朝の準備ですぐに動けずグズってしまい行きしぶる繊細な子に困っていませんか?焦りの声かけはプレッシャーとなり、登園しぶりを悪化させることもあります。繊細な子がサッと動き出せる声かけの工夫をお伝えします。
【目次】
1.「早くして!」が登園しぶりを悪化させる朝の悪循環
「もう時間がないのに、なんで動かないの?」
「早く着替えて!早く食べて!」
朝の支度のたびに、つい声を荒げてしまうことはありませんか?
何度言っても子どもが動かないと、ママはどんどん焦ってイライラ。
すると子どもはますます不機嫌になったり、動かなくなってしまい、グズグズが始まります。
そのまま「いきたくない〜!」につながってしまうこともありますよね。

私自身も、毎朝「早くして!」と繰り返してイライラしていました。
でも何度も言っているのに全然動かない・・・。
「なんで動かないの!?」と私が焦るほど繊細な子も不安定になり、登園するまでに親子ともにヘトヘト・・・そんな日々が続いていました。
朝の準備のたびにどっと疲れてしまう。そんな毎日に悩むママは少なくありません。
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2.繊細な子がすぐに動けない本当の理由
繊細な子は感覚が鋭い分、頭の中で整理するのに時間がかかります。
たとえば「着替えてね」と言われても、
・どの服を着るか決める
・着替えの順番を考える
・今していることを切り替える
・着替え始める
大人にとっては一瞬でできることでも、子どもの脳にとってはまだ負荷が高く、時間がかかるんです。
「すぐに動けない」のは怠けているのではなく、脳が未熟で処理に時間がかかるからなのです。

さらに、「急いで!」「早く!」という声かけは、繊細な子にとってプレッシャーになります。
焦りの気持ちが強くなると脳がパニックになってしまい、体が固まって、ますます動けなくなってしまうんです。
ママは「もうできるはず!」と思っていたとしても、子どもの頭の中では「やらなきゃ」と「でもできない」がぶつかり合い、ストレスがどんどん大きくなっているのです。
この「動けない→怒られる→ますます動けない」という流れは、繊細な子のやる気を失くしたり、気持ちのバランスを崩してしまいます。
そんな状態になると不安を感じやすくなり、「行きたくない」と登園しぶりにつながってしまうのです。
3.繊細な子の朝の支度がスムーズになる「選択の声かけ」
では、朝のバタバタを落ち着けることができるのでしょうか?
まず大切なのは、子どもの行動を「待つ」ことです。
大人が思うよりずっと行動するまでに時間がかかるので、じっと待つ姿勢を持ちましょう。
「じゃあ、子どもが動き出すまでずっと待つしかないの?」と思うかもしれません。
でも朝は時間が限られていますよね。
そこで大切なのが、ママの声かけの工夫です。
ポイントは「命令」ではなく「選択肢」を与えること。
選択肢を渡すことで「自分で選んだ」という感覚が生まれ、繊細な子は安心して動き出せるようになります。
◆選択スイッチ「どっちにする?」
どちらを選んでも行動できるような声かけをします。
・「シャツから着る?ズボンから着る?」
・「パンにする?ごはんにする?」
・「白い靴にする?青い靴にする?」
どちらを選んでも支度が進むので、子どもはスッと動き出せるのです。
◆選べたことを肯定する声かけ
子どもが選んだら、その選択をしっかり受け止めて肯定してあげましょう。
・「シャツから?いいね〜!」
・「そのズボンかっこいいね!」
・「ごはんにするんだね!オッケー!」
「ちゃんと選べたね」「その選択いいね!」と伝えることで、自信にもつながります。
どうしても選べない、決められないときは、「じゃあ今日はママが選ぶね!」と助け舟を出してOKです。
責めるのではなく「一緒にやろうね」という安心感を伝えることで、スムーズに進みます。

繊細な子が朝の支度で動けないのは、怠けているのではなく「動き出すまでの準備に時間がかかるから」。
そこに「早く!」と焦りの声を重ねても、余計に動けなくなってしまいます。
だからこそ、ママが「選択の声かけ」でサポートすることが大切です。
子どもは「自分で選んだ」という安心感からスッと動き出し、朝の支度がスムーズになります。
この体験を積み重ねることで、ママのサポートがなくても自分で行動できるようになっていきます。
繊細な子が登園しぶりをする朝も、ママの声かけひとつで支度がスムーズになりますよ。
「できた!」という小さな積み重ねが自信となり、やがて安心して登園できるようになります。
お子さんの繊細さに困っているママへ対応策をご紹介しています!
執筆者:くぼ あかり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)




