繊細な子どもが「お泊り保育に行きたくない」と言ったら心配ですよね?繊細な息子はいつもイベントを嫌がっていました。今回は思い出を作ってほしい!お友達とトラブルもあったけど、効果的な対策を行うことでお泊り保育が最高の思い出になりました。
【目次】
1.繊細な子の「お泊り保育に行きたくない」「怖い」を説得するのが大変
2.子どもの〈イベントがイヤ〉でやりがちな親のNG行動
①説得&質問攻撃をしていた
②子どもの本音を聞いていなかった
3.ネガディブ記憶が残りやすい理由
4.不安のカタマリだったイベントが楽しくなった3つの対策
①ビフォーカウンセリング
②不安の「対応方法」と、「お守り」で息子に安心材料を手渡す
③アフターカウンセリング
1.繊細な子の「お泊り保育に行きたくない」「怖い」を説得するのが大変
お泊り保育と言えば幼稚園のメインイベントの一つですよね。子どもが「お泊り保育に行きたくない」と言ったら親としては心配ですよね。
私には繊細気質な年長で6歳の息子がいます。
イベントや行事が苦手な繊細気質な息子が、いつものように「お泊り保育に行きたくない」と言い出しました。
「いったら絶対楽しいよ!大丈夫!」と毎回説得するのを苦痛に感じて居ました。
息子はとにかく「いやだ、怖いもん!」と言うだけでした。
以前もイベントの少し前から「嫌だ…」を繰り返し、こちらも一生懸命に「お友達もいるじゃん」「皆あなたが来るのを楽しみにしてるよ!」 と励ましていました。
けれど、運動会やお誕生日会も結局ボイコットをしてしまった過去があります。
2.子どもの「イベントがイヤ」でやりがちな親のNG行動
繊細な息子は2歳の時から運動会で固まってしまう子で、年中のお兄さんになっても「運動会嫌だ!」と全力で拒否。
「お誕生日会は来ないで!」「発表会もママ廊下にいて」などイベント大嫌いな子でした。
親のやりがちなNG行動をご紹介します。
◆①説得&質問攻撃をする
運動会では「何が嫌なの?」としつこく聞いたり、「パパも楽しみにしてるんだよ、絶対大丈夫だって!」と説得をしていました。
「アンカーだし、みんなが期待してるよ♪」 とやる気にさせようすることもありました。
けれど、息子は「つまんない!楽しくない」と不安そうにして、うまくいきませんでした。
◆②子どもの本音を聞いていない
当日無理やり引っ張っていくと、最初の整列にも並ばず「帰る!」を連呼し、 先生が呼びに来ると泣き出してそのまま連れて帰ることに…
私は「ほかにそんな子いないのに、この子は何でこうなの?」と思っていました。
息子にはきちんと理由があったのですが、「連れてくれば何とかなる」ときちんと本音を聞こうとしていなかったのが原因だったのです。
3.ネガディブ記憶が残りやすい理由
繊細な子どもはネガティブな記憶が残りやすい傾向があります。
以前経験した嫌なことは何度も経験したくありません。
ですから、イベント自体を全力で避けるようになるのです。
そうすると「やっぱり自分はできない」と、さらに自己肯定感が下がり強固なネガティブ思考になってしまうのです。
繊細な子どものイベントへの恐怖心を減らすためには、事前準備と、アフターケアが必須なのです。
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4.不安のカタマリだったイベントが楽しくなった3つの対策
運動会の失敗を繰り返さないためにも、息子の本音を聞きだし、お泊り保育参加前までに不安を取り除くことに決めました。
言葉にできない気持ちと理由を把握し、それをつぶす対策を打つことができたのです。
◆①ビフォーカウンセリング
まずイベントの前にビフォーカウンセリングを行っていきます。
お家で行うホームカウンセリング では、子どもと1対1の環境でリラックスした雰囲気で会話をしていきます。
こどもがリラックスした状態の時に、不安(怖い)と思うことを聞き出していきました。
この時否定したり、大丈夫だよー!などのアドバイスは一切しません。
アドバイスも繊細なこどもにとっては否定されているように感じるため、口出しは厳禁です。
息子は「ママと離れて寝るのが初めてだから怖い」
「もし夜中に起きて一人だけ寝れなかったら怖い」
と自分の中にある不安を話してくれました。
◆② 不安の「対応方法」と「お守り」で息子に安心材料を手渡す
次に「じゃあその〈怖い〉が無くなるように、ママとお姉ちゃんがお守り作るね!」と提案しました。
息子の顔がパッと明るくなり「うん!」と返事をしてくれました。 繊細な気質の子に「お守り」はとっても有効な手段です。
姉と一緒にメッセージを書き、お気に入りのキーホルダーを小さな袋に入れました。
「寝るときは持って寝てもいいように先生に言っておくからね、もし一人だけ寝れなかったり夜中に起きてしまったら先生に伝えるんだよ」
万が一を想定して、息子の不安に先手を打つ形で安心材料を手渡すことにしました。
◆③アフターカウンセリング
ドキドキしながら出発した息子ですが、翌日お迎えに行くと「めちゃくちゃ楽しかった!」と飛んで出てきました。
「よかった~」と一安心な母でしたが、 真剣な表情の先生に「お母さん、すみません」と声をかけられました。
「もしかして寝れなかったのかな?」と思っていると、「実は昨日の夕方、嫉妬したお友達に殴られてしまって、結構鼻血が出てしまったんです」と言われました。
「わかりました、今はずいぶん満足していそうな様子なので、家で落ち着いたときに話聞いてみますね」と伝えました。
それから家に帰って、タイミングを見ながらアフターカウンセリングを行いました。
1対1になり話を聞いてみると、「鼻血結構出たよ、でもすぐにとまった。仲良しの子だし、もうごめんね言われたから怒ってない」 とのこと。
重要なことは隠したがる息子なので、そうかそうかと否定せずに話を聞くと、 「複雑」な気持ちでいることがわかりました。
言葉に詰まったりごまかしたり、モヤモヤと処理しきれていない感じがありました。
「パンチはいやだった、でも皆がその子を悪い子って言ってる、仲良しの子だし悪く言われたらいやな気持ちになる、友達を悪く言う皆をやっつけたくなる。」
殴ってきた本人ではなく、周りの子に不満を持っていることが分かりました。
「そっか、そんな気持ちになったんだ、友達が大事だからそう感じたんだね、その気持ちもとっても大事だね」とフィードバックしたことで、本人の気持ちを肯定することができました。
そして「どんなところが楽しかったか」も具体的に聞きだして、さらに楽しかった良い記憶を定着させました。
するとあんなに嫌がっていた夏の3日間のキャンプにも「絶対に行く‼」と参加を決めることができました。
同じ出来事でも、親が対応を知っていればネガティブな記憶も、次に挑戦したくなる良い記憶に書き換えることができるのです。
不安が強い繊細っ子には事前準備と、アフターケアの大切さを知っておいていただければと思います。
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執筆者:佐々木 ことぶき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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