親子で活躍をされている印象の、リサーチャー・石井花保里さんですが、実は息子さんの成長を感じたのは最近なんだそうです。時間がかかっても諦めず、発達の旬を見逃さなかった石井さんの子育てストーリーをご紹介します!
【目次】
1.発コミュを始めた当初はうまく褒めが使えず、子育ての悩みは消えない!
2.自分の見方・捉え方を変えるだけで、困りごとが困りごとではなくなった
3.フォーカスするところが変わると、子育てがぐっと楽になった
4.時間がかかっても諦めなかったからこそ子どもの未来にワクワクできる今がある
1.発コミュを始めた当初はうまく褒めが使えず、子育ての悩みは消えない!
石井さんは、ご主人と、春から中学生の長男、小学生の長女、次女、園児の三女、次男、そして二世帯同居のご主人のお父さんとお母さんと暮らす9人の大家族です。
長男・息子さんの悩みがきっかけで発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会い、もうすぐ5年になる石井さん。
今では娘さんや息子さんへのフォローや、旅行の計画、学校での活躍とまぶしいほどの成長をしている息子さんですが、それまでの道のりは長かったそうです。

ーーー発コミュをはじめる前はどのようなことに悩んでいましたか?
「実は長男の発達凸凹には2歳ごろには気づいていて、検査や療育に通い、早期から対応をしていました。
だから凸凹は良くなる、なくせると思っていました。 ところがいろいろやっているのに発達凸凹の特性はなくならない。私は息子に振り回されて怒る毎日に疲れ果てていました。
そしていよいよ小学校に入学したのも束の間、3日目に長男が『学校に行かない!』と宣言。 主人にも二世帯同居している両親にも『どうして学校に行かないの⁉』と言われました。」
ーーー発コミュを始めて、お子さんに変化はありましたか?
「息子に発コミュの褒めのテクニックは効果がありました。一方で、息子の好奇心旺盛でついついやらかしてしまう行動は止まらず、私は結局振り回される日々。
私自身、褒めをうまく使いきれないところがありました。」
2.自分の見方・捉え方を変えるだけで、困りごとが困りごとではなくなった
発コミュを始めてすぐに変化を実感できるお母さんがいる一方で、子どもの変化を感じにくかったという石井さん。いつ頃、どのように変化していったのでしょう?
ーーー息子さんの変化を感じたのはいつですか?
「まさに今。今年の春から中学1年生になりましたが小学6年生になって、息子がぐっと成長したなって感じた時に『伸びる時は人それぞれ違う。ママたちに、諦めないでほしい』と思いました。
息子の場合は5年かかりました。 そういうタイミングがいつか来るんだと思っています。」

ーーーでは息子さんが変わったきっかけは何だったのでしょう?
「子どもが変わるというよりは、まず私の子育ての見方・捉え方を変えたことが一番の変化です。 見方・捉え方を変え、これまでの当たり前を変えたことが、私の子育てや人生を変えました。
子どもの困りごとは、自分の見方・捉え方を変えるだけで、困りごとではなくなっていきました。 『学校に行かないなんて、ありえない!』そう思っているのは、大人の当たり前だと思えるようになりました。」
3.フォーカスするところが変わると、子育てがぐっと楽になった
ーーー石井さん自身子育ての見方・捉え方を変えたことが息子さんの変化につながったそうですが、どのように変わりましたか?
「私の視点が変わり、子育てが落ち着いていくと本当に子どものいいところや、得意なところをありのままに見ることができるようになりました。
得意を伸ばすことが息子にとっては一番伸びるポイントになりました。」
ーーー何気ない日常で、得意なところを見つけて伸ばすコツはありますか?
「得意を伸ばすために、苦手なところはフォーカスしませんでした。できていることだけに注目し、学校に行きなさい、宿題しなさいとは、全く口にしませんでした。」
ーーー苦手に関して口出しをしなかったんですね。口出しする代わりに石井さんがしたことはありますか?
「4、5年生の時は勉強は本当にしていなかったし、宿題は全部私がしていました。
自由研究も、ほとんど私がしたんですけど『宿題提出できたね。』『賞もらったね。』という自信をつけることを大切にしていました。
どんな形でも『できたね』という記憶にすることで、成功体験にすることができました。」

ーーーまずは自信を育てるために苦手をスルーし、どんなことでも成功体験にした。では得意はどうやって伸ばしたのでしょうか?
「うちの子の場合は、好きなことをやっていたというのが、いい方向に向かいました。
自転車が好きとか、太鼓が好きとか、友達が好きとか。好きなことをやりたいようにやらせて、必要なところはサポートをし、時々本も使って学びを入れていきました。」
ーーー自転車のロードレースに参加したり、本物そっくりの太鼓台を作ったりされていましたね! フォーカスした「好き」をトコトン究める息子さんですが、変化はありましたか?
「6年生になると、自然と自分から宿題や勉強をするようになりました。また、妹弟のなかでもリーダー的な役割を果たしたり、家族旅行の計画を立て、段取りを組んでくれたり。
一旦立ち止まり、じっくり考えて行動する姿が見られるようになりました。」
叱ることや注意することが減るだけで、子育てはグッと楽に感じられますよね。苦手なことに目がいきがちですがそこは一旦脇に置いて、できていることに注目する発コミュスタイルを徹底的に活用したんですね。
さらに、どんなことも成功体験に変えた石井さんの子育て戦略はとても大胆! そんな非常識な子育てをしてきた石井さんのマインドは、どうやって生まれたのでしょう?

4.時間がかかっても諦めなかったからこそ子どもの未来にワクワクできる今がある
苦手なことすら成功体験に変え、息子さんの好きを全力で応援した石井さん。 途中で心が折れることなく諦めなかった秘密はあるのでしょうか。
ーーーお子さんの変化を感じるまでの間、諦めたくなることもあったのでは?
「学ぶ仲間がいたから、私も頑張ろうと思ってやめませんでした。 いろんなことを学び続けていったからこそできたと思います。
そして長く続けたからこそ、発コミュの考え方が自分に染み込んで、子育てにうまく落とし込めたのかもしれません。 細くても長くても続けていく。
スピードも大切だけど、その人なりのペースでうまく関われたらいいなと、自分自身も励ましています。」
ーーー息子さんが今、グッと成長した秘密は何だと考えていますか?
「実は今振り返っているんです。息子はどうしてここで伸びたんだろう? この小学校6年間を振り返るための記録はあるので、どこの部分が効いてきたのか分析中なんです。
ただ、自信という土台がないとぐらつくというのがよくわかりました。 土台ができたから、しっかり積み重なっていったんでしょうね。」

ちょっとのことではぐらつかない土台作りには、人一倍時間がかかるということを気づかせてくれるストーリーでした。
ゆるぎない土台を育てた分、あとは上へ伸びていくだけですね! 石井さんの研究が待ち遠しいです。
石井香保里さんのインタビュー2回目はこちらから▼▼
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)