「フラッシュバックが怖い!」発達障害・アスペルガータイプのお母さんのフラッシュバック対応法

発達障害・アスペルガータイプの人に起こりやすい「フラッシュバック」。お母さんがフラッシュバックを起こしている状況では、子育てで様々な影響が出てしまいます。なぜフラッシュバックが起こるのか?どのように対応すれば良いのかを詳しく見ていきます。
 

【目次】

 

1.「フラッシュバック」とは何か?お母さんがフラッシュバックで困ることとは?

 
 
発達障害・アスペルガータイプの人の困りごとの1つに「フラッシュバック」というトラウマの追体験があります。
 
 
ある日突然、あるいは些細な出来事がきっかけで、過去の辛い記憶がグワッ! とよみがえって、パニックにおちいります。頭を抱え、顔はこわばり、声を出すこともあります。
 
 
 
 
フラッシュバックのスイッチが入る「きっかけ」は人それぞれですが、本当に突然または些細なものばかり。日常の何気ない流れの中に「きっかけ」が潜んでいるのです。
 
 
子育ての場面だと、お子さんがかんしゃくを起こしたり、お子さん何気ない仕草や動作お母さんのトラウマと結びつくことなどが、フラッシュバックの「きっかけ」になることもあります。
 
 
子育てにたずさわるお母さんがフラッシュバックを起こすと、どんな困りごとがあるでしょうか? 主な困りごととして、次のようなものがあります
 
 
◆精神的な不調の原因になりやすい
 
 
何度もフラッシュバックすると、精神的に不調が起こります。
 
 
辛い体験をもとに他の人と接してしまい、コミュニケーションに支障をきたしやすくなります。お子さんとのコミュニケーションにも、影響が出ることも。
 
 
◆仕事や家事ができなくなる
 
 
仕事中や家事の途中でフラッシュバックに襲われると、集中できなくなってしまいます。普段は簡単に覚えられることも覚えられなくなり、作業が止まってしまいます。
 
 
その状態で上司や家族から叱責された場合、さらなるフラッシュバックが重なることもあります。
 
 
◆周囲に誤解されやすい・理解を得にくい
 
 
フラッシュバックで顔をしかめたり、声を出したりすると、周囲の人に「何なの?あの人変ね?」と思われることもあります。
 
 
人に「フラッシュバックが辛い」と話しても、なかなか理解してもらえません
 
 
フラッシュバックの内容を話すのが怖くなって、そもそも周囲に話せない。という人もいます。
 
 

2.発達障害・アスペルガータイプの人が「フラッシュバック」を起こしやすい理由

 
 
発達障害・アスペルガータイプの人がフラッシュバックを起こしやすい理由として、
 
・過去にこだわりやすい
・変化が苦手
・トラウマを抱えやすい
 
といったことが挙げられます。
 
 
 
 
アスペルガーの人の特性として「こだわりが強い」ということがあり、これは例えば技術の習得などの面ではプラスに働きます。
 
 
一方で、過去に強くこだわり執着してしまうことで、覚えていなくてもいいこと・忘れたほうがいいことまで、いつまでも忘れることができません。
 
 
この記憶力辛い体験苦しい感情にまで発揮されてしまうと、いつまでもフラッシュバックを繰り返すことになります。
 
 
「変化が苦手」という特性もフラッシュバックに影響します。変化が苦手臨機応変な対応がしにくいと、同じ生活パターンに収まりやすく、新しい情報を取り入れにくくなります。
 
 

こうして、記憶が更新されず、過去をいつまでもフラッシュバックしてしまうというわけです。
 
 
また、アスペルガーの人たちは、トラウマを抱えやすい傾向にあります。他人とのコミュニケーションが苦手でうまくいかないことが多く、失敗体験を抱えやすいのです。
 
 
このような特性や経験などの理由から、アスペルガーの人はフラッシュバックをしやすいと言えます。
 
 

3.わかると安心。「フラッシュバック」への対応法は?

 
 
アスペルガータイプの人がフラッシュバックを起こしやすい理由として、「過去へのこだわり」「変化が苦手」「トラウマを抱えやすい」といったことを挙げました。
 
 
 
 
逆に言えば、これらを解消することができれば、フラッシュバックの症状を軽減できる、ということです。
 
 

◆「過去へのこだわり」への対応

 
 
こだわりの対象を、「過去」「現在」に変えていきます。過去は変えられませんが、現在と未来は変えられます。
 
 
今うまくいかない原因を、過去へ深くもぐって探さないこと。現在の生活にこだわり、未来をよりよく変えるために行動することを心がけましょう。
 
 

◆「変化が苦手」への対応

 
 
無理のない程度に、新しいことにチャレンジしてみましょう。
 
 
たとえば「1日5,000歩く」「簡単な日記をつける」など、新しく達成しやすい目標を立てます。ポジティブな出来事だけ簡単に書く「ポジティブ3行日記」はオススメです。
 
 
目標を達成したらご褒美をあげると、成功体験ポジティブな記憶上書きされていきます。達成感を得るごとに、過去よりも現在に目が行くようになりますよ。
 
 

◆「トラウマを抱えやすい」への対応

 
 
アスペルガーの人は、感情を出せていないことでトラウマになるケースも多いです。
 
 
嫌な記憶を紙に書いたり、グチを聞いてくれる人に話したりするといった「感情のアウトプット」が必要です。 決して、嫌な記憶の原因になった相手にぶつけないようにしましょう。
 
 
感情を少しずつ出していけば、ストレスが解消され、フラッシュバックの頻度が下がっていきます。
 
 
他にも、
 
・生活しやすい環境を整える
・居心地の良い人間関係に絞る
・フラッシュバックの対応マニュアルを作る
・フラッシュバックの原因から距離を置く
 
といった対応も有効です。自分のやりやすい方法で、フラッシュバックを軽減していきましょう。
 
 
お子さんとの「現在」の生活を大切に、笑顔で楽しい思い出を増やしてくださいね。
 
 
思いが伝わるコミュニケーション法、あります。

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執筆者:渡辺みゆき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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