ついつい「〇〇しないと~」と言っていませんか?その言葉が子どもを委縮させて吃音を悪化させる可能性があります。この記事では、どもる子どもが、「楽しく行動」「楽しくおしゃべり」できるようになるポジティブな声かけ変換術を紹介します。
【目次】
1.ついつい言ってない?どもる子どもを委縮させるNGワード
2.ネガティブな声掛けがどもる子の心と吃音に与える悪影響
3.どもる子がおしゃべり大好きになる魔法の言葉変換術
1.ついつい言ってない?どもる子どもを委縮させるNGワード
何度言っても子どもが言うことを聞いてくれないのって、本当に困りますよね。
どもる子どもはおしゃべりが苦手で思うように言葉が伝えられず、お母さんの声かけに、子どもが戸惑って動けなくなる場面も多く見られます
時間が迫っている時など、ついつい子どもを動かしたくて「〇〇しないと△△できないよ」と言っていませんか?
実はこの言葉、その場で言うことを聞かせるためのプレッシャーを与える言葉です。
子どもは不安になってますますお母さんの声掛けに反発するし、吃音が悪化する原因になります。
でも大丈夫です!
お母さんがお子さんをポジティブに刺激をしてあげれば、子どもはご機嫌で行動しておしゃべりでだって楽しむようになってくれます。

私もかつては子どもが言うことを聞かない時に、「トイレに行かないとお出かけできないよ」とネガティブな言葉で子どもを脅して動かしていました。
私がこの言葉を使うと娘は「嫌だ〜!」と言って、言うことを聞いてくれるので、いつの間にか指示出しをするときの口癖のようになっていました。
すると、私が日常的に使っていたせいで、娘も「〇〇できないから△△しない」とできない理由をつけて行動しないことが増えていました。
今回は、どもる子どもがおしゃべりしたくなるポジティブ思考を育てるお母さんの声掛け変換術をご紹介します。
2.ネガティブな声掛けがどもる子の心と吃音に与える悪影響
子どもは理解する力が未熟なため大人の言葉を言葉通りに受け取ってしまうことがあります。
また、脳にはネガティブな記憶が残りやすい性質を持っています。
ですので、ネガティブな言葉を掛けると、その言葉がずっと残り「私はこの先ずっと△△できないんだ」とネガティブ感情を引きずることがあります。
吃音がある子にとっては、ネガティブ思考になると、早い段階から、吃音を恥ずかしいもの、隠さないといけないものだと悩み始めることがあります。
すると、話すことを避ける回避行動や、顔をしかめるなど随伴運動と呼ばれる二次的症状を発症することがあるので、吃音のあるお子さんのネガティブ思考は放っておけません。
このようにネガティブなコミュニケーションは、時には悪化の原因にもなります。

だからこそ、吃音のあるお子さんはネガティブ思考にならないようママが普段の声かけをポジティブな言葉に置き換えていくことが大切です。
3.どもる子がおしゃべり大好きになる魔法の言葉変換術
どもる子どもが吃音を悪化させず、おしゃべりを楽しめるようになるお母さんのポジティブな声掛け変換の仕方を伝授していきます!
やり方はとっても簡単です!
「〇〇しないと△△できないよ」を「〇〇したら△△できるよ」に変換するだけ!
例えば
「早くトイレに行かないとお出かけできないよ」
→「トイレに行って早く準備できたらお出かけいっぱいできるね!」
「ご飯食べないとデザートなしだよ」
→「ご飯食べたらデザート好きなもの選んでいいよ!」

このように、発想を少し変えて指示を出すだけでポジティブな言葉に生まれ変わります!
そして、ポジティブな言葉にお子さんが喜びそうな小さなご褒美を添えて伝えると、次の行動に切り替えやすくなります。
これなら脅してネガティブに子どもを刺激せず、これからする行動をポジティブなこととして捉えて進んで行動できるようになります。
それと同時に、物事をポジティブに捉える思考も育って行くので、吃音を気にせずおしゃべりを楽しめるようになっていきます。

いかがでしたか?
日々一緒に過ごしているママの影響力はとっても大きいです。
ママの言葉がポジティブになってくと、自然と子どももポジティブ思考が育って行きます。
ポジティブ思考が育つとどもるかどうか気にならなくなり次第に吃音も改善していきます。
喋りたいという好奇心を持つことが、吃音改善への大切な一歩です。親子で楽しみながらやってみてくださいね!
喋りたい好奇心の育て方、発信しています。
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:藤野ゆっこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)