集団生活の中で「うちの子だけ、どうしてできないの…?」と悩む早産児ママへ。実は、お子さんはママの知らないところで、人一倍努力しているんです。その努力と挑戦には、自信が必要!お家で自信をはぐくむ声かけをお伝えします。
【目次】
1.「また怒っちゃった…」なぜ、みんなと同じようにできないの?
2.早産児は人並みにこなすのにも努力が必要。だからこそ、自信が大切!
3.人一倍の努力を自信に変える3つの魔法の声かけ
1.「また怒っちゃった…」なぜ、みんなと同じようにできないの?
「ハサミが上手に使えない…」
「自転車のペダルがうまくこげない…」
子どもの“できなさ”に、毎日イライラ…。
「また怒っちゃった…」と自己嫌悪に陥る日々。

あなたは、そんな経験はありませんか?
もしかしたら、それは「できない」のではなく、ママの知らないところで人一倍『努力している最中』なのかもしれません。
2. 早産児は人並みにこなすのにも努力が必要。だからこそ、自信が大切!
早産で生まれたお子さんは、予定より早くおなかの外に出てくるので、発達がゆっくり。
私には、予定通り(正期産)に生まれた次男がいます。
次男を育てて初めて、早産で生まれた長男がどれだけ努力してきたかを痛感しました。
・「母乳を飲む練習」をしなくても飲める。
・部屋中をぐちゃぐちゃにするほど、活発に動く。
・練習しなくても、ストライダーや自転車にのれる
他にもたくさん…
でも、早産で生まれた長男は、何をするにも「練習」が必要でした。

彼は、人より多くの練習と努力の積み重ねで、なんとか日々の生活をこなしていたのです。
卒園式でじっと座っていることだって、彼にとっては必死な努力でした。
そして、頑張っても、みんなと同じようにできない事もありました。
その時の問題は、その努力が報われないことではありません。
本当の問題は、「どうせ自分にはできない」と、チャレンジすることを止めてしまうこと。
そして、チャレンジするには「できた!」という自信が必要なんです。
3. 人一倍の努力を自信に変える3つの魔法の声かけ
私たち早産児の親ができることは、子どもが人一倍努力していることを知り、その頑張りを「自信」に変えてあげること。
私が実践した、3つの声かけをご紹介します。
◆①できていることを伝える「実況中継」
子どもが何かを始めたら、その行動をそのまま言葉にして伝えてあげましょう。
「一人で起きられたね!」
「もう宿題始めたんだね!」
これは、「あなたのこと、ちゃんと見てるよ!」というメッセージ。
子どもは「自分はちゃんとできているんだ」と実感し、自信をためていくことができます。
◆②やろうとしたことに注目する
結果がどうであれ、『やろうとしたこと』を褒めてあげましょう。
「自分でやってみようとしたの、すごいね!」
この声かけは、「結果が出せなくても、挑戦したことは素晴らしいことだ」というメッセージを伝えます。
◆③結果より“過程”を褒める
「前よりできるようになったね!」
「最後まで諦めずに走れたね!」
結果だけでなく、その頑張りや成長の過程に注目して褒めることで、子どもは「残念な結果の中でさえも『できた事』はあるのだ」と成功体験を積み重ねていくことができます。

いかがでしたか。
怒ってばかりだった私が、「この子は、努力の天才かもしれない」と思えるようになったんです。
人一倍がんばっているお子さんの努力を、親が自信に変えてあげましょう!
パステルキッズの学校生活をより良くするためのヒントが多数あります!
執筆者:大島さくの
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
(発達科学コミュニケーション トレーナー)