不安が強い子が動けなくなった本当の理由とは? 安全が整ったら、また動き出せた

 

ある日、「行きたくない」「できない」と立ち止まった子どもに、どう関わればいいのか迷ったことはありませんか。不安が強い背景には、脳が守りに入っていることもあります。高学年のわが家の経験から、安全が整ったときに起きた変化をお伝えします。
 

【目次】

1.不安が強い子が立ち止まってしまう毎日
2.不安が強い子が動けなくなる脳のしくみ
3.不安が強かった娘が登校を渋った理由
4.不安が強い子が動き出せるようになった関わり

 
 

1.不安が強い子が立ち止まってしまう毎日

 
「行きたくない」「できない」。 理由を聞いても、はっきり答えられない。
 
 
前の日までは普通だったのに、急に動けなくなる。
 
 
そんな姿を前にすると、
 
 
・甘えているのかな
・このままで大丈夫かな
・何か声をかけた方がいい?
 
 
 
 
 
ママの頭の中も、いっぱいになりますよね。
 
 
でもこの状態、 やる気がないわけでも、サボっているわけでもないことが多いのです。
 
 
 不安が強い子が立ち止まるとき、それは「もうこれ以上、無理がきかない」と脳がブレーキをかけている状態とも言えます
 
 
子どもは止まっているように見えて、 実は内側ではたくさんの処理が起きていることがあります。
 
 
 安全が整っていないとき、脳は前に進むより、守ることを選びます。
 
 
それが、「動けなくなった」ように見える本当の理由です。
 
 
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2.不安が強い子が動けなくなる脳のしくみ

 
不安が強い子ほど、頭の中で同時にたくさんのことが起きやすいと言われます。
 
 
たとえば、
 
 
・失敗したらどうしよう
・間違えたらどう思われる?
・このあと何が起きる?
 
 
こうした考えが一気に立ち上がると、 脳は「危険かもしれない」と判断し 行動よりも守ることを優先します。
 
 
その結果、 分かっているのに動けない、やろうとしても体が止まる という状態が起きることがあります。
 
 
 
 
 
これは性格ではなく、 脳の防衛反応の一つです。
 
 
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3.不安が強かった娘が登校を渋った理由

 
わが家でも、高学年の頃に登校を渋った時期がありました。
 
 
あとから娘が打ち明けてくれたのは、 「算数の授業で当てられるのが怖い」という気持ちでした。 
 
 
答えが分からないからではなく、 「答えられなかったらどうしよう」 「みんなの前で間違えたらどうしよう」
 
 
 
 
 
その先までが、頭の中で何度も起きていたのです。
 
 
授業そのものより、 「失敗するかもしれない」という不安が毎日続くことがしんどかったのだと思います。
 
 
そのとき私が感じたのは、「どう励ますか」ではなく「どうすれば安心していられるか」を考える必要があるということでした。
 
 
勇気を出させることではなく安心して過ごせる条件を一つずつ整えていきました。
 
 

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4.不安が強い子が動き出せるようになった関わり

 
ここで私が意識したのは、不安が膨らみやすい場面で、失敗が起きにくくなる状態を先につくっておくことでした。
 
 
担任の先生に事情を伝え、 「当面の間、授業で当てないでほしい」とお願いしました。
 
 
正直に言うと、 先生にお願いすることには迷いもありました。 遠慮もありました。
 
 
それでも、娘の今の状態をそのまま伝え、 当てないでほしいことを相談すると、 先生は快く受け入れてくださいました。
 
 
そのことを娘に伝えると、 娘は少し安心した表情を見せ、登校できたのです。
 
 
 
 
 
不安をなくしたわけではありません。ただ、失敗が起きにくい安全な状態を整えただけでした。
 
 
一気に元気になるわけではありません。
 
 
でも、
 
 
・行ける日が戻る
・表情がやわらぐ
・次の一歩を考えられるようになる
 
 
そんな変化が、少しずつ起きていきます。
 
 
不安が強い子は、止まっているのではなく守ろうとしているのかもしれません。
 
 
安全が整うと、脳はまた前を向きはじめます。
 
 
我が家の場合は、勇気を出させることではなく安全を整えることが一つの手がかりになりました。
 
 
この記事が、今しんどさを抱えている親子の何か一つのヒントになればうれしいです。
 
 
 
 
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執筆者:瑞上 ようこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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