繊細な子の登園しぶりの原因は、偏食による給食の不安かもしれません。偏食がある繊細な子でも、毎日の食事にちょっとした工夫をするだけで、食べる楽しさや自信を取り戻せます。家庭でできる具体的な対応をわかりやすく紹介します。
【目次】
1.わがままじゃない!偏食から生まれる登園しぶり
2.給食が繊細な子の登園しぶりにつながる理由
3.偏食でも安心!繊細な子が笑顔になる工夫
1.わがままじゃない!偏食から生まれる登園しぶり
繊細な子が「行きたくない」と言うとき、その背景にはさまざまな理由があります。
そのひとつとして、意外と見落とされがちなのが給食の時間です。
✔️見た目が嫌だ
✔️味が嫌だ
✔️食感がきらい
✔️食べたことないから嫌だ
このような偏食がある繊細な子に困っているママも多いのではないでしょうか。
「食育」が広まっている今、親としては栄養のあるものを食べさせたい!体に良いものを食べさせたい!と思いますよね。
ところが、親の想いが強すぎると、逆に子どもには負担になってしまうこともあります。

私もかつて「食事は残さず食べるべき」と信じ、無理やり食べさせていました。
その結果、子どもは食事から逃げるようになりました。
無理に席に着かせても立ち歩き、泣き、食事の時間はどんどん延び、食事中ずっとイライラしていました。
今思えば、頑張りすぎて子どもの敏感さを無視し、食事を楽しめない時間にしてしまっていたんです。
偏食は「わがまま」ではなく、繊細さゆえの自然な反応です。
それなのに無理に食べさせられる経験が続くと、食事そのものを嫌がるようになり、
給食がストレスになって「園に行きたくない」という気持ちにつながることもあるんです。
2.給食が繊細な子の登園しぶりにつながる理由
繊細な子の偏食は、感覚過敏や不安からくるものです。
食感、におい、見た目、温度などに敏感で、新しい食べ物に対して強い不安を感じることもあります。
これらは「甘え」や「わがまま」ではなく、脳の働きや感覚の違いから生じる自然な反応です。
例えば、大人が美味しいと感じるシャキシャキのレタスを、口の中で「痛い」と感じてしまう子もいます。
そんなものを無理やり食べさせられるなんて、苦痛に感じてしまいますよね。

食事のストレスが積み重なると、子どもの脳は「食事=イヤな時間」と学習してしまいます。
すると給食の時間だけでなく、給食のある場所、つまり園そのものもストレス源になり、「園に行きたくない」という気持ちにつながることがあります。
さらに、前日の嫌な体験から「明日もイヤなことがあるかもしれない」と不安を抱えるようになり、登園することに不安や拒否の気持ちが生まれることもあるんです。
このように、無理に食べさせられる経験は、単に「食べること」だけでなく、園生活全体への不安や抵抗につながることがあります。
だからこそ、繊細な子の敏感さを理解し、安心できる環境を整えることが大切です。
3.偏食でも安心!繊細な子が笑顔になる工夫
繊細な子にとって大切なのは、「何を食べるか」よりも「食事って楽しいね」という体験です。
食べられるものだけで十分。
笑顔で一緒に食べることから始めましょう。
ここでは、家庭でできる3つの工夫を紹介します。
◆①肯定の声かけ
たとえ1口でも食べられたら、
「食べてるね」「お味噌汁飲んだね」としっかり肯定します。
園での給食でも「〇〇食べられたんだね!」とがんばりを認めることで、自己肯定感が育ちます。
行動を褒められると自信に繋がり、またやってみようという意欲にもつながります。
◆②食べる楽しさを引き出す工夫
わが家では「何が入ってるでしょうかゲーム」が大成功でした。
例えばお好み焼きに大好きなお餅を入れて、
「大好きなアレが入ってるけど当ててみて?」と問題を出します。
好きなもの×ゲーム感覚で、食べる楽しさを自然に引き出すことができます。
子どもが興味を持ちやすい工夫をするだけで、食事の時間が楽しいものに変わります。
◆③園との連携
園と家庭で方針をすり合わせることも大切です。
「どうしても食べられないものは無理に食べなくていい」
「1口でも食べられたらOK」
といったルールを園と共有することで、子どもは安心して給食に向かうことができます。

繊細な子の登園しぶりにはいろいろな理由がありますが、そのひとつとして「偏食からくる給食への不安」があります。
わが子も偏食があっても食事を楽しめるようになり、少しずつ食べられるものも増えました。
子どものペースを尊重し、無理なく進めることで、登園しぶりも和らいでいきますよ。
偏食に付き合うのは根気が必要ですが、焦らず、毎日の小さな成功体験を大切にしてくださいね。
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執筆者:くぼ あかり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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