「協調性がない」と聞くとマイナスに感じがちですが、実は“自分の意見を持ち、相手に伝えられる力”の芽かもしれません。焦らず見守ることで、子どもの個性が強みに変わる子育てのヒントを紹介します。
【目次】
1.なぜ「協調性がない」=「障害」だって悩むのか?
2.協調性がないことは本当に問題?
3.見守る子育てが協調性のない子に合う理由とは?
4.協調性がない子どもを強みに変えるには?
1.なぜ「協調性がない」=「障害」だって悩むのか?
日本の学校や集団の中では「みんなと同じであること」が求められるから、親としては「うちの子だけ違う…」と不安になりやすいのです。
ですが、実社会に出れば、流されずに意見を言えることってすごく大切な力なんです。
「うちの子、協調性がなくて大丈夫かな…」
発達凸凹キッズの子育てでは、学校や友達関係に不安を感じるママは少なくありません。かつての私もそうでした。
家族旅行で食事時にドライブインに寄っても「僕は眠いから降りない」と言う息子!
クラスのファミレスやカラオケの打ち上げも「好きな食べ物がない!歌いたくない!だから行かない」と断る…。
掃除の時間に友達と話していて注意されることもあり、女子からもよく指摘されました。
家ではわがままで口調も強く、時には暴言があるので、友達とゲームで遊ぶときに喧嘩にならないかハラハラしていたこともあります
この子は、友達がいない?孤立してしまうのではないか…
だけど、掃除を全くやらないわけではなく、たまたま遊んでいる姿が“サボっている”ように見られていただけだったり、友達がいないわけではなく、ラウンドワンや野球やゲームなど、遊びたい目的が一緒の友達とは遊んでいました。
実は、 協調性がないことは 単なる困りごとではなく、子どもの個性や強みを伸ばすチャンスでもあります。
子どもの才能を伸ばす具体的な関わり方については最後にお伝えしますね!

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2.協調性がない子どもは本当に問題児?
「協調性がない=即トラブル」ではなく、 「まだ伸びる途中の個性」 として捉えましょう。なぜなら、協調性がないことは マイナスではなく、強みに変えられる可能性 があるからです。
●子ども本人が困っていないなら、大きな問題ではない
友達と全く関われないわけじゃなくて、好きなことや目的が合えば一緒に遊べる。これは社会性がゼロではなく、「選んで関わっている」ということ。
友達と全く関われないわけじゃなくて、好きなことや目的が合えば一緒に遊べる。これは社会性がゼロではなく、「選んで関わっている」ということ。
●“協調性がない”は“自分の意見を持てる”の裏返し
人に流されずに自分の考えを貫けるのは、将来社会で役立つ強み。研究者・起業家・アーティストなども、むしろ周りに合わせすぎない個性から生まれている。
人に流されずに自分の考えを貫けるのは、将来社会で役立つ強み。研究者・起業家・アーティストなども、むしろ周りに合わせすぎない個性から生まれている。
●年齢と経験で自然に伸びていく力
子どものうちは「自分が中心」で当然。大人になっていく過程で、必要に応じて協調性は育つ。焦らなくても、安心して見守ることで伸びていく。
子どものうちは「自分が中心」で当然。大人になっていく過程で、必要に応じて協調性は育つ。焦らなくても、安心して見守ることで伸びていく。

今できていないからって心配しなくて大丈夫。見守ることで、子どもは自分のタイミングで協調性も育ちますよ。
3.見守る子育てが協調性のない子どもに合う理由とは?
「見守る=放任」ではなく、子どもの主体性を尊重しながら支えるスタイルだからこそ、協調性が苦手な子に合うんです。
● 強制されると反発しやすいから
協調性が低い子は「みんなと一緒にやろう」という指示や圧力にストレスを感じやすいです。無理に従わせようとすると「やりたくない!」と反発して、余計に孤立することも。
→ 見守ることで 本人のペースを尊重できる。
●自分で選ぶ経験が自己効力感につながる
「遊びに行く・行かない」「クラブ活動に参加する・しない」など、小さな選択を積み重ねることが、「自分で決められた」という自信につながります。
→ 協調性よりもまず 自立心を育てることができる。
● 受け入れられている安心感が、協調性を育てる土台になる
「みんなに合わせられない自分」を否定されず、親に見守られていることで、「ここなら安心して自分でいられる」と感じられる。
→ その安心感がやがて他者への思いやりや協調性を生む。
見守ることで、わが子も自分で考え、行動する力を少しずつ身につけていきました。

具体策は最後にお伝えしますね!
▼▼朝起きられない子どもにはこちらの記事を参考にしてくださいね▼▼
▼ADHD中学生が部活辞めたいときの対応はこちらの記事をどうぞ▼
4.協調性がない子どもを強みに変えるには?
ママが今日からできる子どもの才能を伸ばす一歩としてできることは何でしょうか?
●焦らず見守る
●選択と自己決定の経験を大切にする
●「欠点ではなく個性」と考える
●少しずつ行動の幅を広げ、社会との関わりを経験させる
強制や叱責で直そうとするのではなく、子どもが自分で選び、行動する機会を増やすことが、協調性のなさを才能に変えるカギです。
私は、「ちゃんとやりなさい」と強制するのではなく、見守ることを選びました。
できていないことはスルーしつつ、提案するだけ。
「打ち上げに好きな食べ物がなくても、友達から面白い話が聞けるかも。」
「学校とは違う友だちの一面を知ることもできるし、楽しい世界があるんだよ」
遊びに行きたいなら行かせる!
お家に遊びにつれてきてもよし!
おこづかいはかかる時もあるけれど、そこから生まれるコミュニケーションや思い出が、自己効力感につながると思ったからです。
高校生になった今、息子は、
・小中学校の友達とはたまに遊ぶ
・高校の友達は校内だけの付き合い
・土日は基本的に自分時間(ジム、キックボクシング、アルバイト)
一見すると「友達と遊ばない子」に見えますが、本人は不服もなく楽しそうです。
目的が同じ友達とは楽しく遊ぶこともあり、コミュニティにはしっかり属しています。

協調性がないことは困りごとに見えるかもしれません。
以前の私は協調性がない息子が友達と遊ぶとトラブルが起きるのではないかとハラハラ!そんなことはよそめに、息子は友達と遊びたがる子でした。
だけど、高校生に成長した息子は、「自分時間を楽しむことができる」才能が見出せました。
そして、 自分の意見を持ち、相手に伝えられる力という強みも手に入れました!
子どもの個性を「欠点」ではなく「才能」として伸ばす視点を持てば、ママも安心して子育てできます。
まだ私も子育て進行形なので、息子の個性を才能として伸ばしていきたいと思います。
焦らず見守り、子どもの成長を一緒に楽しんでいきましょうね!

「協調性がない=障害?」と悩むママの不安を解くために、よくある質問(FAQ)
Q1. 協調性がないのは障害のサインですか?
A:必ずしもそうではありません。多くの場合「まだ成長の途中」や「自分の意見をはっきり持っている」だけのこと。困っているのが子ども本人ではなく、周囲の大人や友達であるケースもあります。
Q2. 協調性がない子は将来、社会で苦労しませんか?
A. 協調性は年齢や経験とともに自然に育ちます。大人になってからも学べる力です。それよりも「自分の考えを持てる」という強みを伸ばすことが、社会での大きな武器になります。
Q3. ママはどう対応すればいいの?
A. 無理に「みんなと同じにしなさい」と言うよりも、子どもの気持ちを尊重しながら見守ることが大切です。「あなたの意見も大事だよ」と伝えることで、子どもは安心して人と関わる力を育てていきます。
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