「聞く力」がポイント!〜発達障害・グレーゾーンの子どもの言語能力を伸ばす3つのトレーニング〜

お子さんと話しているとき、「ちゃんと聞いてる?」と思ったことはありませんか? 発達障害やグレーゾーンのお子さんにオススメの親子で楽しく遊びながら聞く力を伸ばせる3つのトレーニングをご紹介します。
 

【目次】

 

1.「聞く力」とは?聞く力を脳科学的に解説します

 
 
今回は、「聞く力」を伸ばす方法についてご紹介します。
 
 
ここでの「聞く力」とは、耳で音を聞く「聴力」とは違います。
 
 
聞く力(聴覚認知)は、
・話を聞くとき
・会話をするとき
などに役に立つ脳の働きです。
 
 
それだけではなく実は、他にも関係しています!
・読むとき
・書くとき
・言葉を覚えるとき
・言葉を分かるとき
などなど。
 
 
 
 
このように、聞く力は、脳の中では言葉の力と強く関係しています聞く力=言語能力と言ってもいいほどとても重要な認知能力なのです。
 
 
しかし、話を集中して聞くのが苦手なお子さんに、聞く力が弱いからといって「ちゃんと授業を聞きなさい」と言ってもうまくいきません。
 
 
だって、そもそも聞けているなら困っていないですものね。
 
 
ですから、辛いトレーニングではなくて、遊びながら伸ばしちゃおう!という方法ご紹介します!
 
 
ここで、忘れないでいただきたいポイントは、親子のコミュニケーションが良好ならトレーニングの効果が倍増するということ!
 
 
しかし、親子のコニュニケーションが否定ばかりになると、トレーニング効果が出にくかったり、親子の仲が悪くなってしまう可能性があります。
 
 
今回お伝えするトレーニングも、親子のコミュニケーションをなによりも大切にしながら、試してみてくださいね!
 
 
トレーニングがうまくできないからといって、お子さんに「違うでしょ!」と言って否定したり叱ったりして追い詰めないように気をつけて取り組みましょう。
 
 
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2.発達障害&グレーゾーンのお子さんと遊びながらできる!言葉の発達トレーニング

 
 

◆①しりとり

 
 
しりとりは、小さい子でもできる簡単な言葉遊びですが、とても効果的です。
 
 
私が以前担当した中1男子のお子さんは、学習障害があって勉強っぽいことは全くしなくなり、二次障害も出ていました。そこで、発達支援の最初に、しりとりをやるようにしました。
 
 
見る力が弱いタイプでしたが、聞く力も高いタイプではなかったので、聞く力をもっと伸ばしたかったという理由もあります。
 
 
集中するのが難しい特性もあるお子さんでしたから、最初は5分続くかどうかというところでした。しりとりが5分続かないころは、会話もやりとりを数回したら終わり、すぐに別の話題になります。そうなると1つの話が深まらないので理解力が育ちにくい状態でした。
 
 
最初は嫌がっていましたが、褒めながらやることでやり方のコツがわかり、しりとりの時間がどんどん長くなっていきました。
 
 
2ヶ月後には、20~25分間しりとりを集中して続けられるようになりました!しかも3文字ルールとか、動物ルールとか、本人がテーマを提案して取り組めるようにまでなっていったんです!
 
 
25分間しりとりができるようになって一番変わったことは会話でした!
 
 
1つの話題で話を深められるようになっていったのです。そうすると理解力が育っていきます。言うこともしっかりしてきました。
 
 
「しりとり」のようななんでもない普通の遊びでも発達支援として使えるのです!
 
 

◆②たぬき言葉

 
 
たぬき言葉というのは、「たぬき」から「ぬ」を抜いたら何になる?答えは「たき」のように、単語からある音を抜く言葉遊びです。頭の中で言葉の音を操るので、聞く力と言葉の力が刺激されます。
 
 
「ふでばこ」の「ば」を抜くと?
「いろえんぴつ」の「え」を抜くと?
など楽しめます。
 
 
ある音を抜くと言葉の響きが変わっておかしな音になって笑うお子さんもいるので、楽しみながらできると思います。
 
 

◆③逆さ言葉

 
 
逆さ言葉は、皆さんもやったことがあると思います。「えんぴつ」を逆さに言おう!答え「つぴんえ」という遊びです。
 
 
私の経験では、3文字くらいから始めて、人の名前でもつまらずにさらっと言えるようになったら十分です。
 
 
友達、家族、先生の名前を逆さに言うと、子どもはよく笑います。
 
 
いつも会っている人の名前が全然違う印象の響きになるので面白いのでしょうね!
 
 
ちなみに、逆さ言葉を難しくするにはカタカナの単語を使うことです。
 
 
トランポリン
パイナップル
 
 
ぜひ楽しみながらやってみてくださいね!あなたの子育ての参考になったら幸いです。
 
 
 
 
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーション トレーナー
学術博士、臨床発達心理士)

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