子ども問題行動での困りごと、学校との対応をお母さん一人で悩んでいませんか?実は、地域の支援をもっと活用してお母さんの味方を増やすことができるんです!長野県塩尻市の「元気っ子応援事業」をご紹介します。 |
【目次】
1.学校での先生との話し合いって、どうしたらいいいの?
2.塩尻市「元気っ子応援事業」5歳検健診の後もフォローアップしてくれます!
3.お母さんの味方、支援課の相談員さん!今までの不安をまるごと解消!!
4.親子ではじめての、「元気っ子応援」家庭支援課へのドキドキ訪問!
1.学校での先生との話し合いって、どうしたらいいいの?
私の息子は、小学校3年生のとき、衝動的な行動やパニックを起こしていて、毎日学校から連絡がくるような日々が続いていたんです。
その後、先生との面談がありました。担任の先生だけでは、難しいときには校長先生や教頭先生なども一緒に相談に入って話し合いをするんです。
それでも解決することができなくて、学校も親もクタクタに疲れてしまっていました。学校は子どものために話し合いを行ってくれます。しかし、親にとっては、結構ストレスだったんです。
なぜって?「学校」対「親」って感じになってしまっていたからです。
基本的に息子が衝動的な行動で、友達をたたいたり、物を投げたりしていたので、息子が悪い状況がほとんどですが、子どもとしても言い分があります。
でもそのことを上手く伝えられないんです。子どもが、先生やお母さんに、どうしてこんな状況になったか。うまく伝えられないことがほとんどです。
特に、発達障害やグレーゾーンの子達は、どうやって伝えていいかわからず黙ってしまうことになり、さらに状況が悪化してしまうこともあります。
そんなとき、味方になってくれる人がいたらどんなに心強いかと思いませんか?
。
2.塩尻市「元気っ子応援事業」は、5歳検健診の後もフォローアップしてくれます!
長野県にある塩尻市は、「元気っ子応援事業」というものがあり5歳になると全員が発達検査を受けます。そしてその後、小学生、中学生、高校と18歳まで「元気っ子フォローアップ」として、継続的に相談することができます。
その事業の一環として、学校と親との橋渡しなども行ってくれます。市と学校との連携もできているので、「発達障害なのかな?」といったことや「学校や家で気になることがある」といったことでも相談できます。
気になることというのは、例えば
・友達とうまくいかない
・授業がしっかり聞けない
・学校へ行きたがらない
・授業がわからない
・クラスになじめない
などです。
また、塩尻市の小学校での支援や選択肢については以下のようなものがあります。
〇通級指導教室(まなびの教室)
特性に応じて、
・気持ちを伝えたり、コントロールする練習
・社会への適応するための力を育てるためのトレーニング
・発音、言語の学習を通じてコミュ二ケーションする力を育てる
といった支援を個別に受けることができます。
〇小学校フォローアップ訪問
「元気っ子応援チーム」として、学校訪問を行い、先生と一緒に支援の方法を考えてくれます。
〇医療相談
小児科医師との相談ができ、お子さんの行動やこころの悩みに対しての手立てを一緒に考えてくれます。
〇子育て応援教室
良い親子関係を築くため、親子が認め合うことを大切にしながら子育ての具体的な方法を学びます。
3. お母さんの味方、支援課の相談員さん!今までの不安をまるごとを解消!!
私が、この「元気っ子応援」を利用できたのは学校の先生が私との相談会議に相談員さんを呼んでくれたのがきっかけでした。
毎日のように担任の先生から連絡が来ていました。学校へも話し合いに何度も行っていました。しかし、状況はまったく変わらず、お互いクタクタに疲れてしまいました。
そんなとき、子どもの現在の状況を確認するために、相談員さんが来て、先生と親に学校生活での困りごとを聞き取りをしてくれたのです。
その後、親子と相談員さんとの何度かの打ち合わせを重ねました。
相談員さんは、学校との相談会議に一緒に参加してくれます。先生方に子どもの思いや親の意見を上手に第三者として代弁してくれるのです。
お母さんとしても、学校側が子どもの思いを聞いてくれることで、学校の姿勢を受け入れることができ、気持ちよく状況を変えていくことができます。
お母さんの気持ちにモヤモヤすることがあると、なかなか状況が変わりにくいですよね。私も、相談員の方がいてくれたおかげで、学校ともスムーズな対話をすることができて本当にありがたく思いました。
学校と地域、家庭が手をつなぎ子どもを応援してくれます。
4.親子ではじめての、「元気っ子応援」家庭支援課へのドキドキ訪問!
学校での話し合いのあと、相談員さんから、「今度、お子さんと一緒に家庭支援課の方へ来てお話しませんか?」というお誘いがありました。
私も、学校の先生とは違う方との話し合いもしてみたいと思い、一度支援課の方へ伺ってみようと決断しました。
相談をすることになって、息子は、はじめての場所や人が苦手なので「行きたくない!」と拒否をしていました。でも相談員さんは、ゆっくりと息子がポツリポツリと話し出すのを待ってくれました。
息子の学校での不安なこと、嫌な思いしたことはどんなことだったのか?良く聞き取りしてくれて、息子は「やっと僕の話を聞いてくれた」と嬉しそうでした。
お母さんにも話しにくいことが子どもにもあるんですよね。すっかり吐き出すことで、子どものカウンセリングとなり、日々のストレスが軽減することがあります。
家庭支援課では、発達検査などもしてくれます。1時間ほどかかるので、希望されるからは心づもりをしておくといいと思います。
それに加えて、お母さんの不安や、これからどうすればいいのかについて、一緒に考えてくれたり、他の選択肢についても教えてくれたりします。
例えば息子の場合は、
・「まなびの教室」で気持ちを伝えるトレーミングをする
・こころを整えられる居場所を作ってもらう
・発達が心配であれば病院の先生の意見を聞く
などの提案を示していただきました。
「元気っ子応援」は『子どもの話をじっくり丁寧に聞いてくれる』場所、そしてお母さんの視野を広げてくれる場所でもあります。
相談員さんの
「私たちは、基本お母さんの立場で、学校側と向き合い代弁しますよ。」
「病院の先先などたくさん味方を増やすことで、お母さんの意見も通りやすくしましょうね!」
という言葉。なんて、心強い言葉なんだろうと思いました。
提案があったように、息子は「まなびの教室」を利用したり、クラスにいることがつらいときなどは、職員室に居場所を作ってもらったりもしました。
学校との連携のおかげで少しずつ落ち着きを取り戻すことができました。
ぜひ、みなさんにお母さんの味方の場所があることを知って欲しいと思います。
執筆者:宮川華江
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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