言うこと聞かないのは脳のクセ?ASD・グレーゾーンの子どもが素直に動くママの対応

 

言うこと聞かないASDやグレーゾーンの子どもにイライラしていませんか?ママの言葉を素直に受け取らないのは脳の特性が関係しています。反発や拒否が減り、素直に動けるようになるママの対応をお伝えします。
 

【目次】

1.ASDの子どもが「素直に言うこと聞かない!」その理由
◆ASDの「脳のクセ」
◆ママの声を受け取る準備ができていない
2.「言っても聞かない」わが子との日々
◆感情が爆発しては、後悔する毎日
◆変化のきっかけは「脳の仕組み」を知ったこと
3.今日からできる!ASD子どもが素直に動くママの対応
◆否定の注目を手放す
◆肯定的な姿勢を増やす

 
 

1.ASDの子どもが「素直に言うこと聞かない!」その理由

 
 
「何度言っても聞かない」
「アドバイスすると反発される」
「すぐに不機嫌になって動かない」
 
 
子どもが素直に言うことを聞いてくれないと、ママはイライラしてしまいますよね。
 
 
でも実は、「言っても聞かない」のは、子どもが悪いのでも、ママの伝え方が悪いのでもありません。
 
 
理由をお伝えしていきますね。
 
 

 ◆ASDの「脳のクセ」

 
 
自閉症スペクトラム(ASD)やグレーゾーンの子どもは、アドバイスをそのまま受け取るのが苦手な「脳のクセ」を持っていることがあります。
 
 
 
・「間違ってるよ」と言われると、自分が全部ダメだと感じてしまう
・「こうしたらもっと良くなるよ」が「ダメ出し」に聞こえる
・見通しが立たないと不安で固まり、動けなくなる
・過去の怒られ体験がよみがえって身構えてしまう
・人からの言葉に敏感で、否定的に受け取りやすい
 
 
正しさでぶつかっても届かず、良かれと思った言葉も逆効果になることがあるのです。
 
 
 
 

◆ママの声を受け取る準備ができていない

 
 
伝える側のママ、受け取る側の子どもの心が整っていないと、どんなに良い言葉も「否定」や「攻撃」として届いてしまいます。
 
 
脳や心がイライラや不安でいっぱいの状態では、ママの言葉は子どもに届かないんです。
 
 
これはママの側にも、子どもの側にも当てはまります。
 
 
・ママが疲れていたり、イライラしていると、声のトーンや表情にトゲが出やすくなる
・子どもが緊張や不安でいっぱいだと、「聞く耳」がシャットダウンしてしまう
 
 
つまり、まずは「受け取れる脳の状態」に整えることが大切なんです!
 
 
 
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2.「言っても聞かない」わが子との日々

 
 

◆感情が爆発しては、後悔する毎日

 
 
私には、それぞれ個性豊かなASDの傾向を持つ3人の子どもがいます。
 
 
以前の私は、 「どうしてこの子はこんなに一筋縄ではいかないの?」 「何回言っても、まったく聞いてくれない…」 と、言うことを聞かない子どもたちに毎日のように悩んでいました。
 
 
特に大変だったのが、高機能自閉症といわれた長女。
 
 
「ああ言えばこう言う」タイプで、良かれと思ってアドバイスをすれば癇癪を起こす。
 
 
「押しても引いても寄り添っても」テコでも動かない。
 
 
そんな場面が日常茶飯事でした。
 
 
気を遣って優しく言ってみてもダメ。強く言ってみても反発。
 
 
最終的には私が感情的に怒ってしまい、自己嫌悪に陥り、子どもたちに隠れて涙する夜もありました。
 
 
時には、仕事帰りの夫に不満をぶつけてしまうことも…。
 
 
心のどこかで、「母親失格だ」「私の育て方が悪いんだ」と責め続け、心も体も疲れ切っていました。
 
 
 
 

◆変化のきっかけは「脳の仕組み」を知ったこと

 
 
そんな私が変わるきっかけになったのは、発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会い、脳と心の仕組みを学んだことです。
 
 
長女の「反発」や「無視」は、私を困らせるためではなく、娘自身が困っているサインだったんです!
 
 
それに気づいたとき、心がスッと軽くなりました。
 
 
・「脳のクセ」で善意のアドバイスも攻撃と受け取ってしまう
・見通しがないと不安で動けない
・ネガティブな記憶を思い出しやすい
 
 
この特性を知ってからは、「娘を変える」のではなく、「私が学んでアプローチを変える」に意識がシフトしました。
 
 
今では、長女は自分の「好き」をきっかけに新しいことへ挑戦できるようになり、3兄妹の頼れる長女として活躍しています。
 
 
 
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3.今日からできる!ASD子どもが素直に動くママの対応

 
 
ASDやグレーゾーンの子どもが、ママの声かけで素直に動けるようになるには言葉を届けるには、ママの言葉を「脳が受け取れる状態」をつくることが大事です。
 
 
その一歩として「できていないところ」「足りないところ」に目を向けることを手放していきましょう!
 
 

◆否定の注目を手放す

 
 
今できていないことは、思い切ってスルーしてしまいましょう!
 
 
次に挙げるような子どもに対して否定的に感じる態度や表情は、子どもの脳のシャッターを「パタン!」と閉じてしまいます。
 
 
・説教する
・ため息をつく
・眉間にしわを寄せる
・怒りのオーラを出す
・落胆を見せる
・トゲのある言い方や語尾
 
 
注意や叱る、怒鳴ることだけでなく、ママのちょっとした表情・態度も、ASDタイプの子どもには大きな刺激になります。
 
 
だからこそ、まずは否定の注目を「手放す」だけで子どもの脳は安心して聞く耳が育っていくんです。
 
 
 
 

◆肯定的な姿勢を増やす

 
 
代わりに代わりに、こんな行動を意識してみましょう。
 
 
・うなずく
・笑顔を見せる
・「見てるよ」「大丈夫だよ」という姿勢を示す
・当たり前にできていることを言葉にして伝える
・感謝を伝える
 
 
「ママの言葉を聞こうかな」という脳と心の土台が整うと、言うことを聞かなかった子もママの言葉に耳を傾け、サッと行動できるようになっていきます。
 
 
否定の注目を手放すことは始めは難しいと感じるかもしれません。
 
 
まずは1つ、「今日はこれを手放そう!」と意識してみてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:蒔田よう
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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