「ママ言って!」と人前でモジモジする繊細な子に、モヤモヤしていませんか?ママの後ろに隠れて動けないその姿は、甘えではなく、心のSOSのサインです。そんな繊細な子が自分で話せるようになる関わり方をお伝えします。
【目次】
1.繊細な子の人見知りを心配していませんか?
2.繊細な子が話せないのは不安を感じやすい脳の反応だった
3.自信を育てる関わり方で「ママ言って」の人見知りから卒業へ
①まずはママが代弁してOK
②肯定の声かけを続ける
③1対1のコミュニケーションを大切にする
1.繊細な子の人見知りを心配していませんか?
繊細な子の人見知りで、話せない姿に心配や不安を感じることはありませんか?
ママとなら普通に話せるのに、人前に出ると急にモジモジ・・・
誰かに話しかけられても声が出ず、ママの背中に隠れてしまう。
そして、腕を引っ張って「ママ言って!」「ママが言って!」とママに代わりに話してほしいと頼んでくる。
そんな姿に「大丈夫かな?」「このままでいいの?」と、心配になってしまうことはありませんか?
実は、わが子は3歳までは人見知りらしい人見知りもなく、初対面の人にもにこにこ笑って近づくタイプでした。
でも4歳を過ぎたあたりから、急に人前でモジモジしはじめて、知らない人に挨拶もできなくなってしまったんです。
「なんで急にこんなふうになったの?」
「これから大丈夫かな?」
と焦る気持ちで、「ママ言って」と頼まれても、つい「自分で言ってごらん!」と強く促すこともありました。
でも息子は下を向いたまま無言で、最後には「もういい…」と諦めてしまうことが多くなっていったんです。

そのときの私は、自分で言わせること=自立だと思い込んでいました。
けれど今になって振り返ると、話せなかったのではなく、安心できなかっただけだったんです。
では、どうしてそんなにも「人前で話すこと」が難しかったのでしょうか?
実はそこには、繊細な子の脳の発達と不安の感じ方が深く関係していたのです。
2.繊細な子が話せないのは不安を感じやすい脳の反応だった
子どもが人前で話せなくなるのは、「甘え」ではありません。
実は、不安を感じやすい脳の反応が深く関係しているんです。
繊細な子は、まわりの音・光・におい・人の視線など、ちょっとした刺激にも敏感に反応する特徴があります。
人の表情や感情を感じ取る力もとても強いですが、自分の気持ちを感じる・整理する・伝えることは苦手になりやすいのです。
そのため、人前に立つと緊張が高まり、
「間違えたらどうしよう」
「変なこと言ったら笑われるかも」
と頭の中が不安でいっぱいになって、言葉が出なくなってしまうんです。
たとえば・・・
「たくさんの人が見てるだけでドキドキする」
「声を出した瞬間、変なこと言ったらどうしよう」
そんな気持ちが、子どもの中でグルグルしている状態です。
つまり「言いたくない」わけではなく、「言えない」状態になっているのです。

脳の中では、「扁桃体(へんとうたい)」という危険を察知するセンサーのような場所が、「こわい!」「危険かも!」と反応しています。
でもそれを落ち着かせる役割を持つ「前頭前野(ぜんとうぜんや)」は、まだ未発達。
だから、「気にしなくて大丈夫」と自分で切り替えるのは難しいのです。
そんなとき、子どもがとっさに頼るのが、一番安心できる存在=ママ。
「ママ言って!」は、甘えではなくて、心の中で出しているSOSなんです。
今の自分にはうまくできないから、「代わりに助けてほしい」──そんな信頼と安心を求める気持ちが込められています。
3.自信を育てる関わり方で「ママ言って」の人見知りから卒業へ
では、そんな不安を感じやすい繊細な子に対して、ママはどう関わっていったらいいのでしょうか?
ここでは、ママができる3つの対応をお伝えしますね。
◆①まずはママが代弁してOK
「自分で言ってごらん」はいったん封印しましょう。
「ママ言って!」と頼まれたら、「〇〇ちゃんがこう言ってるよ〜」とママが代わりに伝えて大丈夫です。
ママが代弁することは、決して甘やかしではありません。
それは「見本を見せる」こと。
人見知り卒業の第一歩なんです。
様子を見ながら、「一緒に言おうか?」とハードルを下げて声をかけていくと、「やってみようかな」と子どもの気持ちも動きやすくなります。
言えなくてもOK!とママがあらかじめ心構えをしておくことがポイントです。
そして、もし少しでも言えたら「言えたね!」としっかり肯定してあげてください。
その小さな積み重ねが、「言えるかも」「やってみようかな」という安心感と自信につながっていきますよ。
◆②肯定の声かけを続ける
毎日の生活の中では、ついできていないところに目が行きがちですが、
そこはそっと見守って、できているところを見つけて声をかけることを意識しました。
「うなずけたね」
「今、ちゃんと聞いてたね」
どんなに小さなことでも肯定の注目を続けることで、「自分は大丈夫」と感じられる安心の土台が育っていきます。
数週間もすると、親子の会話が自然と増えて、子どもが少しずつ自分の気持ちを言葉にするようになっていきました。
◆③1対1のコミュニケーションを大切にする
1対1のコミュニケーションの中で人間関係のスキルは育っていきます。
人の中に入るのが苦手な繊細な子を、慣れさせようと、いきなり大人数の中に入れてしまうのは逆効果になってしまいます。
まずは、安心できるおうちで、ママと子どもの1対1で会話をして、コミュニケーションをしっかりとることが大切です。

わが家の息子も、ママの関わり方を変えたことで、少しずつ挨拶ができるようになり、話しかけられても自分で答えられるようになっていきました。
親子のコミュニケーションがスムーズになると、少しずつ人前でも自分の言葉で伝える力が育っていきますよ。
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執筆者:くぼ あかり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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