字が汚い、漢字練習が大嫌い、そんなお子さんの対応にお困りのママへ。子どもが嫌がる繰り返し書く練習はもう要りません!ママの声かけで「聞く耳」が育ち、夢中で書けるようになる対応をお伝えします。
【目次】
1. 子どもの漢字練習のお悩み、ありませんか?
2.文字の形や位置を認識することが難しい書字グレーキッズ
3.漢字が好きになる「見る力」を育てるママの声かけ
1.子どもの漢字練習のお悩み、ありませんか?
✔漢字テストの返却を見たら、1本線が多いなど惜しい間違いが多い
✔毎日の漢字練習は、書き殴ったように字が汚くて読めない
✔そもそも字を書くのを嫌がり、繰り返し練習が親子でしんどい
こんな、お悩みはないですか?
そしてこのお悩みに対して毎日繰り返し練習させていないでしょうか?
実はこのお悩みを解消するのに近道なのは繰り返し練習ではなく「見る力」を育てることなんです。
私も、息子が小1の頃、適当に書いて読めないくらい汚い字、衝撃的な書き順、何度書いてもまったく定着せず、そもそも字を書くことをめんどくさがり毎日の漢字練習で癇癪を起こす息子の対応に困り果てていました。
当時の私がやっていたことは3才児用のなぞる運筆ドリルをさせたり、丁寧に書ける書籍で練習させたり、鉛筆につける補助具を買ったりなど。
とにかく書かせることにこだわり繰り返し練習や、こう書く!と必死で教える対応をしていました。
ですが、書かせれば書かせるほど、字を書くのを嫌がり、反抗的にもなっていきました。
このままではいけないと思った私は発達科学コミュニケーションに出会い、脳に届く声かけを実践したことで息子の「見る力」が育ち漢字や字を書くことが得意になったのです。
2.文字の形や位置を認識することが難しい書字グレーキッズ
そもそも、 書き殴ったように字が汚いとか、1本線が多かったり 惜しい間違いが多いとか、書き順がめちゃくちゃ、繰り返し書くのが大嫌い、といった困りごとがあるのでしょうか。
こんなふうに、 字を書くところからつまずきがあるお子さんは、普通なら見過ごされるレベルの実は、書くのが苦手な 書字グレーキッズかもしれないのです。
漢字テストなど漢字を覚えているかどうかは、書けるかどうかで判断されますよね。
ですが、書字グレーキッズは書くことに苦手があるので覚える手前でつまずいていたり丁寧に正しく書くことができなかった、そんなケースがよくあります。
書くこと自体が苦手な理由は複数の脳の機能が複雑に絡んでいるのですが、中でも特に「見る力」が関係しています。
「見る力」とは目で見て正しく捉える力のことです。
ここが苦手だと、目で見た文字の形や位置を認識することが難しく文字を正確に書くことが難しくなってしまいます。
ですから、書くのが苦手な書字グレーキッズには繰り返し書かせることではなく、脳の「見る力」を育てることで根本的に悩みを解決をしていく必要があるのです。
書くのが苦手な書字グレーキッズに必要な「見る力」を育てるのに一番効果的なママの声かけを紹介しますね。
3.漢字が好きになる「見る力」を育てるママの声かけ
書字グレーキッズに必要な「見る力」はママの声かけでじっくり注意深く見ることを増やしていきましょう。
例えば、 字が汚い、1本線が足りないといった場合は間違いを指摘するのではなく、「この字は、上につき出さないんだね、ここは、3本線があるんだね。」 など、見た情報を言葉で具体的に表現してあげます。
すると、自分でも注意深く見ることができるようになり、正しく捉えることができるようになります。
間違えた漢字とお手本で、どこが違うかな? と、じっくり見れるように、間違い探しゲームをすることも子どもが嫌がらずに取り組んでくれます。
我が家では「何の漢字でしょう」と、お尻で空中に文字を書く尻文字で漢字クイズごっこをしながら 書かずに、じっくり見る力を伸ばしながら楽しく学習しています。
ママの声かけで、じっくり注意深く見ることを増やして 脳の「見る力」を伸ばせば字を書くことの苦手を根本から対応することができます。
ただし、忘れてはいけないのは「肯定すること」です。
ただ「書けたね、すごいね。」ではなく、見た情報を具体的に言葉で表現してみてくださいね。
「この字の、ハネがいいね。」「ここは、上は突き出さずにピシっととまってるね。」など、具体的に肯定することで、どこに注目したらいいのか、自分でもじっくり見れるようになり、いい行動が定着していきますよ。
一般的な繰り返し書かせることが合わないことで自信を失うきっかけとなったり、 親子で大変な思いをしているご家庭が多いです。
繰り返し書かせずに、ママの声かけで脳の「見る力」を育てて夢中で書く力を引き出してあげてほしいと思います。
ぜひ、やってみてくださいね。
子育ては学ぶ時代です!発達科学の力で子育てを”辛い”から“楽しい”に変えてみませんか?
執筆者:こばやしひとみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)