大切なおもちゃをなくして毎日困っているのに、何度注意しても片付けられない…これ、発達障害・グレーゾーンキッズあるあるなんです!こういう場合は怒るのはNG。片付けの○○○を教えてあげればいいんです! |
【目次】
1.何度言ってもなくしてしまうのはコレが原因でした
こんにちは!大切なおもちゃをなくして毎日困っているのに、何度注意しても片付けられない…こんなことにお困りではありませんか?
実はこれ、発達障害・グレーゾーンキッズあるあるなんです!
たとえば我が家の場合。息子は車のおもちゃが大好きで毎日良く遊んでいます。でも、遊んでいるうちにどこかに置き忘れて、「ない!」と大騒ぎになることが頻繁にありました。
大切なおもちゃなのに、なぜ?と思いますよね?これは注意欠陥多動性障害(ADHD)の「不注意」からきている症状です。
「不注意」があると、どのような困りごとが起きてくるのでしょうか?
ADHDの傾向が強い子どもは、自分の好きなことや、やりたいことに夢中になってしまうことに加え、一度に覚えていられる記憶の量が少ないと言われています。
すると今まで使っていたものの存在が頭から消えてしまい、無意識のうちにその場にモノを置いてしまうのです。
息子の場合は、大好きな車のおもちゃで遊んでいたときに、たまたま最近買ってもらった新しいおもちゃも目に入ってしまったことで、そちらに興味が持って行かれた…これが原因でした。
これは脳の発達のかたよりが原因なので、わざとやっているわけではありません。本人がいくら注意しようと思ってもできないのです。
ですから「何度言ったらわかるの!」と怒るのはNG!問題が解決しないばかりか、反発心を招いたり、と自信を失うことになりかねません。
では、どうすればいいのでしょうか?
2.発達障害・グレーゾーンキッズには片付けの○○○を教えてあげよう!
このように、おもちゃをなくしてしまう発達障害・グレーゾーンキッズにはまず、片付けのルールを教えてあげましょう!
それは「おもちゃは使ったら戻す」というルール。
え?こんな簡単なこと、教えなくたってわかってるはず!と思っていませんか?いいえ、それは違います!
そもそも「片付け」という言葉はあいまいで子どもにはわかりにくいのです。ですから、子どもにも伝わるような声かけでサポートしていきましょう!
あなたならどちらのお母さんがいいですか?
A「片付けないからなくすのよ!」と怒る
B「おもちゃは使ったら、お家に戻してあげてね。そうすれば、もうなくならないよ」と教えてくれる
もちろん、Bのお母さんの方がいいですよね!こんなふうに片付けの方法を子どもにわかる言葉で説明し、一緒に戻す場所を確認してあげるのがベストです。
そして一工夫!箱におもちゃの写真をはってあげたり、「くるま」「にんぎょう」などラベリングするとお子さんがわかりやすいです。
もちろんこれだけで、いきなりできるようにはなりません。ここで終わってしまう人が非常に多いので、もったいない!
成功のカギはお母さんと繰り返し、楽しく練習することなんです。
ですからここからがお母さんの腕の見せ所!子どもができないからって、怒ったり、がっかりしないでくださいね。
「使ったら、どうするんだっけ?」
「ぬいぐるみ、家に帰りたがってるな~」
とお子さんが思わず行動しちゃう誘い文句を考えて下さい。
こうすることで、お子さんの中で「できた」「褒められた」という自信が積み重なります。
そして「できた」という自信が「また次もがんばるぞ!」というやる気につながるのです。
こんなやりとりを積み重ねていくと、だんだんと決められた場所に戻せるようになってきますよ。
ぜひ、今日から実践してみてくださいね!
他にも、スモールステップで「片付け名人」になる方法をご紹介しています。
併せてお読みくださいね!
執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)