忘れ物が多い発達障害グレーゾーン小学生男子が『持ち物確認』を自分でできるようになった!お母さんの会話術

 

小学校に入学したら、子どもの忘れ物が多くて心配に。発達障害グレーゾーンの子どもは「不注意」の特性がある場合も多く、忘れ物が多くなりがちです。今回我が子の特性に合わせた、おうちでできる対策と声かけの工夫を紹介します。
 

【目次】

1.発達障害グレーゾーンの息子、忘れ物が多すぎた
2.忘れ物が多い原因は「脳の特性」にあった!
3.忘れ物を減らす!家庭でできる工夫

 
 

1.発達障害グレーゾーンの息子、忘れ物が多すぎた

 
 
「タブレットや体操服を忘れた!」
「連絡帳?学校にあるよ」
「宿題のプリント?持って帰ってきてない!」
 
 
長男の発言に、最初は笑っていた私も、次第に焦りを感じるようになりました。
 
 
ランドセルの中身は筆箱だけ。その筆箱も中には色鉛筆が1本のみ。
 
 
授業参観のあと引き出しやロッカーを確認すると、ぐちゃぐちゃのプリント、連絡帳、タブレット、図書館の本、そしてジャンパー2着が置きっぱなし……。
 
 
通知表の【忘れ物をしない】の項目は、【もう少し】の評価(5段階でいうと1〜2)が付いてしまいました。
 
 
 
 
「また忘れた!?」「何度言ったらわかるの?」と、つい強い口調になっていきました。
 
 
でも怒っても改善しないむしろ、忘れ物が増えている……。
 
 
そんな時、「これって、性格の問題じゃないかもしれない」と思い始めたのです。
 
 
 
🎁画像クリックで電子書籍プレゼント🎁
↓↓
 

 

 
 

2. 忘れ物が多い原因は「脳の特性」にあった!

 
 
我が家の長男は、発達障害グレーゾーン、特に注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向があります。
 
 
そして、ADHDの特性の一つが「不注意」です。
 
 
この「不注意」特性を持つお子さんは、以下のような傾向が見られます
 
 
・ 1つのことに集中しづらく、気が散りやすい 
 
・会話中に別の話題へ飛んでしまう 
 
・時間管理や整理整頓が苦手 
 
・マルチタスクが難しく、1つのことをやりながら他のことを考えるのが難しい 
 
・話しかけられても気づかない、忘れやすい
 
 
特に、忘れ物が多いお子さんは次の2つの機能に課題がある場合が多いです。
 
 
 
 

◆① ワーキングメモリの弱さ

 
 
ワーキングメモリとは、一時的に情報を記憶しながら処理する力です。これが弱いと、「言われたことをすぐに忘れる」「覚えていたはずのことを抜かしてしまう」といったことが起こります。
 
 
たとえば「明日は体操服とプリントを持って行ってね」と言っても、いざ朝になると何を持っていくか忘れている——そんな経験、ありませんか?
 
 
このような子は、頭の中で「順番に物事を処理する」ことが難しいのです。
 
 

◆② 注意が散りやすく、元の作業に戻れない

 
 
準備をしている途中で他のことに気を取られ、やるべき行動を途中で忘れてしまうことがあります。
 
 
たとえば、金曜日の放課後に荷物をまとめているときに、図書館で借りた本に興味を持ったら——
 
その瞬間に「荷物を全部持ち帰る」という意識が吹き飛んでしまう。
 
 
これは怠けているのではなく、脳の“切り替え”がうまくできない特性によるものです。
 
 
そのため我が家でも、 
 
 
・家を出た直後に、忘れ物に気づいて取りに戻る 
・登校直前に宿題を思い出し、急いでやり始める
 
 
などの困りごとが多かったのです。 
 
 
 
自信がつく甘やかし方で
繊細ちゃんは自立する!
↓↓↓
 
 
 

3. 忘れ物を減らす!家庭でできる工夫

 
 
覚えていないわけではないんだけど、必要な時に思い出せない…
 
 
こうした長男の特性から、我が家では「思い出すきっかけ」をつくる関わりを実践しています。
 
 

◆STEP1:やることを分解する

 
 
「明日の準備をする」を、以下のように3ステップに分けます。
 
 
1.明日の予定を確認する
2. 必要な持ち物をそろえる(宿題が終わっていなければ対応)
3.カバンにしまう
 
 
行動を分解することで、子どもが「今、何をする時間なのか」が明確になり、気が散りにくくなります。
 
 

◆STEP2:一緒に話しながら準備する

 
 
時間割を見ながら、明日の授業について話します
 
 
例えば、明日の時間割に体育があったら
 
 
「体育って今何やってるの?」
「へー、○○君が早いんだ!」
「明日の体育もマラソン?」
「え、縄跳び?学校に持っていったけ?」
 
 
このように、いきなり持ち物の話をするのではなく、全体的な話から始めます
 
 
この会話がポイントです。
 
 
思い出しながら質問されることで、子どもが自分の記憶を引き出そうとするからです。
 
 
この声かけを繰り返すことで、以下のような変化がありました。
 
 
家→学校の持ち物は、前日準備ができるように 
学校→家へ持ち帰るもの ジャンパーやタブレット等は、いつも学校に放置だったのですが、持って帰ってくるように!
 
 
「持ち物、そろってるかな?」と、自分で確認する習慣が少しずつ育ってきたように感じています。
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
発達障害グレーゾーンの子どもが忘れ物を多くするのは、脳の特性による“思い出しにくさ”や“気が散りやすさ”が関係しています。
 
 
これはやる気の問題ではなく、記憶を引き出すタイミングや環境が合っていないだけ。
 
 
だからこそ親の関わり方で「思い出しやすくする仕掛け」を作ってあげれば、子どもはちゃんと力を発揮できます。
 
 
忘れ物が続いて落ち込んでいるママへ。
 
 
「怒る」よりも「一緒に工夫する」ことが、子どもの未来を変えてくれます!
 
 
 
 
パステルキッズの学校生活をより良くするためのヒントが多数あります!

▼ご登録はこちらから

メールアドレス ※必須
名前(姓) ※必須

 
▼無料小冊子プレゼント▼

脳の育ち方を知れば
わが子の困り事が強みに変わる!

↓↓↓

 
 
 
執筆者:大島さくの
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
発達グレーゾーンの困りごとを大人に持ち越さない 世界一シンプルなおうち発達支援
小冊子無料プレゼント
発達グレーゾーンの困りごとを大人に持ち越さない 世界一シンプルなおうち発達支援
小冊子無料プレゼント
タイトルとURLをコピーしました