軽度知的障害のお子さんに「勉強が苦手」「全然やりたがらない」と悩んでいませんか?実は“勉強できない”のではなく、関わり方が合っていないだけなんです。この記事では、自信を育みながら学ぶ力を伸ばす支援のコツをご紹介します。
【目次】
1.軽度知的障害の息子に勉強を期待していた過去
2.実は勉強ができないんじゃない。やりたくない理由
3.勉強の関わり方を変えようと思ったキッカケ
4.「好き!」をきっかけに、勉強につながるおうち支援とは?
1.軽度知的障害の息子に勉強を期待していた過去
軽度知的障害の子には、勉強を苦手にしないことが大事です。
知的障害の子に合ったペースでの学習ができれば勉強は身に付きます!
わが家の軽度知的障害の息子は4歳の頃からひらがなを読み始め、読み書きが得意なタイプでした。

しかし小学2年生になると、
・学校の勉強についていけない…
・ノートもプリントもぐちゃぐちゃにして、全然やる気がない
・ 教えようとすると怒る、泣く、逃げる…
と、勉強に躓き始めたのです。
軽度知的障害と診断された子どもは、周囲と比べるとできないことが目につきやすく、親としても
「もっと頑張れるんじゃないか」
「何とかしてあげたい」
と焦ってしまうことがあります。
でも、実はこの焦りこそが、子どもの「できない」意識を強めてしまうことがあるんです。
2.実は勉強ができないんじゃない。やりたくない理由
うちの軽度知的障害の息子も、小学1年生までは支援級でなら授業についていけているように見えていました。
けれど2年生になり、内容が難しくなるにつれ、徐々に苦手が顔を出しはじめたんです。
私は、日々辛そうにしている息子を見て「できるところだけやってもらえればいい」と思い、先生にもそのことを伝えていました。
しかし先生からは「意外と理解してるんですよ!」「できるからやらせましょう」と、学年通りのカリキュラムを学ぶ毎日になっていきました…。
このズレが、息子をどんどん追い詰めていました。

・難しい内容に必死についていっている
・頑張っても周りのようにできない
・断り方が分からない、伝えられない
勉強の「できなさ」ではなく「やってもダメだった経験」が、やる気を奪っていたのです。
知的障害の子は、全体的に「ゆっくり」発達していきます。
無理をさせすぎて、キャパオーバーになってしまっていたんです。
3.勉強の関わり方を変えようと思ったキッカケ
完全に自信を失ってしまった息子は、夏休みが明けた9月から学校へ行けなくなりました。
家でも勉強をやらせようとしたこともありました。
やらせようとすればするほど、どんどん拒否が強くなっていく。

癇癪になるほどだったので、「もう、この子に勉強は無理かもしれない」 何度もそう思いました。
「心を壊してまでやることなんてひとつもない」という発達科学コミュニケーションの吉野さんがおっしゃっていた言葉が胸に刺さり、私は勉強をさせることをやめ、学校へ行かせることもやめました。
すると、それまで固まっていた息子の表情が、少しだけ柔らかくなったんです。
その瞬間、「この子は難しいことをずっとやらされていて苦しかったんだ」と気づきました。
その日から、私は息子の「できること」に目を向けるようになりました。
4.「好き!」をきっかけに、勉強につながるおうち支援とは?
勉強のために勉強をさせるのではなく、「好きなこと」を通じて学びにつなげることにしました。
うちの息子は電車が大好きです。
正直、こんなに好きなことばかりやらせていて大丈夫なの?と不安はありました。
それでも私は母親として、子どもの好きを信じて応援だけすることをしました。
電車の図鑑を一緒に読んだり、駅名を覚えたりするうちに、知らないうちに難しい漢字まで読めるようになっていました。
興味から入る学びは、私が思う以上に驚きがありました。

ニュースを見て、「熱海(あたみ)の天気は晴れだ!」と地名が読めていたり。
電車旅では、
「これは山手線で、このルートからも行ける」
「どのルートで行ってもいい?」
と別ルートがあることを知っていたりと、私の電車の知識をはるかに超えていました。
近所の電車が踏切を何時に通るか知りたいわが子は、時刻表をネットで確認して、今の時間を見て、
「あと何分で電車が通る!」と教えていないのに自分で時間を確認して家を出ていく姿には驚きました。
いつの間にか時計も読めるようになり、計算も自然と身についてきたんです。
ポイントは、
・勉強しなさいではなく一緒に好きなことを楽しむ
・興味のあるテーマで「ことば・数・知識」に触れる
・「できた!」「いいね!」の小さな成功体験を積み重ねる
これだけで、やらされる学びから自分で楽しみながら思考する学びへ変わったんです。
高校へ行かないと就職ができないと、偏差値を気にする方もいるかもしれません。
勉強ができる=将来安心な時代ではもうありません。
子どもが「これが好き!」「これなら頑張れる!」と思える経験こそが、社会に出てからの生きる力になります。
わが子に合ったスピードで、わが子に合う方法で学びに結び付けて手渡していきませんか?
子どもの力を伸ばす親であるために、いいところを見つけて伝え続けることをしていきたいですよね。
知的障害キッズの行動力と会話力を引き出す対応をお伝えしています。
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執筆者:みやび 楓
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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