えている小学生は学校生活で困っている

 
 
小学生なのに、何度教えても蝶々結びができない、不器用すぎることで困っていませんか?
 
 
実はこれ、脳の不器用すぎる障害である可能性があるんです。
 
 
これは発達性協調運動障害(DCD)といい、発達障害・グレーゾーンの60%〜80%に合併すると言われています。
 
 
この手先の不器用すぎる障害を放置すると、小学校に上がり学年が進むにつれて自信を失い、自己肯定感が下がってしまうことがあるんです。
 
 
 
 
小学校では思った以上に「手先の動き」が必要とされる場面がたくさんあります。
 
 
えんぴつを使ってノートをとる、ハサミで紙を切る、図工で道具を使う、給食のエプロンを着ける、ほかにも縄跳びやリコーダー。
 
 
どれも当たり前のように行われている活動ですが、手先が不器用すぎる子にとっては、毎日が小さなハードルの連続です。
 
 
周りの子がスムーズにできているのに、自分だけ時間がかかってしまったり、うまくできなかったり。
 
 
すると「自分だけできない」という気持ちになり、自信をなくしてしまうことがあります。
 
 
しかも、不器用さは個人の「練習不足」や「やる気の問題」にみえてしまうことがあります。
 
 
まわりの理解を得にくく、子ども自身が責められてしまうことも少なくありません。
 
 
課題のたびに自信を失い、自己肯定感を下げてほしくはありませんよね。
 
 
この記事では、手先が不器用すぎる原因のひとつになる障害について理解を深め、蝶々結びができるようになる対応法をご紹介します。
 
 
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2.蝶々結びができないのは協調運動障害?

 
 
小さな子は誰でも手先が不器用ですが、普通は何度も経験すれば解消されていきます。
 
 
ですが発達障害が関係していると、いつまでたっても手先が不器用すぎることがあるんです。
 
 

◆①蝶々結びは意外とむずかしい

 
 
私たちおとなにとっては何気ない動作ですが、小学生の子どもにとってはとても複雑な蝶々結び。
 
 
左右の手で別々の動きをしながらヒモを交差させ、輪を作り、力加減を調整してきゅっと結ぶ。
 
 
この一連の動きは「手と目の協調」「順序立てて考える力」「指先の細かい動き」「左右の手を違う動作で同時に使う力」などスキルが必要になります。
 
 
 
 

◆②発達性協調運動障害ってなに?

 
 
発達性協調運動障害(DCD)は、身体機能に問題があるのではなく、脳の運動エリアの未発達が関わると考えられています。
 
 
小学生であるに関わらず繰り返し教えてもできないのは、決して「やり方がわからない」のではなく、「わかっていてもうまくできない」という特徴があります。
 
 
DCDの小学生は蝶々結び以外にも、鉛筆やはさみを使うなどの微細運動が苦手なだけでなく、全身を使う運動も苦手なことがあります。
 
 
なぜなら運動の発達には、全身を動かす粗大運動が発達してから、微細運動ができるようになるという順序があるからです。
 
 

◆③怖いのは「できないこと」より「自信を失うこと」

 
 
DCDがあると、一生不器用なままかというと、そんなことはありません。
 
 
周りに比べて発達がゆっくりで、できるようになるには時間がかかりますが、障害を放置せず対策をすればできることは増えていきます。
 
 
ですが、手先が不器用すぎる小学生へは、できるだけ早めの対応が大事になります。
 
 
なぜなら不器用なことで馬鹿にされたり努力不足だと思われたり、時に責められ、自信を失いやすい傾向にあるからです。
 
 
自信を失い自己肯定感が下がると行動量が減ります。
 
 
行動が減ることで脳の成長がさらに遅れる、という悪循環はできるだけ避けたいところ。
 
 
対応としては、苦手なことを何度もやらせるのは逆効果になることがあるので、小学生が楽しくできる遊びとして取り入れる方法がおすすめです。
 
 
次項で蝶々結びができない小学生へおすすめの遊びをお伝えします。これは脳の運動エリアを成長させるので、手先全体の器用さが育ちますよ。
 
 

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3.蝶々結びができない発達障害の小学生におすすめの遊び2選

 
 
蝶々結びができない小学生におすすめの遊びは、あやとり・ミサンガ作りです。
 
 
これらの遊びで、蝶々結びを構成する以下の力が育ちます。
 
 
指を1本ずつスムーズに動かす力
 
・ヒモと自分の手との位置関係を把握する力
 
・力加減をしながらヒモや指を思い通りに動かす力
 
・見た所に指を持っていける視る力
 
・構成力
 
などが関わっています。
 
 
その中でも、指を1本ずつしっかり動かせること、力加減ができるようになることが、第一歩となります。
 
 

あやとり

 
 
本を見ながらの一人あやとりもいいですし、ママと交互に行う二人あやとりも楽しいですね。
 
 
ポイントは声かけ
 
 
「1本指で引っ掛けられたね」
 
「つまんでから開くのが上手だった〜!」
 
 
と、見たままを褒めます
 
 
「田んぼの形が崩れないように、指を外してごらん…外せたね!」
 
「ここの川を崩さないようにつまめるかな?!…できたね!」
 
 
指示は肯定のサンドイッチで伝えます。
 
 
「本の通りにできたね!」「楽しかったね!」
 
 
できたことを肯定的に伝え、ポジティブな記憶で終わります。
 
 
 
 

ミサンガ作り

 
 
三つ編みからでOK
 
 
子ども自身の分が作れたら、お母さんやきょうだいの分も作って、回数をこなすことで、指の動きが良くなりますよ。
 
 
声かけは、
 
 
「指の入れ替えができてるね〜」
 
 
実況中継で褒めます。
 
 
「そうだね〜ここが難しいよね〜」
 
 
共感しながら安心感を与えます。
 
 
「三つ編みがきれいになる引っ張る強さって、どれくらいかな〜」
 
 
分かりやすい言葉で力加減を伝えます。
 
 
「もうこんなにできたね。あと少し!」
 
 
励まして、やる気と集中力を持続させます。
 
 
「完成!できたね!」
 
 
共に喜ぶことで、良い記憶として定着させます。
 
 
こんな遊びと肯定の声かけで、不器用はどんどん良くなります。
 
 
失敗したって、「集中力が良かったよ!」「指の動きが良くなってきたよね」とポジティブな言葉で終えれば、「またやりたい!」につながります
 
 
蝶々結びができない、不器用すぎる発達障害・グレーゾーンの小学生にお悩みの方は、ぜひやってみてくださいね。
 
 
 
 
手先が不器用すぎる子への対応の秘訣をお伝えしています!

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執筆者:長野愛
(発達科学コミュニケーショントレーナー
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