園や学校になじめない、年齢でできることができないと指摘され、友達と遊ぶ様子に違和感を感じ不安になっていませんか?これは発達障害グレーゾーンの傾向があり、運動の発達が遅いことがあります。でも大丈夫!運動面から見られるヒントと、その対応をお伝えします。
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンキッズ体の動きに見られる3つのサイン
2.運動発達の遅い原因は、身体、感覚の未発達
3.子ども達の運動脳が発達しにくい現代社会
4.運動脳の発達を加速させる3つの対応
1.発達障害・グレーゾーンキッズ 体の動きに見られる3つのサイン
園や学校に馴染めない、年齢でできるはずのことができないと先生から指摘される、友達と遊ぶ様子に何だか違和感を感じている、こんな不安を抱えていませんか?
もしかしたら、発達障害グレーゾーンの傾向があるために、運動の発達が遅ているのかもしれません。
ですが大丈夫!発達障害・グレーゾーンは、早期発見・早期対応することで、脳を育てることで良くなるからです。
早期発見・対応するための運動面に見られるサインは
・食事中、4歳になっても常にお母さんの膝の上に座って食べたがる
・小学3年生になっても、常にお母さんと手を繋いで歩きたがる
・椅子に座っている時に、常に足を組んだり肘をついたりしていることです。
特に上記2つは、単に「甘えているんだろう」で済ませてしまいがちですが、実はそれだけではない問題があるんです。
2. 運動発達の遅い原因は、身体、感覚の未発達
3つのサインの原因は、感覚や筋肉の未発達です。
まっすぐを保つ、平衡感覚や前庭感覚がうまく働きにくいバランスの影響。
筋肉の張りの状態をうまく調整できず、低い緊張(低緊張)になる筋緊張の影響。
つまり脳の問題なんです。
そのため座った姿勢が安定せず、お母さんのお膝で食べたがる。
歩行が安定せず、フラフラしたり転んだり、ぶつかりやすかったりするために、お母さんと手をつないで歩きたがる。
肘をついたり足を組むことで、安定感を得ているのです。
このように、発達障害グレーゾーンの子どもは、生まれついて脳の運動をコントロールするエリアに発達の遅いことが多く見られます。
そのため体の動きに不器用さが見られ、極端な場合には、発達性協調運動障害(DCD)の傾向があると言われます。
このDCDは発達障害グレーゾーンの50〜80%に合併していると言われています。
そのため小学校に入学すると、授業の45分間じっとしているのが苦痛だったり、じっとしていなければならない場面で動きたくなったりします。
また常に姿勢が悪いことがよくみられます。
先生など大人からは「やる気がない」と思われてしまい、理不尽に怒られたり注意を受けることで、子どもの自己肯定感は下がってしまいかねません。
子どものうちに支援を受けなかった場合は成人に持ち越し、社会生活に適応するのに壁となっている場合があります。
でも大丈夫!早期発見・対応することで、早くに良くできるんです。
3.子ども達の運動脳が発達しにくい現代社会
現代社会は、仕事のIT化や家電の自動化が進み、効率的でとても便利になっています。
子ども達の遊びも私たちの頃とはだいぶん様変わりして、子ども達が生きる未来に沿った遊びが増えていますね。
利便性・効率性にあやかって、私たちの生活は豊かになっています。
その一方で、体をダイナミックに使う機会は格段に減っています。
例えば、階段はエレベーターやエスカレーターに変わり、遊びは鬼ごっこや野球などから、ゲーム機や動画で楽しむようになって、外遊びが減っています。
人の体は環境から様々な感覚刺激を受け、それを脳で処理し、「どのように体を動かそうか」とプログラミングした結果、体が動きます。
この経験の積み重ねによって脳の運動のネットワークが伸びます。
しかしこの経験が浅いと、ネットワークが伸びません。
そのため、発達障害グレーゾーンで生まれながらに不器用がある場合、体を使う機会が減っている現代の生活では、脳の発達が遅ている部分はさらに育ちにくくなっているんです。
でも大丈夫!事項ではママが声をかけながら遊ぶことで解決する方法をお伝えしますね。
4. 運動脳の発達を加速させる3つの対応
遅ている運動の発達を加速させる対応は次の3つです。
◆椅子に座ってお母さんと遊ぼう
椅子に座って本を読む・お絵描き・ブロック・粘土など 子どもが好きなことを、お母さんは隣りや前に座って一緒に楽しみます。
ポイントは声かけ
「何作っているの?」「色合いがいいね〜」
「〇〇ちゃんが作るの、お母さん好きだな〜」
「この絵本おもしろいね、一緒に読めて良かった!」
「主人公の子の優しいとこ、〇〇くんと似てるね」
肯定的な声かけと遊びで、「お母さんと座ってるの楽しいな」と思わせられれば、 一人で座る時間はどんどん伸びます。
すると筋や感覚が育って、姿勢が安定します 。
◆歩く時にお母さんが後ろからサポートする
道を歩きながらお母さんが声かけすることで、脳は育てられます。
お母さんが後ろでサポートしながら一人で歩く練習をしましょう。
声かけは
「背筋が伸びていいね〜」「真っ直ぐ歩けてカッコいいよ〜」
真っ直ぐの感覚を育てる。
「前に何が見えるかな〜?」「男の人?それとも女の人?」
前方に注意を向ける。
「来ている車は何色かな?」「前を見れてるのがいいよ〜」
注意を持続させる。
「一人で上手に歩けたね!カッコよかったよ」
肯定の言葉で終えて、良い行動を脳に定着させます。
◆公園遊びやお家でのトランポリンもOK
1つ目と2つ目で姿勢を保つ安定の基となる部分を育てるとともに、3つ目では動きを育てます。
公園でジャングルジムやブランコ等遊具を使って遊んだり、砂遊びをしたり楽しく遊びましょう。
お家にあるトランポリンがある場合では、トランポリンも良いです。
飛び跳ねることで、バランス力や動きを切り替える変換力、自分の体に位置を把握する定位力が育ちます。
運動が苦手な子でも楽しみやすい全身を使う有酸素運動です。
5分行うと、1km走るのと同じ運動量とも言われています。
発達障害グレーゾーンのサインを見逃さず、発達の遅れに早く対応を始めると、二次障害を防ぐことができます。
ぜひ参考にしてくださいね。
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♡小冊子のご感想
子どもの行き渋りにどう対応するのが正解か分からず困っていました。こちらの本を読んで、行き渋りが悪化する対応をしていたことに気付き、はやめに知れて良かったと思いました。また、どう対応したらいいのか、具体的な対応と声かけが書かれていたので、ありがたいです。今日から取り組んでみます。
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執筆者:長野愛
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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